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目標を体重減少に置くことなかれ「痩せてはいけない」―ある栄養士からのアドバイス

運動だけでは痩せない―という洗脳

 今年、例年と違ったのは、夏に新型コロナウイルスに感染して、食べられなくなり、体重が激減したことを体験したこと。
復食したら、あっさり元に戻りましたが、それでも、体が軽くなった感触は忘れられず、やっぱり痩せた方が良いと思い、私は、毎年受ける人間ドックで、栄養相談の際に、栄養士の女性に、意気揚々と、
体重を、頑張って3キロくらい落とします!」と宣言しました。
「それはいい事ですね」と背中を押してくれると思っていたところ、利発そうな栄養士さんは、「う~ん」、どう説明して良いものやらと思案した後で、
「体重を落とすことを目標にしない方がいいですね。痩せない方が良いです」と言われました。
ええ?、そうなの??と思い、説明を聞いてみて、納得!

負のスパイラルにおちいらないために

栄養士さん「ある程度の歳になったら、体重減少を目標にしない方が良いですね。体重は、維持で良いです」
「ええ?、でも、標準体重は少しオーバーしています」
栄養士さん「このくらいなら、良いです。それよりも、体重を落とすことを目標にすると、食が細くなる →筋肉が落ちる の負のスパイラルにおちいりがちです。お勧めしません。だから、体重を落とすことを目標にしない方が良いです。食べられるということは、良い事です。勿論、運動をして、自然に痩せていくことは良いのです。目標にするなら、体脂肪率を下げることです」

なるほど!  劇的に痩せていったあの体験から、食事を減らそうと思っていました。何だか、ホッとしました。

「痩せなくても良い」

そう言われたのは、人生で初めて、デス。
「痩せる=素晴らしい」ではない。医学が発達したお陰で、やっとこの呪縛から解放されました!

筋肉の重要性

寝たきりで全身の体力低下
2001年、米国で寝たきりに関する衝撃的な研究が発表されました。20代の健康な男性5人が、3週間寝たきりの生活を送り、最大酸素摂取量(全身の持久力を示す)がどれほど低下するかを計測。30年後、同じ5人を計測したところ、加齢による変化よりも3週間の寝たきりの方が数値はより低下したことがわかりました。この研究よりリハビリテーション、運動療法の重要性への理解が格段に深まりました。和歌山県の那智勝浦町立温泉病院では、高齢者や半身不随の人などに対して、ハードなリハビリを行い効果を上げ、注目されています。

最新版 『国民のための名医ランキング 2024~2026―いざという時の頼れる医師ガイド 全国名医1020人厳選』435頁より

運動の重要性、筋肉の重要性は、今、実際に立証されている以上、想像以上でしょう。運動して、軽い体を手に入れたいものです。