医療脱毛挑戦日記

世界で1番好きな映画は、バック・トゥー・ザ・フューチャーだ。
1が凄く良かったので続編に過剰な期待をしてしまうが、2、3と続編を重ねるごとにちょっと違うかも……って思う事がある。続編に期待しすぎてたのだ。

反対に、それ程、期待していなかったものが実は凄いポテンシャルを持ってました!!という感動程尊いものはない。

今年1番の感動は脱毛にあったのもしれない。

どっかの記事で書いたけど、他人から見た肉食顔のワタシ。その原因の1つが濃いヒゲだったのかもしれない。

丁寧に剃っても残る青髭、20代の頃、プリクラを撮れば美白機能もビックリの青髭、うっすら残る髭にデカ目補正、お願いしたわけでもないのにチークやリップの補正がかけられて、オカマみたいな顔で印刷されたプリクラを見るのが大嫌いだった。

結婚式では、たくさん写真を撮る事がわかっていたから、打ち合わせの時に、奥さんを押し退けて「ヒゲはメイクで隠せるんですか??」って聞いた覚えがある。
新郎の衣装は基本的に新婦のドレスの色に合わせたカラーを着るからピンクのシャツに青髭男子の写真が残れば間違いなくオカマなのだ……

これは仕方ない事だと思って生きてきた。毎朝、女性がメイクをするように髭を剃り、鏡を見る。スマホを眺めて向井理の写真と見比べる。

「やっぱり芸能人は髭が薄い草食顔で肌が綺麗な人種んだな」って羨ましい気持ちになる。

脱毛を知るきっかけは何だっただろうか?確か、いつもの酒場で酔っ払った飲み友達と話しながら「何でそんなに青髭ないん??」って聞いたのが全ての始まりだったのかもしれない。

彼はサラッと「脱毛やで」って教えてくれた。

あぁ…脱毛か…女子がやるやつやな、お金もそこそこ掛かるし時間もそこそこかかるやつやなって最初はそんな感覚だった。

それから、会う人、会う人でヒゲの薄い人、肌の綺麗な人に聞いて回ると、案外みんな脱毛してる。
んで、キラキラ女子なんかは脱毛してないとか鼻毛抜いてないのと一緒だから!!っていう人らもおる。

清潔感も草食顔も作れるんだ……

時を同じくして大好きなローランド様がインスタで「可愛い女の子が作れるのならカッコいい男の子も作れると思います」って呟いてて決心したな。脱毛してみようって。

色々調べたけど自分はめんどくさがりなので、医療脱毛を選択することにする。

西梅田のクリニックでカウンセリングを予約。初回の予約なのに半月くらい待たされて、脱毛の人気を知る。メンズのクリニックだけど、案外やってる人多いんやなって驚いたことを覚えている。

カウンセリングは無料でコンシェルジュと医師の面談を行う。エステ脱毛と医療脱毛の違いや、万が一、肌トラブルが起きた時の保証や施術回数、料金プランなどの説明を受ける。
8割がた契約のつもりでカウンセリングを受けたのでその場で契約、施術部位の写真を撮る。
機械との相性もあるけど人によっては施術した部位に以前より太く強い毛が生えてしまう事があるようで、その辺の判断材料の為に写真を撮るらしい。

契約を済ませて初回の予約を取る。運良く1週間後に予約を取る事ができた。

予約日まではとにかく予習。YouTubeで医療脱毛の施術シーンや体験談を見ながらイメトレをする。だいたい皆んな、痛い!!だの即効性がある!!だの似たようなレビューを眺めながら、青髭のない世界って最高よなーって妄想を膨らませる。

施術前日は遠足に行く前の小学生のようになかなか寝付けなかったことを覚えている。

ついに当日

痛いのは知っていたから麻酔クリームを購入。脱毛は医療保険が効かないから自費で購入するのだけど、ちっこいクリームが3000円だった。

お手本の写真を見ながら特に痛みの出やすい鼻下、顎を中心にクリームを塗る。そしてその上にサランラップを重ねて1時間待つ。これで麻酔が肌の奥に浸透するらしい。臨床では注射前とか透析の穿刺前にも処方される薬らしいから信頼して良いのだろう。

名前を呼ばれて施術室へ

看護師さんから名前の確認をされて、機械の説明を受ける。
「はじめての脱毛ですか??」
「はい、そうです」
「めちゃくちゃ痛いですよ」
「!?🥺🥺」
のやり取りを鮮明に覚えている。

速やかにベッドへ寝かされる。
顎下、頬、鼻下に一発ずつテスト照射が始まる。
ぶっちゃけこれはカウンセリングの時にして欲しかった。

「😂🥺😵😇」な痛さだった。特に顎下は麻酔クリームが足りなくて塗れなかったから一発一発がホッチキスの芯をダイレクトで叩き込まれるような痛みだった事を覚えている。

ピッ!!と音が鳴れば激しく痛む顔、逃げようとしても看護師さんに押さえ込まれるし、毛が焼かれる匂いが鼻につくのも恐怖だった。沢山休憩を挟みながら30分くらいかけて施術が終わる。

もう痛すぎて足は震えるし、マスクを着ければ毛の焦げる匂いで気分が悪くなった事を覚えている。

虚無虚無しながら地元に帰り、鏡を見れば赤く腫れぼったい顔が映っている。

翌日、髭を剃る為に剃刀を肌に当てる。この世の終わりみたいな肌荒れで剃刀が当てられたもんじゃない!!毛穴の一つ一つがボコボコしていてまるでゴビ砂漠。
痛すぎるので髭剃りは諦めて出勤、今のご時世はマスク着用がマストだから浮腫んだ顔も荒れた肌も剃れない髭も隠せるのは良き。

そんなこんなで1週間ほど経つとさすがに髭は剃れるくらい肌は回復していて髭剃り、スキンケアを行う。

ビックリしはここから!!1週間、10日経っても全く髭が生えてこない!!
それどころか抜け落ちてる!!

あれだけ濃かった鼻下、顎、もみ上げ辺りはツルツル、トゥルトゥルになり、青髭の残像も見られない!!

私は向井理になったのだ!!

確信したよ。綺麗とか、カッコいいは作れるって

今はあれから2ヶ月経ち、2回目の施術を終えたところである。

前回の反省を踏まえて麻酔クリームは広い範囲に塗って、施術時は看護師さんに声かけをお願いする事で痛みは初回の半分くらいになった。

それでも濃いところは痛いし、施術4日目の今日も顔はゴビ砂漠の肌荒れである。

2回目の施術時は緊張も少なくて周りの人間観察をしてたんでけど、受付時はハキハキ喋る患者さんが多くて、皆、オシャレだし、美意識が高くて自分もそんな輪の中に居るんだなって思ったらそれだけで元気が出ちゃう。

脱毛の痛みは強いけど、効果はバツグンだし、「表情が明るくなったね」とか「肌が綺麗になったね」とか直接、言葉で変化を伝えてくれる仲間も居て、凄くモチベーションになっている。

無駄毛はお金と時間と痛みで解決できる!!髭脱毛が完了したら、またプリクラも撮ってみたいし、肉食男子なんてもう言わせないから!!

3回目につづく

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