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『スガシカオ デビュー28周年記念 初東京ドームライブ(ap bank fes'25)レポ』

2025年2月15日土曜日、東京ドーム。
この日、この場所、この瞬間、そこに日本音楽史に残る伝説が生まれました。。

日本を代表する音楽プロデューサー小林武史さんと櫻井和寿さん(Mr.Children)、そして今は天国に旅立たれた坂本龍一さんの3人が中心となって2003年に設立されたap bank。

今更説明も不要かもしれないが、環境保全や自然エネルギーの促進など環境問題に向き合い投資を行ってきた一般社団法人であり、震災などの自然災害の際には率先して復興支援を行ってきた団体である。

そして、ap bankの最も有名な活動と言えば、やはりap bank fesであろう。
音楽を、ライブを通じて、多くの音楽ファンに環境問題や被災地に寄り添う心を伝え続けてきただけでなく、一つの音楽フェスティバルとしても、何度も“伝説 ”と呼べる時間を生み出してきた。

そんなap bank fesが、20周年を迎えた節目に当たり、今年2025年2月15・16日の二日間、初めて都市型屋内フェスとして東京ドームでの開催となった。

長年のMr.Childrenファンである俺は、いつの日かap bank fesに参加してみたい・・・と思ってはいたのだが、2連休を取るのも大変な仕事の都合もあり、しかも香川県からはアクセスの悪いつま恋、過酷な夏フェス・・・等という要因もあり、一度も参加できた事が無かった。

しかし、今回は夏ではなく、まさかの冬開催。
更にアクセスの良い東京ドーム!
いや、もう速攻申し込んだよね(笑)。

そして、無事に取れたチケットは初日の15日、アリーナB14ブロックの最後列。

さて、ここからが本題なのだが、その2月15日には俺が敬愛するスガシカオさんも参加された。
俺は現地でそのパフォーマンスを見届ける事ができたのだが、いや、、ホント凄かった。

SNSでも“ スガシカオ”がトレンドに上がり、「ベストアクト」「優勝」との声も多数投稿され、あの時歌唱した楽曲が収録されているアルバムがiTunesランキングで爆上がりするなど、、
それは正に“ 伝説”と呼んでいい時間だったのだ。

スガさんはこの2月26日にデビュー28周年記念日を迎える。
そのデビュー28周年を記念して、あの日俺が目撃した“スガシカオのパフォーマンス全て ”をnoteに再現したいと思う。

それでは行きます。

『スガシカオ デビュー28周年記念 初東京ドームライブ(ap bank fes'25)レポ』


スガさんがリハ中に「東京ドーム、デカすぎだろ」とSNSに投稿したり、何度も“ デカすぎる箱”である東京ドームでのパフォーマンスへの不安?緊張?的な発言をされていた事もあり、スガマニアを名乗る身としては、「これは周りの観客を巻き込む勢いで、全力で盛り上げなくては!」と気合いを入れて臨んだ。

スガさんの出番は、タイムテーブルでは15時半〜17時までのBank Band with Great Artistsのコーナー。
が、実は俺はタイムテーブルを見誤っていて、トップバッターのスカパラ終了後一旦ホテルに向かい、チェックインを終えて戻ってきた時には既に、Bank Bandの登場→『for give』→『トーキョーシティーヒエラルキー』→アイナ・ジ・エンド登場、、までが終わってしまっていた。。💦💦
何たる失態😭

アイナの途中から座席に戻り、心の中で櫻井さんやアイナに侘びながら、「このコーナーの最初がスガさんで無かったのは助かった😭」とも思っていた。

Great Artistsはその後、imase→Salyuと続き、いよいよこのコーナーの最後を飾るスガシカオさんの登場を待つだけとなった。

ちなみにこのコーナーでは、アーティスト登場前に会場の大型スクリーンに小林武史さん、亀田誠治さんが映し出され、「そのアーティストはどんなアーティストか」を2人が語り合う映像が流れていて、スガさんとも繋がりが深いお2人がスガさんをどう語るのか、俺はワクワクしながらその時を待った。

そして、その時はやってきた。

小林さん「いろいろ変・・・だよね?(笑)」

え、、ええっ??wwwww

亀田さん「裏の裏を行くと言うのかな。」

小林さん「アバンギャルドに描けるんだけれど、ちゃんと額縁は有るんだよね。」

亀田さん「ファンクネスだしね!好きな人は、ずーーっと好きなんだよね。」

小林さん「中毒性だよね。まぁ誰にも無い個性を持った人では有るよね。」

スクリーンにデカデカと踊る“スガシカオ ”の文字!
1曲目の前奏が始まった瞬間、アリーナに居るにも関わらず、まったり座って観てた人たちの大多数が一斉に立ち上がった。
これが、国民的ドキュメンタリー番組のテーマソングの力!

