マガジンのカバー画像

初心者ダイバーさんへ捧げるマガジン

63
ダイビングインストラクター18年・経験本数8000本以上・ダイバー認定数1000人以上のサイパンのワタシが今まで出会ってきた初心者ダイバーさんあるあるのおはなしです。 月曜日から…
運営しているクリエイター

#図解

海の鼓動に乗ってダイビングするということ

毎週月曜日から金曜日まで毎日更新「ビギナーダイバーさんに捧げるマガジン」サイパン島からAKARIです。 突然ですが、 『キミは海の鼓動が聞こえるか?』 ちょっと、年末なのでエモい見出しコピーにしちゃいました。年末って無駄に感傷的になります。 さて、海の鼓動なんてかっこいい感じで書きましたが、要は流れやウネリのことです。 海の中でダイビングすると、プールと違って水の動きを感じると思います。 その動きは大きく分けると「流れ」と「ウネリ」 ここの区別ができてない方がと

【図解】姿勢を崩してサンゴを破壊するダイバーから卒業したいあなたへ。

水中での正しい姿勢をお伝えするために3つのポイントに着目してもらってます。 ①アゴ ②胸 ③おしり アゴをあげる・胸をはる・お尻をつける?まずアゴは必ず上げるようにしてください。アゴを引くと身体は浮いていきます。逆を言うとアゴを上げると身体は沈むのです。 なんとなくイメージ湧かないかもしれない。アゴを上げるとなぜ身体が沈むのか・・・。これを話し始めるとまた2000文字くらい必要なので、この話は別の記事で・・。 そして、胸をはるのです。猫背のようになって胸がしまって

【誤解です】耳抜きが苦手なダイバーさんがおっしゃるには。

ワタシは耳抜きが苦手です。 若い頃(←このワードを使ったら老化の始まりとこないだ何かの記事で書いてあったなぁ)、サイパンの大型ショップのひとつで働いていて、まさに馬車馬のように講習をしていたのです。 2日間で講習内容をギッチリ詰め込むいわゆるリゾート型のスタイルで、2日に1度6名さまのオープンウォーターダイバーを誕生させ続けてました。 講習って浮上スキルがたくさんあるから、気をつけないとホントに身体に負担がかかります。生徒さんの人数分インストラクターは潜降・浮上を繰り返

【図解】水中でバランスの良いダイバーになるためにあのゲームを思い出してください。

昨日は水中でバランスをとるためにBCDジャケットのベルト類はピシッとしめてね!と、まるで風紀委員みたいなことを書きました。 制服のネクタイくらいはいいかもしれないけど、いわゆる学ランの詰襟のホックをきっちり締めたら、苦しくて授業に集中できないだろうなぁと今は想像できるけど、当時は体育担当の先生が竹刀もってチェックしてたもんなぁ。恐ろしくて想像力も欠乏するよね。そもそも、あのかなりガタイのよい柔道部顧問の体育担当の先生は自分が詰襟のホックしめたら、どうなるかっていう想像力なか

【超簡単】ダイビングで完全な中性浮力をとるための小技・BCDジャケット編

水中でピタッと止まる憧れの中性浮力。 どうやったらアレができるようになるだろうと思っている方は少なくないと思いますが、答えは実はその人によって違うんです。 1つのテクニックだけでは成立しないのが中性浮力。中性浮力は水中でのバランス。呼吸法や姿勢という内的要因から流れや塩分濃度といった外的要因のバランス。 今日はちょうどその中間とも言える器材の要因について考えていきましょう。 ジャケット着こなしてる?浮力調整装置・BCDジャケットは、いろいろなデザインがあって肩のところ

【図解】ビーチダイビングでフィンを履くときに便利な小技

ダイビングには大きくビーチエントリーとボートエントリーと2つの方法があります。 ビーチと言っても、今あなたが想像しているビーチとは違う岩場みたいなところからエントリーする場所もあるんですよ。サイパンには世界的に有名なグロットというポイントがあって、117段の石段を下りて大岩に渡ってそこからジャイアントストライドエントリーで入ります。 かなり、肉体派なポイントです・・・。一日でも若いうちに挑戦してください。なるはやで。 ボートダイビングであれば、器材を背負ってから数歩ある

【図解】BCDジャケットから空気を抜く方法知っていますか?

