読ませる文章
別に「読ませる文章はこういう書き方だよ」と教えるnoteではない。私にも、だれか読んでいて面白いと感じる書き方がどんなものなのか教えてほしいと思う。
最近の私と言えば阿佐ヶ谷姉妹のエッセイを読み、初めて星新一のショートストーリーを読んで、今日は睡眠に関する本を読み終えた。
涼しくもなり、読書しやすい季節になったと感じる。鈴虫の鳴き声を聞きながら本を読む毎日だ。暑い夏の間は読書する気も起きず、最近までほとんど本に触れていなかった。そのため、「今年100冊本を読みたい」という目標は達成されなさそうな気がする。
話を戻すと、阿佐ヶ谷姉妹のエッセイを読んだきっかけといえば、あのテレビでのお二方のスタイルが大好きだったからだ。星新一は有名だったけど読んだことがなかったから。睡眠は気になったから。
そう、私はエッセイが大好き
(エッセイ好きと胸張って言えるほど本を読んでいないのですが)
特にエッセイのあの何気ない誰かの日常を覗き見している感じが好き。過去の話を描くエッセイもそれはそれで好き。筆者の理解が深まった気がするから。エッセイって、小説ではないから筆者の何気ない考えや言葉が深く出てきている感じがして読んでいてわくわくする。これはnoteでも言えることなんだろうけど。
私には関わりが無い筆者はこれからも私とは交わることのない遠い人なんだろうけど、そんな人が今もどこかで誰かと関わりながら生きている、人のつながりが見えるととても読んでて楽しい気持ちになれる。これは、私が半ひきこもり人間だからかもしれない。
阿佐ヶ谷姉妹や星新一の本を読んでいて、読める文章って一体なんなんだろうなって宇宙に飲まれたような顔になった。
阿佐ヶ谷姉妹のエッセイの中には、2人の日常が描かれている。姉妹がかわりばんこで更新されていく話は、顔はそっくりだけど考えが違うところがエッセイを読んでいて分かるのが面白い。日常だけど、2人の仲を感じさせたり近所の方の温かみを感じる話でつい、ほっこりとしながら次の話を読みたくなってしまう。
そしてエッセイの仲には実は小説が収録されている。本当に小説を書いたことのない人なのだろうか?と思うくらい、阿佐ヶ谷姉妹の小説の中に出てくる登場人物の心情が深く描かれていたり、人間味あふれていてどこか不器用な人たちが愛おしく感じる話だった。
また、星新一の場合は数ページのショートストーリーの中で思いもよらないことが起こる。本当に最後の数行を読んだ瞬間「え?これは一体どういうことだったの...?」と思わず前のページを読み直したくなるようなあっけにとられる展開がやってくる。頭空っぽで読んでいるのもあって、読み直したときに(この人のあの特徴や描写が伏線だったのか)と気付かされる。あの瞬間がたまらなく、ページをすぐにめくってしまい「あともう1話だけ、もう1話だけ」と進めてしまう。
どっちも全然違うスタイルの話だけど、(ああ、面白かった)(読んでてよかった)ってとても満足感がある。読んでいて面白いと思ったり、スラスラ読める文章って一体なんなんだろうって感じた。私の文章は誰かにとって、読みやすいものだろうか。
いつも思うけれど、noteを書くときにゴールやどう進めていくかを全然と言ってもいいくらい考えていない。大きなつぶやきみたいなものになっている。どう終着していくのかを考えながら文章を書けるようになれたらまた変わるのだろうか。
そういえば。800文字の小説を書いてみたいな。
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