1.Progress

スガさん「♪ ぼくらは位置について 横一列でスタートをきった つまずいている あいつのことを見て 本当はシメシメと思っていた♪」

初めてこの曲のこのAメロを聴いた時、「あ、これ俺の事を歌った歌だ。」って物凄い衝撃を受けた事を、昨日の事のように覚えている。
あの頃はまだ“スガマニア ”では無かったけれど、「あの日、あの時のボクの感情」にピンポイントで触れてくるのがスガシカオの歌詞なんだと、あの時初めて知ったんだ。

1コーラスが終わった瞬間、自然と湧き上がる拍手‼︎
この日東京ドームに集まった一人一人のココロに届いてるんだな、、と実感した瞬間。

Progressという曲は、スガさんのアーティスト人生の中でも特別な曲の1つだと思う。

初の紅白歌合戦出場。

東日本大震災の時の復興支援スタジオライブと、ブログでの「あと一歩だけ」の被災された方へのメッセージ。

独立時代、ほぼ全てのメディアから“ スガシカオの音楽”が消えた時にも、まるでスガさんを守る守り神のように毎週TVで鳴り続けていた事。

20周年スガフェスでのシンクロライトの美しい光の海の中での熱唱。

そして、この曲への思い入れは、僕たちファン一人一人も同じで。

スガさんの「♪あと一歩だけ、前に進もう♪」で、例えファン以外誰もやっていなくても、人差し指を思い切り天に突き上げました。。


誰もが知ってるであろう名曲が終わり、割れんばかりの大きな拍手に包まれる東京ドーム。

スガさん「どうもありがとう!スガシカオです‼︎」

観客拍手‼︎

スガさん「それでは次の曲は、みんな自由にノって楽しく踊ってくれ!」

始まったのは、今回俺は全く予想してなかった、あの曲!
壮大でアッパーな前奏が東京ドームに鳴り響く。

スガさん「行くぞー!午後のパレードーーー‼︎」

2.午後のパレード

Bank Band、アイナを聴き逃したのに続いて、今度はスガマニアとしての不覚!予想してなかったんで、午後パレサングラス忘れた🤣

それでも、周りを先導する勢いで手拍子し、サビの午後パレダンスも思い切り踊ってやろうと・・・思った瞬間、ステージ上に現れた既視感のあるダンサーたち!
その数、何と約20名‼︎マジすか🤣

スガさん「みんな!ちょっと振り付けが難しいけど、頑張って一緒に踊ってみてね!」

もうスガマニアもライトなファンも、違うアーティストのファンも何にも関係なく、みんなで笑って歌って踊って・・・大盛り上がり‼︎

珍しくスガさん自ら踊ってみせる大サービスぶりww
俺はもう、ひたすら笑いながら踊ってました😆

惜しまれるのは最後の「♪ラーララ ラーラララーラ♪」は、いつも通りみんなでワイパーした方が絶対良かったと思うんですが😂

それでも、ホントに周りみーんな笑顔で踊って、ただただ楽しい!楽しい!楽しい!✨✨✨


大活躍だったダンサーさんたちは、あっという間に退場していき、それをスガさん笑いながら見送る🤣

スガさん「みんな一緒に踊ってくれて、どうもありがとう!2階も3階も、後ろの方まで踊ってくれてたの見えてたからね!」

観客拍手‼︎

スガさん「ap bank fesには、もう初期の頃から何度も出させてもらっていて。だから、俺は主催者側では無いんだけど、20年目にして今回東京ドームでの開催という事で、“ ついに、ここまで来たか!”と感慨深い思いです。」

ホントだよなぁ。。スガさんが前事務所を辞めた直後にも、このap bank fesだけは何も変わらずオファーを出してくれていた。
ずっと共に歩んできたんだよね。

スガ「えーとね、、もうみんな知ってると思うんだけど、先日KAT-TUNが解散を発表したじゃない?俺はKAT-TUNにはデビューの時から関わらせてもらってるんで、、やっぱり何か複雑って言うか、寂しいのが本音です。」

静かに聴き入る観客。
いや、でもこの流れは、、まさか。。

スガさん「今日はセルフカヴァーって言うか、彼等に書いた『Real Face』を歌わせてもらいたいと思ってるんですね。」

観客から「マジか!」って感じで沸き起こる拍手‼︎

スガさん「でさぁ、、この曲は俺とB'zの松本さんとの共作なんだよね。今日ね、、B'z居るじゃん!」

大きくどよめく観客。
やはりか、、本当に実現しちゃうのか??

