#2 疲労のメカニズム
「疲労感」≠「疲労」です。
「疲労感はないけれど、疲労が蓄積していること」はよくある話です。
今日は「疲労のメカニズム」についてご紹介します。
私たちの身体(脳、筋肉、免疫など)は、それぞれの細胞が酸素を使ってエネルギーを取り入れています。活動によって、「活性酸素」という物質が発生し、近くの細胞に傷がつきます。
傷ついた細胞を修復するために、ATPエネルギーというエネルギーが必要になります。しかし、疲労が残っていると、修復に必要なATPが十分に作られず、細胞に傷が残ったままになってしまうのです。
免疫細胞が傷ついた細胞を感知すると、炎症物質「サイトカイン」を作り出します。
そのサイトカインによって、疲労「倦怠感、意識低下、炎症による発熱、痛み」が生み出されてしまうのです。
おおまかにいうと、疲労のメカニズムは、身体の「酸化」によるものです。
肉体的な疲労:筋肉・運動器細胞
精神的な疲労:脳細胞
風邪などの感染症による疲労:免疫細胞
生きている限り、酸化からは完全に逃れることはできませんが、活性酸素を抑制するために、バランスのよい食事を心がけ、「抗酸化作用のある食材」を積極的に摂取し、傷ついた細胞を修復するためにしっかりを休養を確保することが大切になります。
ただし、休養といっても、睡眠だけが休養ではありません。
次回は、休養7種類をご紹介します。