【第20回さくらキッズパーク】"みみちゃん"が選ぶええ本おはなし会
さくらキッズパークの概要
さくらキッズパークのミッション:
さくらキッズパークは、「子どもの成長につながる原体験を提供する」ことを目標に掲げて運営をしています。特に、幼少期の原体験は、その先の子どもたちの生き方や考え方に大きな影響を与えます。昨今では、スマートフォン浸透の影響で家に篭りがちになったり、外遊びの機会が減ったりするなど、子どもへの「原体験の提供」そのものが社会課題になりつつあります。そういった課題と向き合い、さくらキッズパークでは子どもたちに「成長につながる原体験」を提供します。
さくらキッズパークの根底にある教育への想い:
子ども教育において本当に必要なことは座学ではなく、「体験して学ぶ」ことだと考えており、定期的にあらゆる音楽やスポーツが体験できる機会を提供します。なお、子どもが楽しむことはもちろんのこと、親御さんも一緒に楽しむことができるプログラムを開催することを大切にしております。親子が同じアクティビティを体験することで、日常の親子ふれあい時間のヒントにしていただき、親子の絆を深めてほしいと思っています。
担当講師
瀬戸口 あゆみ (みみちゃん) 先生
大学時代から絵本のおはなし活動を開始され、現在はパントマイムと絵本のパフォーマンスユニット「おむすびひろば」の絵本のおはなしお姉さんとして東京や神奈川を拠点に活動されています。
参照:https://omusubihiroba.com/about
<<インタビュー>>
Q1. なぜ、”絵本の読み聞かせ” という今のお仕事、フィールドにいらっしゃるんですか?
大学時代に絵本にハマった時期がありました。その時にタイミング良く、友人のお母さまが子ども向けに読み聞かせ会を開催されているということで、読み手として誘ってくれたのがきっかけです。
初めて、読み聞かせをしたとき、人前で大きな声で発声することと、子どもたちのリアクションに気持ちよさを感じました。
絵本を通して子どもたちと笑い合えることが、自分にとって大きな喜びであると本能的に感じたのだと思います。
また、会に参加していた大人の方から、「良い声だね」と褒めていただけたことも自信となりました。
この経験から「絵本」が人生の軸となり、大学卒業後は絵本関連会社に就職。読み聞かせ活動もそれからずっと継続しています。
Q2. 絵本の読み聞かせが子どもたちに与え得るメリットとは何だと考えられますか?
喜びや感性を共有できることが大きな魅力だと考えています。
面白い絵本を見つけたら、イベントで子どもたちが喜んでくれるのを想像します。
実際に笑い合えたり楽しめたりしたらすごく嬉しいし、その時の子どもたちの表情や反応はずっと心に残ります。
もしそれが家庭での読み聞かせであれば、お子さまはなお嬉しいはず。
親御さんの膝の上等でピッタリと身体がくっついている状態であれば、温もりを感じてすっかり安心できますよね。
そんなリラックスできる状態で大好きな人と一つのお話を共有できるなんて、最高のひとときです。
「ここがおもしろいね」「私はここが好き」等と会話をしながら楽しめたら、親子での絵本時間が幼少期の大切な思い出として長く記憶に残ると思います。
Q3. 絵本の読み聞かせを通して、未来の子どもたちに届けていきたいものはありますか?