スガさん「やっぱさぁ、、呼びたいじゃん!」

観客大拍手‼︎

スガさん「たぶん、これが最初で最後の共演になると思います。お呼びします!盛大な拍手を!B'z!松本孝弘‼︎」

凄まじい程の拍手と歓声とどよめきの中、“世界のTak ”B'z松本孝弘、東京ドームのステージに見参‼︎✨
スガさんと熱いハグを交わすと、ギターを手にしてスタンバイ。
松本さんがギターを手にしただけで、周りの観客も興奮が抑えきれない様子だ😆

スガさん「今さぁ、松本さんから“最初で最後じゃないよ! ”って言われたよ(笑)。」

スガさん、笑いながらホントにめちゃ嬉しそう!😂

スガさん「実はさ、俺のアルバムの中で『Real Face』をカヴァーしてるんだけど、その時に松本さんに全部アレンジしてもらったんだよね。という事で今回は、その“ 松本孝弘完全プロデュース”のバージョンでお届けしたいと思います。」

『Sugarless Ⅲ』のバージョンを聴いた事の無いスガマニア以外の観客から「マジか!」「凄い!」等の声が聞こえてきて、俺は関係ないのに優越感を勝手に感じてニマニマしていました(笑)。

スガさん「みんなタオル持ってる?何のタオルでもいいから、ブンブン回しちゃっていいんじゃないの?」

観客「(タオルを振ったり掲げたりしながら)イェェェーーーーーーーーイ‼︎\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/」

スガさん「みんな一緒に歌ってくれ!『Real Face』‼︎」

3.Real Face(KAT-TUNのカヴァー)

松本さんのギターが凄まじい音圧で唸りを上げ、前奏が始まった瞬間、5万人を越える数の大観衆が集ってるはずなのに、まるでライブハウスに居るような感覚になった。
そう言えば、俺が初めてスガさんのReal Faceを生で聴けたのは、大阪のなんばHatchというライブハウスだった。
いや、誇張でも何でもなく、あの日と同じような熱狂と高揚感が、そこには有ったんだ。

スガさん「♪ ギリギリでいつも生きていたいから〜‼︎♪」

観客「♪ア〜ア〜♪‼︎‼︎‼︎‼︎」

hyphen(KAT-TUNファン)はほとんど居ないはずなのに、何で全員完璧に歌えるの!😂

サビでタオルを持っている観客はタオルを振り回し、持ってない人は拳を振り上げたり腕をグルグル回したり、、もう大熱狂‼︎

スガさんと松本さんが作ったこの曲が素晴らしい事は勿論なんだけど、KAT-TUNが、hyphenの皆さんが、この曲をそういう国民的な曲に育てたからに他ならない。
どんな苦境に立たされても、メンバーが1人、また1人と抜けていっても、彼等はきっと“ 自分たちのエンターテイメントの力”を、ファン一人一人への愛を、諦めなかったに違いない。
その結果が、この日のこの光景を産んだんだと思う。
KAT-TUNは凄いよ。。

松本孝弘と小倉博和という、日本を代表するスーパーギタリストのギターバトル。
あまりにも、あまりにも贅沢すぎる!

天下の小林武史が、亀田誠治が、河村"カースケ"智康が、まるでこの歴史的な瞬間を祝うかのように、楽しそうに演奏してる。

5万人の観客がみんな最高の笑顔で、タオルを振り回し、飛び跳ね、大声で歌ってる。

そんな中俺は、前述したスガさんが初めてReal Faceを披露したライブハウスツアーの事を、それからの道程の事を、思い起こしていた。

大手事務所、レコード会社を辞めたスガシカオの音楽は、存在は、一度本当に表舞台から消されかけていた。
そんな、まさにギリギリな状態の中歌ったReal Face。
2,000人にも満たない観客の前で、それでも魂を、情熱を剥き出しにして歌ったあの日から、全てはこの5万人を熱狂させている、この瞬間に繋がっていたんだ。
スガシカオは、自力でここまで這い上がって、走り抜いてきたんだ。

