【エッセイ】夏に咲く、わたしたちの青


ある種の衝動に駆られて頭に浮かんだことを文字に落とす。


最近はだれかに求められて書くことが多くなって、
書くことが仕事となった以上は

効率の良さ、だとか
伝わりやすさ、だとか。


息をするのと同じように
文字書きするのは安易だけど

例えばそれが、
「3秒で吸って5秒で吐いて」
なんて決まっているとそうではなくなる。

息をするのも一苦労。


たまには好きなように息をしてみようと思う。

カッコつけて買ったパソコンで
ッターン!とやるより
このスマホでソファにだらけて
ちまちましている方が未だに合ってるし。

うん、いいこと書けそう。
見切り発車オーライ。


今日はママビパークが初めてフェスに出演。

仕事の都合がつかなくてMCは辞退。

なんとなくソワソワとする親心もあったけど、
こちらもありがたいことに他の仕事も掛け持っていたので
ミーティングにはほとんど参加することが出来なかった。

連日みんなのストーリーズなどで目にする進捗。

不安、楽しみ、期待、心配、
それぞれの気持ちをスクロールする日課。


もちろん、本業もある。

母業だってある。

自分のことだけに集中できなくて
いつも何かが喉に引っ掛かっているのは
出産してからずっと。


寝かしたあと、
起きる前、
休みだけど内緒で通わせた保育園。

1日が50時間くらいあったらいいのにって。

すぐにママって呼ばれて
旦那に「見ててって言ったでしょ!」って当たりまくって。

今やっと集中出来たのにって。

やりたいこと、やりたいのに。

あんなに暇だった学生時代。
暇すぎて何時間もファミレスで
ストローを折り曲げて根っこを生やした。

あの空白を今ここにコピペしたい。


きっとみんなもそんな中準備してた。


居ても立っても居られなくなって
せめて何かしたくてなって協賛を持ちかけた。


「それよりサカリには
LP作ってほしいと思ってたんだよね」

うちの園長のいいところは
思い付いたことをすぐ行動に移せること。

ほんと、小動物みたいでかわいい。

「でもサカリも忙しいしさー、
頼めなかったんだよね」

「一回LINEで送ったけど
申し訳なくてすぐ送信取消した」

そして、とても頼み上手。

んな可愛いこと言われたら
中の人はおっさんなわたしの
セリフはひとつ。

「やるしかないっしょ」

ほんと、おっさんはいつでもかっこつけたい。

かっこつかないくせに。

正直、締め切りを囲ってた。

あれは心臓に悪い。
漫画家や小説家が頭おかしくなる気持ちがわかる。

ピンクの象だって襲ってくる。

シメキリコワイ。


でもやるって言っちまったしな。

体育会系マイルドヤンキー育ちは
そういうことがよくある。

以前受けたLP制作講座を見返して
進めるけど、普段やっている文章だけじゃなくて

見やすい文字の配置とか
写真のチョイスとか

これを読んだひとがどうなるのかとか

たった1ページにめちゃくちゃ
圧縮してかつ綺麗に配置してく。

LP1ページ
ウン十万かかるのがよくわかった。

ママビパークを外からみて
もう一回中に入って
また外からみて

何にも知らない人も
わかるように。

マイヤンなくせにオタクだから
めちゃくちゃLP制作は沼った。


そうしているうちに
ママビパークの活動って
すっごい社会貢献なんじゃん!
って今さら気づいた。


みんなも気づいてないと思う。笑


やっぱり子供って
親の背中みて育つって言うだけあって

口癖とか身振りが似てくるのは
親をよく見てるから。

とくにママのことってほんとによく見てて
ちょっとの変化も気づいてくれるのは
もはや旦那より子供だ。


そんな子供たちにとって
ママが仕事や自分たちのことで
凹んでたらきっと子供も悩んじゃうし

逆にママが楽しそうだったら
子供だって嬉しい。

ママが仕事に一生懸命で
それが美容師って仕事で
美容師楽しいよ!
なんて言ったら
美容師になりたいって思うかもしれない。

ママが楽しそうに勉強してたら
子供も勉強楽しいって思うかもしれない。

子育てはある意味洗脳みたいなとこもあるし。、

そしてその美容師の仕事で
ほかのママを綺麗にして
モチベーションあげたげて
その家庭も円満になるかもしれないし

パパがカッコよくなったら
仕事が上手くいくかもしれないし

