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仕事ができない人にイライラしない方法とは?~心理学「ダニング・クルーガー効果」を知る~
会社に出勤すると仕事ができない同僚や上司についイライラしてしまい、疲れるという人はいませんか?
この記事では、仕事ができない人にはもう関わりたくないと感じている人に知ってほしい心理学「ダニング・クルーガー効果」について詳しく解説します。
ダニング・クルーガー効果とは?
![仕事ができない人にイライラする様子](https://assets.st-note.com/img/1685101137435-r9333YNjmR.jpg?width=1200)
ダニング・クルーガー効果とは認知バイアス(思い込みや経験から来る認知のゆがみ)の1つで、能力の低い人ほど自分の能力を過大評価する心理現象のことです。
1999年にアメリカのコーネル大学の心理学者デイヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーにより提唱されました。
ダニング・クルーガー効果によって引き起こされる影響は次の通りです。
自分の能力を過大評価する
成長の機会を失う
自分や他人の評価ができなくなる
他責思考になりやすい
コミュニケーションが難しくなる
だまされやすくなる
困難なことに対処できなくなる
仕事ができない人にイライラしてしまった場合、まずその人がダニング・クルーガー効果の影響を受けていないか注意深く観察してみましょう。
ダニング・クルーガー効果の影響を受けている人への対処方法
仕事ができないのにできると思っている人に気づきを与え、適切な改善へとつなげるためには直接それを指摘するのではなく、周囲の人が次のような方法で環境を変えるのが重要です。
周囲がダニング・グルーガー効果の知識を持つ
ダニング・クルーガー効果の影響が大きい原因を探る
組織内に原因があればダニング・クルーガー効果が働きにくくなるよう制度や環境を変える
従業員に成功ばかりではなく失敗も経験してもらえる環境を整える
従業員に自分より優れた人と接する機会を設ける
数値化や言語化を心がけ客観的な視点を持てるようにする
組織として改善を試みるなら、ある程度の時間や手間をかけて行うのが望ましいでしょう。
媛がダニング・クルーガー効果の影響が大きい生徒に対して教える時に心がけたこと
媛が個人でWebライター講座を開いた時、6人中2人の生徒から「もう学校で学ぶことって何もないんですよね」という言葉を聞きました。
2人ともまだ専門学生で卒業までには時間があったため、このような発言をすることに驚きましたが、ダニング・クルーガー効果が強く働いている可能性が高いと判断しました。
1人は介護福祉士を目指していたため、媛の介護におけるなかなかうまくいかなかった現場経験を学校での実習前になるべく伝えるようにしました。
その後彼は実習でさんざん絞られ、自分が本当に介護に向いているのかを一度立ち止まって考えなおすほど意識が変わります。
もう1人は音楽系の専門学校に通っていたため、彼が授業ではなかなか触れる機会がなく、媛が経験している管弦楽、吹奏楽などについて伝え、音楽の幅広さについて理解してもらえるように努めました。
その後彼は試しにピアノを弾いてみて自分の専攻であるギターのようにはうまく弾けないものだと知り、少しずつ自分にはできないこともあると意識できるようになったのです。
仕事の場で接したわけではありませんし、生徒と先生という立場の違いでうまくいったこともありますが、ふとした会話から自分の経験では想像もつかないことが世の中にあるということを知るきっかけを作るのが大切だと思っています。
まとめ
仕事ができない人に対してイライラしてしまったら、まずはその人がダニング・クルーガー効果の影響を受けていないか観察し、組織として改善を試みましょう。
この記事も参考にして、自分の職場が適切な評価のできる環境となるよう努めてみてください。
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