そんな事を思いました。

スガさん「♪ ギリギリでいつも生きていたいから Ah ここを今 飛び出して行こうぜ このナミダ・ナゲキ→未来へのステップ さぁ 思いっきりブチ破ろう リアルを手に入れるんだ♪」

最後のRapも自ら完璧に決めて見せるスガさん。
カッコいいにも程がある!✨✨✨

大熱狂の中、Real Face終了。

スガさん「B'z!松本孝弘‼︎松本さんありがとうございました!」

再びスガさんと笑顔でハグを交わし、軽く観客に手を振ってステージから先に去っていく松本さん。

スガさん「そしてBank Band‼︎」

亀田さん、小倉さんと嬉しそうに何やら言葉を交わすスガさん。

スガさん「どうもありがとう!スガシカオでした!みんな最後まで楽しんでいってください!」

笑顔で観客に軽く手を振って、スガさんはステージから去っていきました。。
その背中に向かって俺は、飛び跳ねながら全力で「スガさんありがとう!」って叫びました😂

凄まじい余韻が残る場内。
俺の前の席のお姉さんが、興奮を抑えきれない様子で叫ぶ。
「最高〜‼︎✨✨最高!最高ですねー‼︎💕」

アリーナのあちらこちらから「ヤバいヤバい!」「最高!」「スガシカオ凄いな!」とかの声が飛び交う。
いや、もう俺はただ熱狂してただけなんだけど、勝手に誇らしい😂✨✨

間違いなく、ap bank fesの20年の歴史の中でも“伝説 ”“名場面 ”として今後も語られるであろう、最高のパフォーマンスだった。

スガさん!素晴らしい歌を、パフォーマンスを、本当にありがとうございました!✨

松本孝弘さん!スガさんのオファーに応えてくださり、ありがとうございました!Real Faceだけじゃなく、B'zでのパフォーマンスも最高でした😂

小林武史さん始めbank bandの皆さん!あの夢のような空間をスガさんと共に作ってくださり、ありがとうございました!
初のap bank fes堪能させてもらいました!

そして櫻井さん!舞台袖でスガさんの緊張を和らげる素敵なサプライズ(笑)ありがとうございました!(スガさんの『30周年応援倶楽部』のボイスコメント参照)ホント2人とも最高です‼︎✨✨

以上!『スガシカオ デビュー28周年記念 初東京ドームライブ(ap bank fes'25)レポ』をご覧いただきました。
このフェスは後日U-NEXTにて配信される予定なので、それもホント楽しみです!


スガシカオさんへ

デビュー28周年、本当におめでとうございます。(まだ4日ほど有りますが)

先日、スガさんが独立以降ずっと続けてくださっていた無料メルマガShikao Times Zが終了しましたね。
2011年頃からスガ沼にズブズブと沈んでいった身としては、『ニコ生』『mixiページ スガシカオ& Friends』そして『シカタイ』は独立当時スガさんをより身近に感じられる三種の神器のような存在でした。
ついに3つとも無くなってしまい、非常に寂しい気持ちではあります。

しかし、多忙な中自ら運営し、自ら文章を考え、スガさんの言葉で語りかけてくださるあのメルマガを、ボクたちファンのために13年間も無料で続けてくださった事、本当に感謝しかありません。
そんなアーティスト、他に居ませんよ!絶対に。。

それはスガさんが、ap bank fesにて熱唱された『Real Face』の歌詞のように、“ アタマよりココロで考えるタイプ”で有るからに他なりません。

『Acoustic Soul 2014-2024』収録曲の『Soul Music』の歌詞に、“ぼくは夢中で背中追いかけた 何かを求めて ”と有りますが、この13〜14年間、まさにスガさんの背中を追いかけてきました。
それは、“あなたの言葉が 寄り添うように いつも繰り返しココロに響いてる ”からです。

あの曲は、スガさんのマービン・ゲイへの想いを歌った曲ですが、ボクらファン一人一人のスガさんへの想いにも重なって聴こえています。

そう!まさに僕たちは“暗闇の抜け方 ”をスガシカオの歌から学んだんです。
ずっと、素晴らしい歌を、音楽を、FUNK MUSICを届けてくださり、本当にありがとうございます。

そして、あの時血迷って“ 今”を選んだスガさんの選択は絶対に間違ってなかったと思うし、心から感謝しています。
だからスガシカオはカッコいいんだよ!

29年目も、これからも、スガシカオの音と共に。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊

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