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本日の一曲 vol.345 エルガー ゲロンティアスの夢 (Sir Edward Elgar: The Dream of Gerontius Op.38, 1900)

エドワード・エルガーさんの楽曲については、2回ほど紹介したことがありました。

本日ご紹介するのは、オラトリオの「ゲロンティアスの夢」ですが、このオラトリオ、日本語では聖譚曲は、声楽曲でその言葉は日本語ではなく、しかもそのジャンルのほとんどがキリスト教に関係するものですので、なかなか日本人には馴染めない分野の楽曲です。

この「ゲロンティアスの夢」ではどんなことが歌われているのかといいますと、曲は第1部と第2部に分かれ、第1部は死期が迫った主人公の男性ゲロンティアスが死に恐れ慄いているのですが、司祭の登場により、安らかな死を迎えることができるまでを歌っています。

第2部は、ゲロンティアスの魂が審判への旅路に着きますが、その道すがら、天使や悪魔に出会い、最終的には天使の声に導かれて、天国に入るための安らかな休息に入るところまでが歌われます。

このような感動的なストーリーなので、欧米では大変人気のある曲だと言われています。

ロンドンのガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ(Gabrieli Consort & Players)を率いるポール・マクリーシュ(Paul McCreesh)さんが同楽団と、昨年2023年の夏にこの「ゲロンティアスの夢」を当時の楽器による演奏で録音し、今年2024年にリリースしました。全体で95分の長丁場ですが、感動的な音楽ですので、時間を見つけてお聴きになってみてください。

「ゲロンティアスの夢」は「オペラ対訳プロジェクト」さんのチャンネルで日本語訳がついたものを見ることができますので、こちらもご覧ください。

ジョン・バルビローリ(Sir John Barbirolli)さん指揮ハレ管弦楽団と合唱団の演奏ゲロンティアス役のリチャード・ルイス(Richard Lewis)さんのテノール、天使役のジャネット・ベイカー(Dame Janet Baker)さんのメゾ・ソプラノ、司祭役のキム・ボルイ(Kim Borg)さんのバス、ハレ合唱団(Hallé Choir)、シェフィールド・フィルハーモニー合唱団(Sheffield Philharmonic Chorus)、アンブロジアン・シンガーズ(Ambrosian Singers)の合唱とハレ管弦楽団(Hallé Orchestra)の演奏です(1964)。

(by R)

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