昨夜の酒と酒肴
昨夜の飲酒
ちょっと自宅一階エリアの掃除をしたいと思い飲酒は簡単にちゃちゃっとできる酒肴で済ませようと考えていて、夜勤明けの起床後にスーパーでお刺身購入と言う予定でいたのだが、妻の送り迎えやら娘の担任が来訪する予定もあるやらでスーパーは断念、ありもので済まそうってんで冷蔵庫内をごそごそしたら豆腐ほうれん草ネギを発見、肉もあったが冷凍されていたので諦めてあとは大量に常備しているニンニク。
辛辛魚のスンドゥブスープがあったので、ああそれでいいやと思うに至った。
でもちょっとな。もう一品欲しいかな。でもあんまり時間かけたくないし食材も乏しいという事でこれも常備してあるツナ缶を使用した母親伝来当家特有のカンタン家庭料理を拵える事にした。これを料理と呼ぶにはおこがまし過ぎる代物なのだが、私と弟がまだ幼少の頃、食卓によく出されていて強烈な印象が残り、当家の家庭料理と問われれば兄弟そろってこれを思い浮かべることになった。
母親伝来当家特有のカンタン家庭料理
①ツナ缶を開け、器に盛る。
②ニンニクを大量に摺りおろし、①に乗せる。
③醤油をかける。以上。
ただ、私の代になってこの料理も進化させなくてはならないという正体不明の焦燥感に追い立てられるまま、これにネギごま油レモン果汁鶏がらスープの素を加えてヴァージョンアップしている。
懐かしいというか、当時、父親が儲からない自営業の店舗をやっていて母親もそれを手伝っていた関係から「疲れた、めんどくさい」という怠惰を主因として、この料理+味噌汁+白米という夕飯がたびたび食卓に上がっていた。実に質素である。
けれどもものすごく食欲をそそられるというか、白米が旨いので腹いっぱいになって結構満足できた思いが残っている。
まぁね、匂いがすごいけどね。
店舗兼自宅の当時の家でよくこんなもの喰ってたなと思う。想像するに客が来たら扉を開けた瞬間に強烈なニンニク臭で絶対に引いたと思う。そういうところに無頓着だから儲からなかったのだと思う。
そういえばニンニクも当時と今では匂いの残り方が全然違っているように思う。昔のにんにくは数日匂いが消えなかったような気がするが、今のはせいぜい翌日くらいまでしか残らないような。品種改良なのかね。
ちょっと寂しいよね。
酒
朝は発泡酒だったが夜はビールにした。
サクラビール。
わりとさっぱりしていてクセの強い酒肴には合っている。
日本酒は先々週くらいに行きつけの酒屋で見つけた「よこやま」という長崎・壱岐のお酒で、初めて飲んだのだけど、吟醸香が爽やかな甘口で説明にあるようにワイングラスで飲んだらかっこいいかもしれない。当家には残念ながらワイングラスが無いのでぐい呑みだったけれども文句なく旨かった。
雑でクセの強い酒肴ではちょっともったいないくらいに上品な酒なので残った分はやはり念願の刺身をアテに頂くこととする。
自由律俳句
いち夜明けてまだ匂い 全ての毛穴から
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