第9回毎月短歌に投稿した現代短歌のAI評です。
記事に引用するのは自分の作品のみですが、WEB投稿参加作品すべてにAI評者のコメントがあります。
(AI評全評の案内は、記事最後をご覧ください)
AI評を分析されたefさんの説明によると、今回のAI選者は2名
(2種類のLLMを使って2種類の評が出力されています)
① karakuri-lm
② command r+
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苦しいって言ってみてよ桜蕊痛み感じる間もなく散りて
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前世では前歩いてた君だけど今世は一緒にゆれる蒲公英
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パフェだけが私の誕生日祝ってくれた苺のロウソク吹き消して
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まだ早い見上げし蕾は頑なで春の誘いになかなか乗らぬ
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病床の父が希みし桜餅ゆっくり食べてね春彼岸
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融かされし雪の完璧消えゆきてひとつまたひとつと滅する秩序
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小糠雨ひそけき闇夜に躑躅落つ もう戻れない退屈な花びら
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以上、第9回毎月短歌のAI選者2名による評コメントでした。
コメント内でかなり褒められていますが、これは他の詠み手のどの短歌もほぼ同じように褒めるのがデフォルトみたいなので、あまり気にせず読み進めます。
AI選者といえど褒められると、とてもうれしくはあるのですが、えっ!ホントに???って気持ちも多々あるので……何か複雑な心持になります。
どちらかというと、歌意や内容の解釈をどの程度まで掘り下げてくれているのか、比喩や暗喩を理解しているのか?などに興味があります。
特に選者により解釈が異なる点が注目されます。
それは人間でも同じですが、知識や経験値、ファクターの違いなのでしょうか。
全体的に【①karakuri-lm】のほうがあっさりとした解釈で、【② command r+】のほうが、さらに一歩深く捉えてくれる傾向にあった様な気がします。
どの解釈も興味深く、中には作者本人が意図していなかった、いわば無意識の詠みまでも言い当てているところもありました。
人間の読み手にどの程度まで深掘りして読まれるのかは不明なのですが、少なくとも、AI選者の読みは楽しかったです。
最後に、こちらの企画とAI評コメントの抽出解析等々、毎回本当にありがとうございます。深水さん、efさん、その他関係者の方々に感謝いたします。
自分で読んでいるだけなのが、少しもったいなく感じたので、これから少しづつ記事にまとめていきたいと思います。
ぜひ、他の方の短歌作品を読んで、自分の感想とAI評とを比べながら読み進めていただくと、楽しみが倍増すると思います。
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