今日はBCD(浮力調整)ジャケットについて書こうっとと思って意気揚々とBCDジャケットのイラストを描き始めたんだけど・・・ ムッズ・・・激ムッズ・・・。なんじゃこれ。ひどいな・・。しかも、これをバリエーション変えて書くなんてムリや・・・。 ってことで、いつものように簡素化のイラストでご了承ください。ま、言いたいことが伝わる絵だったらいいにします。 さて、今日はBCDジャケットの空気がうまく抜けない初心者ダイバーさんのお話をしたいと思います。 空気は上にあがりますご存知

【図解】バックロールエントリーが苦手な件を考えてみた

ボートダイビングに行ってボートから海に入るときに、ボートの大きさによってエントリー方法を変えます。 大型でダイバーが立って歩くスペースがあったり、ボートのへりが高くてエントリー&エキジットのためのプラットホームがついているようなボートならジャイアントストライドエントリー。片足を一歩前に出してポチャんと入るあれね。 ジャイアントストライドエントリーと聞くとどうしてもジャイアンとスネオエントリーって言いたくなるけど、一度も爆笑をさらったことはない。今後もたぶん言うと思うので愛

【図解】マスクに水が入る問題について考えてみた

ダイビング講習で苦手スキルワースト1を誇るのがマスクに関するスキルでしょう。 水中呼吸でつまづかなかった方でもマスクスキルで躓いてしまった方も少なくないと思います。 PADIのOWD講習では、マスクに水を半分入れて出す、全部入れて出す、マスクを水中で取り外してまたつける、マスクを外してしばらく呼吸するなど、段階を踏んで今後起こりうるかもしれないマスクトラブルに対処できるようにトレーニングできる形になっております。 実際のダイビングでここまでのスキルが必要になるかどうかと

初心者ダイバーさんに捧ぐ『肺活量が大きいと空気の消費量が多いという誤解』

と言うダイバーさんにお会いすることがあります。 本当にそうかな?って実は思ってます。 なんとなく「上手な人は空気の消費量は少ない」と言うような風潮があるってのが前提にあって、その上での「肺活量が大きい人は仕方ないよね」的な流れがそこにあるのかな〜? 今日は、空気の消費量について考えていきましょう。 限りある空気の中でダイビングは自分で吸う分の空気を持っていくスポーツなので、基本的にはこの持っていった分の中でやりくりしていく形になります。 ですから、遠足のオヤツは30

【序章】初心者ダイバーさんに捧ぐ 『深呼吸の呪縛から解き放たれよ!』

「大きく深呼吸してください。」 今、思いっきり吸いませんでした?? ス――――っとまずは吸いましたよね。それが「深呼吸の呪縛」です。 今日は実は初心者ダイバーをひそかに苦しめているかもしれない「深呼吸の呪縛」の話をしたいと思います。 初めてダイビングをした時めちゃくちゃ苦しかったんです。 海の中で魚に囲まれて、夢のような時間を過ごしたい。 そう思っていざ体験ダイビングに参加したはずだったのに・・・。どうしてもレギュレーターを使った水中での呼吸に馴染むことができず「

【図解】感覚派初心者ダイバー向けダイビングで中性浮力を取る方法

こんにちは。サイパンのマリンスポーツショップSAKURA MARINEのインストラクターAKARIです。 先日書いたこちらの記事。 いままで講習認定してきたダイバーさんもいろいろなタイプの方々がいましたので『感覚的に』説明した方が伝わりやすいかなという方に中性浮力でうまい具合に泳ぐ方法についてはこんな感じで説明しています。 吸ったら浮いて吐いたら沈むという話ダイビングの最初に「息を吸ったら身体は浮いて、吐いたら身体は沈む」ということに関しては『フィンピポット』と呼ばれる

【図解】理系初心者ダイバー向けダイビングで中性浮力を取る方法

こんにちは。サイパンのマリンスポーツショップSAKURA MARINE のインストラクターAKARIです。 先日、PADIがオンライン講座でピークパフォーマンスボイヤンシー(究極の中性浮力)を開催するって言うから、無駄に対抗心を燃やして『オンライン講座で出来るなら、マンガでも伝えられるんじゃ?』と書いたこともないマンガを描き始めるって言うね。 今まで1000人以上のダイバー認定をしてきた中でこの『中性浮力』のスキルの伝え方もいろいろ引き出しがあるわけで、今回は理系ダイバー