本のインプット・アウトプットについて3冊の本を読んでみた
この記事ははジョン・キム著『一生忘れない読書』を中心に、齋藤孝著『本は読んだらすぐアウトプットする!』・下地寛也著『考える人のメモの技術』の3冊に関する私なりのアウトプットです。
私が図書館を使う理由
私は図書館のメリットとして
1本が分類されて並んでいること
2無料で読むことができること
3本が手元に残らないこと の3点があると思っています。
読書をするときに私が気にしてしまう、値段と保管場所の問題を解決してくれるのが図書館です。また座る場所があるので、ゆったり休憩しながら本を選ぶことができるのも嬉しいです。
図書館のデメリット
図書館が大好きな私ですが、デメリットもあると思っています。主には
1最新の本は人気で、すぐ手に入れることが困難であること
2本を折ったり書き込んだりできないこと
3返却期限があり、読まずに返却or読みっぱなしの読書になりがちなこと があげられます。私は好きな作家の最新の本や何度も読み込みたい小説などは書店で購入しています。逆に普遍的な技術に関するビジネス書は、図書館のお世話になっています。
今回の読書の目的
1上記のような図書館のデメリットを克服しうるビジネス書の読み方を知る
2実践して図書館読書ライフの質を向上させる
1冊目 ジョン・キム著『一生忘れない読書』
この本に書いてある読書法は「100分で3回読む」という方法です。
著者は読書を「散策」と「登山」の2つに大別し、文芸書を読むことを「散策」の読書としたうえで、以下のように述べています。
散策的に気の向くままに読むのではなく、目的にめがけて戦略的に読む。これを具体化したものが「100分で3回読む」という方法です。
どうやって「100分で3回読む」のか
具体的な読み方を紹介します。
・1回目(10分)
目次や「はじめに」、「おわりに」を活用して本全体の構成をざっくりと理解するために読みます。
・2回目(50分)
取捨選択をしながら、本文全体をざっと読みます。このとき、気になった部分にマーカーをひきます。
・3回目(40分)
最初の10分で2回目にマーカーをひいた部分を中心に読み込み、特に重要だと思ったところに別の色のマーカーをひきます。そして残りの30分は書く時間です。自分の感じたことや思ったこと、浮かんだことなどを本の余白に書き込んでいきます。本を受け身で読むのではなく、自分ごととして捉える作業です。
私なりの実践方法
この「100分で3回読む」読書法は書き込みのできない図書館の本で実践することはできません。この点は以前、齋藤孝氏の3色ボールペン読書法を知った時にも思ったことでした。そこで図書館の本を汚さず・傷つけずにこの読書法を実践する方法について考えました。
準備するものは、切り離せるメモ用紙と筆記用具です。
具体的な読み方は、
・1回目(10分)
目次や「はじめに」、「おわりに」を活用して本全体の構成をざっくりと理解する。(変更なし)
・2回目(50分)
取捨選択をしながら、本文全体をざっと読みます。このとき、気になったページにメモ用紙を挟みます。メモ上部にページ番号を書いておくと、万が一メモが落ちてしまって、どこに挟んだかわからなくなったときに便利です。
・3回目(40分)
メモ用紙を挟んだページを中心に読み込みます。そして自分の感じたことや思ったこと、浮かんだことなどをメモ用紙に書き込んでいきます。1枚のメモ用紙に入りきらなかった場合は、メモ用紙を追加します。
付箋でなくメモ用紙を使う理由は2つあります。
1図書館の本に糊を残してしまわないようにするため
2本に貼ったまま書き込んで、本を汚してしまう可能性を低くするため
書き込むときは本とメモ用紙を離すようにしています。
私の考えるこの読み方のメリットはメモ用紙の多さで自分の中にひっかかりがあった部分を可視化できることだと思います。また、本を読み終わった後に、メモ用紙を取り出して、並び替えやグループ分けもスムーズにすることができます。
おそらくこういったことができる便利なアプリ等もあると思うのですが、私は実際に手を動かすことが好きなので、この方法に落ち着きました。私が使用しているメモ用紙は、100均に売っていた正方形のブロックメモです。安いので気兼ねなく使えます。
2冊目 齋藤孝著『本は読んだらすぐアウトプットする!』
2冊目は、齋藤孝著『本は読んだらすぐアウトプットする!』です。上記の≪私流100分読書法≫で読んでみた結果を共有します。
●メモ用紙を挟んだページ P38・56・114・161 の計4か所
●どんなことを考えたか
ブックリストを作成したい
書店で本を買ったらその足でカフェにいきたい
図書館で本を借りる前に1回目の読書をして、借りるかを決めたい
新しく知った言葉をアウトプットして使えるようになりたい
徒然草の意訳本が積読になっているので読みたい
書きながら思考が繋がっていき、最初の第一歩として何をするのかというところまで深めることができました。例えば「図書館で本を借りる前に1回目の読書をして、借りるかを決めたい」の最初のステップは、図書館にメモ用紙と筆記用具を持っていくことです。
3冊目 下地寛也著『考える人のメモの技術』
3冊目は、下地寛也著『考える人のメモの技術』です。≪私流100分読書法≫で読んでみた結果は以下のようになりました。
●メモ用紙を挟んだページ P50~55・74 の計2か所
●どんなことを考えたか
この読書法で行っているメモは著者のいうインプットメモ・アウトプットメモに近いのではないか。
著者はインプットメモを取るときのポイントを以下のようにまとめています。
私の場合、メモの基準は「本を読んで気になった・ひっかかった部分」、箇条書きしているのは「ページ番号」そして余白に書くのが「気づき」です。
また、アウトプットメモは発想を広げるために大きな紙やノートに書くものなのですが、これもメモ用紙を並び替えたり、グループ分けしたりすることが該当するように感じました。
おわりに
今回の読書の目標は、
1図書館のデメリットを克服しうるビジネス書の読み方を知る
2実践して図書館読書ライフの質を向上させる
でした。
1についてはジョン・キム氏の本を通じて、≪私流100分読書法≫を考えることができました。齋藤孝氏、下地寛也氏の著作を通じて実践を行った結果、読書の質は向上したと思います。
しかし、まだまだ道半ばです。さらなる質向上のために、齋藤孝氏の本を読んで考えた最初の一歩を踏み出したり、さらに私にあった読書法を模索したりしたいと思っています。
そして大事なのはインプットだけでなくアウトプットをすること。noteで記事にするというのも一つの有用なアウトプットの手段ですので、今後も記事を作成していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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