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老犬との暮らし:ぐるぐる歩き回る(徘徊)

黒柴犬そらさん、17歳と9ヶ月。暑さもエアコンと冷え冷えジェルマットでしのいでいます。

徘徊について

そらさんが認知症の症状が出始めたのが、2019年の冬。
実際は夏頃からふらついたり、急に吠えるようになったり変化が出てきていました。

しばらくすると同じ方向にぐるぐると歩き始めました。割と大きな円を描く感じだったので最初気づかなかったのですが、気づくと壁ぞいに沿って同じ方向に歩くようになりました。

その頃から、角(かど)があるとうまく進めないようでした。
鼻先を壁に押し当てて、そのままとにかく前に進もうとするのです。

そらさんの場合、あくまでも、どうしても直進、なのです。曲がることや後退はできなくなりました。

出かける時は、元々大型犬用の広いゲージでお留守番だったのですが、コーナーがうまく回れなくなり、ゲージの隙間に鼻(マズル)を突っ込んでしまって自分で抜けなくなって鼻先に怪我をする事件が勃発するようになり、また工夫が必要になりました。

試したこと

サークルを丸く作ると、それに沿ってぶつからずに歩ける、という話を読んだので、色々と試していました。

1)子供用プール・・・丸いタイプでよくありますよね?膨らませるタイプ(穴が開くと使えなくなっちゃうので)ではなくて底とある程度の高さがあるものを試しました。→何なく乗り越えられ、プールから出てしまいました(汗)

2)いつもの大型犬用のゲージにフカフカの座布団を側面に張り巡らせる。→なかなか効果あり。でも座布団が取れてしまったり、座布団の隙間からゲージの隙間に鼻を突っ込んでしまい、また自分で抜けない状態になる。

2)ー2ゲージの外側から、小さな子供用の転落防止ネット(網目の細かいもの)を張り巡らせる。(鼻が挟まらないように)→ネット、鼻で押して結局ゲージの隙間に挟まってしまう。

2)ー3ネットがダメならダンボールを張り巡らせる・・・鼻先が出て挟まるのは少し改善。でも見た目はかなり格好悪い。

パネルやお風呂マットを繋ぎ合わせてサークルを作る、という話もあったのですがが、

そらさんは、元々7キロくらいで柴犬でも小さめ。そしてこの頃は痩せて5キロ程しかなかったのですが、前に進む力が驚くほど強く、私のDIYなどはことごとく打ち破られ続け、全く役に立たないであろうことに気づきました。

サークルはサークルでも

最終的に行き着いたのが、サークルはサークルでも、「リビング全体をサークルにする」こととなりました・・・

・コーナーには三角のクッションを置き、コーナーをうめて、できるだけ角度を丸くし、床から壁全体に高さ50〜60センチほど厚めの柔らかいストレッチマットを貼りめぐらせる。

・家具のコーナー(家具の角や椅子やテーブルの足など)、ドアの建具の数センチの出っ張りも擦ると怪我になるので、プチプチ(緩衝材)を貼る。

・床は子供用のマットを敷き詰めて、滑り止めと転んだ時の怪我防止にしました。

・家具の間の隙間をできる限り埋めて、ドアは開けっ放しにしない。(洗面所やキッチンに入ると洗濯機の裏やありとあらゆる隙間に入り込みます。)

これでようやく落ち着きました。
歩き続けるのも、本人にも止めることができないので、疲れて眠るまで続くことがあります。見ていて辛いものがありますが、せめて怪我をしないように・・・ということくらいしかできないのも結構歯がゆかったな、と思っています。

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シニア犬との暮らし、マガジンにしています。
シニア期の症状や認知症の症状もワンコによって本当に様々のようで、私も試行錯誤しています。これが正解、というものはないのかもしれませんが、もし同じような悩みががある方の参考になればと思っています。


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