一度聴いたら忘れられない「ザ・リーサルウェポンズ」
先月、2月23日、念願のザ・リーサルウェポンズの1stメジャーアルバムがリリースされた。
「ザ・リーサルウェポンズ」あまり馴染みのない名前かもしれない。
みなさんはこのバンドを御存知だろうか?
私とリーサルウェポンズとの出会いは3年前にさかのぼる。
当時、何気なくネットサーフィンをしていた私。
適当にYou Tubeを漁っていると、恐ろしいほどのインパクトある動画が飛び込んできた。
強烈なヴィジュアル、一度聴いたら忘れられないメロディ。
そして醸し出す絶妙なイロモノ感。
(なんと彼らのインディーズレーベル名も"イロモンレコード"という)
映画でしか見ないような、いかにもなアメリカンファッションで歌うテンション高めの外国人。
そして隣にはアメフトのヘルメットをかぶった謎のギタリスト。
こ、これはテレビか何かの企画なのか!?
そして何よりこの過激な曲名と歌詞…色々と大丈夫なのだろうか。
そう、何を隠そう彼らが「ザ・リーサルウェポンズ」だ。
ボーカルのサイボーグ・ジョーとギター担当のアイキッドからなる二人組。
最初はただただ戸惑った。一発屋じゃないかと勘ぐった。
しかし、色々と彼らを知っていくうちに知らず知らずのうちに魅力に取りつかれ、気づけばまんまとファンになっていた。
さて、サイボーグ・ジョーのファッションからでもわかるように、彼らは80年代~90年代のカルチャーを愛し、当時の流行をテーマにした曲をたくさんリリースしている。
彼らの初期代表曲である「80年代アクションスター」。
映画好きなら思わず笑ってしまう、外タレエピソード満載の曲だ。
全力のコール&レスポンスが最高で、これライブで聴いたら盛り上がるだろうなぁって思う。
そして、こちらは彼らの中でも1、2を争う人気曲「昇竜拳が出ない」。
「ストⅡ」をプレイしたことのある人なら誰もが突き当たるであろう「あるある」を高らかに歌う。歌詞のセンスがスゴイ。
本家のカプコンにも認められ、最近じゃコラボなんかもしている。
そんなネタ曲や風刺曲が多い彼らにも、中には普通に良い曲もあったり。
「東海道中膝栗毛」は、日本人の琴線に触れるようなさわやかな曲。
PVもステキだ。何より本人たちが心底楽しそうで、彼らの人柄が出ていてこちらまで笑顔になる。
そして、彼らは数社からメジャーオファーを受け、2020年にソニーからメジャーデビューを果たした。
先月に待望の1stアルバムをリリース。
早速私も聴いたが、相変わらず全てがキャッチーで面白くて、相変わらず元気がでる曲ばかりで構成されていた。
私がアルバムの中で一番好きな曲「ポンズのテーマ」。
もうイントロからして誰でもわかる、"あの曲"のパロディである。
でもそのオマージュ具合が最高で、いざ元の曲を思い出そうとしてもこっちのメロディが先に出てきてしまうほどクオリティが高い。
相変わらずの低予算なPVもたまらない。
まだまだ謎の多い二人。しかし今年は全国ツアーも開催されるらしい。
ライブハウスでも声が出せないこのご時世、早く全力でコール&レスポンスができる世の中に戻ってほしいし、早くポンズのライブで思い切り叫びたい!!
アニキ! アニキ! アニキ! アニキ!