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本日の一曲 19世紀までのクラシック音楽

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連載「本日の一曲」のうち、19世紀以前のクラシック音楽をまとめました。
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2024年7月の記事一覧

本日の一曲 vol.354 ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲 (Claude Debussy: Prélude à "L'après-midi d'un faune", 1894)

はじめに夏の気怠い(けだるい)隠微な午後には、クロード・ドビュッシーさんの出世作「牧神の午後への前奏曲」がぴったりです。オリンピック気分とはかけ離れた音楽ですね! この曲は、フランスの詩人ステファヌ・マラルメ(Stéphane Mallarmé)さんの詩「半獣神の午後(牧神の午後)」に感銘を受けて作曲されたものだと言われています。「Faune」とは、ギリシア神話とローマ神話に登場する半人半山羊の神話上の生き物のことを言います。 マラルメさんの詩については、こちらをご覧くだ

本日の一曲 vol.347 レオンカヴァッロ 道化師より「衣装をつけろ」 (Ruggero Leoncavallo: "Vesti la giubba" from "Pagliacci", 1892)

19世紀末のイタリア・オペラの新しい波として、ヴェリズモ・オペラがありました。これは「現実主義」と呼ばれるもので、簡単に言うと、その辺の人を題材にして、ドラマティックな表現をするオペラと言ってよいかと思います。 そのヴェリズモ・オペラの代表作として、ピエトロ・マスカーニ(Pietro Mascagni)さんの「カヴァレリア・ルスティカーナ(Cavalleria Rusticana、田舎の騎士道、1890)」とルッジェーロ・レオンカヴァッロさんの「道化師」があります。 「カ

本日の一曲 vol.345 エルガー ゲロンティアスの夢 (Sir Edward Elgar: The Dream of Gerontius Op.38, 1900)

エドワード・エルガーさんの楽曲については、2回ほど紹介したことがありました。 本日ご紹介するのは、オラトリオの「ゲロンティアスの夢」ですが、このオラトリオ、日本語では聖譚曲は、声楽曲でその言葉は日本語ではなく、しかもそのジャンルのほとんどがキリスト教に関係するものですので、なかなか日本人には馴染めない分野の楽曲です。 この「ゲロンティアスの夢」ではどんなことが歌われているのかといいますと、曲は第1部と第2部に分かれ、第1部は死期が迫った主人公の男性ゲロンティアスが死に恐れ

本日の一曲 vol.332 ピアノ・トリオ集補遺 ハイドン ピアノ三重奏曲第40番 (Franz Joseph Haydn: Piano Trio No.40 Hob.XV:26, 1795)

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)さんのピアノ三重奏曲第38番(Hob.XV:24)・第39番(Hob.XV:25)・第40番(Hob.XV:26)の3曲は、ハイドンさんの2回目のロンドン・ツアー(1794~1795)の最後の数週間に作曲されたもので、当時のハイドンさんの恋人だった在英のレベッカ・シュローター(Rebecca Schröter, 1751-1826)さんに献呈されたものです。 レベッカさんは、ピアニストであったヨハン・サミュエル・シュローター

本日の一曲 vol.331 ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲第23番 (Giovanni Battista Viotti: Violin Concerto No.23, 1792)

ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(Giovanni Battista Viotti)さんは、1755年5月12日、現在のイタリアにあったサルデーニャ王国のフォンタネット・ポー(トリノの北東約40キロ)で生まれ、先日ご紹介したフリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler)さんの「前奏曲とアレグロ(Praeludium and Allegro)」の作曲者とされていたガエターノ・プニャーニ(Gaetano Pugnani)さんの弟子になり、ヴァイオリンや指揮法などの