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うつ病はSNSもゲームも出来ない話。

私は元々、SNS等はあまり見ない方だ。
だがうつ病が酷かった時は、本当に何も見る事が出来なかった。

うつ病になった。
仕事もしていない。
時間だけが大量にある。
こうなると自然と携帯電話に手が伸びるのが現代人だろう。
だが私にはそれが出来なかった。
携帯電話は、絶望の箱でしかなかったからだ。

SNSを見れば自分以外の全てが幸せそうに見える。
苦労している人を見ても、その人と自分を比べては今何もしていない自分を自分で追い詰める。
どんな写真を見てもイラストを見ても、何もかもが輝いて見える。
それは当時の私にとって、絶望でしかなかった。

となると自然とSNSを見なくなる、携帯電話に触れなくなる。
余りに余った時間を趣味のゲームで潰そうとゲームを起動する。
すると今度は、ゲームの中の世界にさえ絶望を突き付けられた気分になった。
日課だったどうぶつの森ですら、プレイしているだけで絶望が押し寄せてくる。
「ゲームの中でなら私はこんなに幸せなのに」
そう思うと涙が止まらなくなって、ついにはゲームさえしなくなった。

好きなゲーム実況を見ても全く楽しめない。
とにかく、楽しいもの、幸せなもの、明るいものの全てが嫌だった。
憎かった。

今はうつ病が安定してきているので、まあ元々の頻度でSNSも見られるようになったしゲームも楽しめるようになった。
動画を見て普通に笑えるようになった。
楽しいものを見て楽しいと思う、そんな当たり前も出来なくなるうつ病の恐ろしさは、安定してきたからこそ実感出来るものだ。

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藤堂佑
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