パフォーマンスユニットとして活動しているので、「楽しんでもらいたい」ということ以外は意識していないです。
絵本を読む姿を見て、なんだか大人も楽しそうだなぁと思ってもらえたら嬉しいです。
Q4. 読者のパパ、ママ向けに絵本選びのポイントを教えてください。
美味しいご飯を食べた時に「これ食べさせてあげたい!」と思う気持ちと同じように、「一緒に楽しみたい!」と思った絵本を選んでほしいです。
とはいえ、しっかり読んでから手渡すのが難しい時もありますよね。
そんな時は、お子さんが”今好きなもの”がテーマになっている作品がおすすめです。
複数候補がある場合には、大人が無理なく読めそうな文字量だったり、親子で好みの絵だと感じたもので絞り込んでみてください。
Q5. 子どもへの読み聞かせで一番大事にすべき、または意識したほうがいいポイントを教えてください。
「どんな読み方でもOK! 頑張らなくて大丈夫」がポイントです。
読みたくない時に読むと、マイナスな感情が言葉にのって、子どもに伝わってしまいます。
そんな時は無理せず、読む気力が湧いてきたらぜひ読んであげてください。
今回の企画テーマ「親子向けのええ本(良い本)のご紹介」
テーマにこめるねらいや想い
東京や神奈川を中心に ”子どもも大人も楽しい” 絵本の読み聞かせ活動をされているのが、パントマイムと絵本のパフォーマンスユニット「おむすびひろば」の絵本のおはなしお姉さんこと、みみちゃん先生です。
現在、コロナウイルス感染症や時代の移り変わりのなかで、従来以上に、子育てが「個」育てになりつつありますが、それでも子育てと絵本の繋がりは、今も昔も変わりません。それは現在のタブレット端末でデジタル版の絵本等が気軽に読める時代である今でも、保育現場や各ご家庭といった子育ての環境下から絵本が無くならないことからも、いかに子育てと絵本が密接に関わり続けてきているかを感じていただけることでしょう。
そこで、今回は企画テーマにもあるように、さくらキッズパーク(以後、本企画)が主に対象としている0-5歳児の子どもたちとその親御さまに対して、絵本の魅力をたくさん発信できる回にします。
また、パパさん、ママさんにこそ、第三者目線で選ばれたええ本のお話を聞くことで、普段手に取らないカテゴリーのお話に耳を傾けたり、紙の絵本を見たり触ったりすることで絵本特有の温かみや魅力を再発見していただける、そんな機会にさせていただきたいと考えます。その中で、子どもたちの興味関心がある絵本はどういうものなのか、色味?絵?文章?などが再発見できる時間になればなお幸いです。
今回の活動内容
ウクレレの音色に合わせて歌って踊り、数冊のええ本のご紹介をさせていただき
ました!
主催者がわの感想
今回、絵本専門士という資格をお持ちであるみみちゃん先生が本企画にてご紹介した複数のええ本は、子どもたちに対して「絵本」そのものに興味・関心を持たせるだけではなく、参加した保育者や保護者の皆さまにとっても、絵本がもつ魅力を
再発見、再認識していただける機会提供に繋がったと思います。
また、保育現場や子育てに絵本が欠かすことができないものであるからこそ、保育者や保護者さまの趣向(好みの色味や絵など)で選んだ本だけではなく、第三者の「良いな」「素敵だな」という目線や子どもたちの興味を参考に絵本選びを行う
ことも必要なことだと実感しました。そうすることにより、子どもたちに、より
幅広いジャンルの絵本に触れてもらうことができ、それらから「見せること」=「教育」に繋げていくことができると考えます。
本企画を通じ、みみちゃん先生の、絵本の読み聞かせからのわらべ歌の紹介や
タオル遊びへの発展など、子どもたちの興味・関心を引く、大人も子どもたちも
楽しい読み聞かせ術を学び、当園の保育現場をはじめ、各ご家庭の読み聞かせ時間がより充実したものになることを願います。
瀬戸口あゆみ先生、
素敵なええ本のご紹介とインタビューへのご協力ありがとうございました。
次回の告知
”保育士の卵” 現役の大学生がた, 大妻女子大学のパネルシアター部の皆さんを講師としてお呼びして、年度末超ビッグ、スペシャルなをさくらキッズパークをお届けします。
また、企画名にもあるように、”あなたの知らないパネルシアターの世界” を
たくさん知っていただけるよう、2つの公演を予定して皆さまをお待ちして
おります。
40年以上の歴史の中でどんどん進化を続けるパネルシアター!
その迫力やエンターテイメント性、魅力には子どもたちはもちろん、大人たちも
ハマってしまうこと間違いなし。
今回は、さらに、”保育士の卵” 現役の大学生がた, 大妻女子大学のパネルシアター部の皆さんがお届けするパネルシアターとなります。上記の魅力に加え、若さ溢れるエネルギッシュな学生たち魅力がいっぱい詰まった素晴らしい公演をぜひお楽しみください。