それもそれで円満だし
少子化防げるかもだし。


髪型を創るってそれだけ
だれかの人生を上手く行かせる
とてつもない可能性があるのは
美容師は誰しも感じてるわけで。


ママ美容師が
ママビパークで勉強したり、
仕事のモチベーションをあげる仲間作りすることで
成長していく姿が
子供の成長に繋がって、

もっとめちゃくちゃエフェクトをあげると

ほんとめっちゃ世界が平和になることなんだよね。

もちろん、ひとりでは世界平和なんて
大それたこと。

だからみんなでやる。


みんなでやることで
この活動の先にはそんな大それたことを
実らせる未来が
待ってるのかもしれない。


ただ、さっきも言ったように
救われてしまえばそれは気づいてなくて(笑)

そして知らせるしべって
専門的な知識とか必要だったんだけど
ママにはそれをする余裕ありませんから(笑)


LPを作ることでまだ見ぬママ美容師、
美容師さんたちに知ってもらおうぜって

うちらみたいに悩んでる人はまだまだいるし
美容師が子供産む限りこれからも出現するし。

そしてみんな誰かの子供な訳であって。

なんか今までの目的が一つに繋がって
目標までの道ができた感じがした。


だから今回、ダンスとヘアショーとか
ママ美容師なのにハンドメイドアクセサリーとか
科学者とコラボとか
一見いろんなことしてるようでも

目的はただひとつ。

ママが幸せであること。

なんだよね。

それがどれほど難しいか。

幸せって
家族があって子どものためだ
なんやかんや言っちゃうけどさ、
98%くらいは自分のため。

自分が自分であることが幸せで
幸せであるから子供に愛を注げる。

ママ美容師にとって
自分が自分であることって
美容師であり続けること。

ママで美容師って
みんなどんなイメージがあるんだろう。

アシスタントの時、
会社にママ美容師っていなかったんだよね。

妊娠したら辞めさせられてた。

誰もやったことないからって。

何かあったら責任取れないから帰ったら

っていう
会社の優しさの仮面を被って
つわりで早退した先輩の悪口を
こないだまでその先輩と一緒にプリクラ撮ってた別の先輩が言ってた。

生まれたら
もうすぐデビューだったのに残念だったね
って笑顔で言ってた。

その先輩は
もう美容師はやらないからと
赤ちゃんを抱っこしながら
悲しそうに笑ってた。

美容師になったら子供は産めないのかと
漠然と感じた。



転職したらママ美容師の先輩が沢山いて
みんな楽しそうにバリバリ働いてた。

あれ、美容師でもママやれんじゃん。

環境の違いはもはや国が違うのと同じそれ。



誰かが作った道は
必ず最初に切り開いた人がいる。

誰もやってないって怖いから。
みんな平坦な道を行きたがる。


今回フェスをやるって
めちゃくちゃイバラ道だったと思う。

みんな遠いからオンラインで準備とか
合わせをして、
なんなら会ったこともない人と
合わせるってほんと無理な人は無理だと思う。


それが共通の目的がひとつになったことで

今日のステージはほんとに初めてなの?ってくらい
きっちり揃ってて
完全度が高くて驚いた。

そして
「あー、みんなやっぱり美容師なんだな、
髪結んだりできてすごいな」って
間抜けな感想。笑

ママさん美容師の技術力を見て
どこの美容師さんですか?とか聞かれたり
したのかなあ。
すごい宣伝にもなった感じ。

おやこde美容師も
子供たちに接する姿がみんな優しくて。

普段のサロンワークが見れて
こんな美容師さんにやってもらいたいっていう
一般のお客さんもいたと思う。


そんなママ美容師たちを見ていた
ママ美容師の子供たちはきっと
ママの仕事って普段あんまり見ないだろうから
いろんな感情と感性が刺激されたんじゃないかな。


オンラインでもそう感じたんだから
会場はきっともっとビシビシ
シンパシーを感じたと思う。


あー、やっぱりなんとしてでも
行けばよかったと思うのは
行かないと決めた時からわかってたけど

それを感じることで
行けなかったママ美容師の気持ちもわかるようになる。


色んな視点で字書きをすることを仕事にする上で
「出来なかった側」の視点って
めちゃくちゃ悩みの本質だし
それを学べたのも大きな収穫。

「やっちゃう側」だから(笑)

でも次はそういうのカンケーなしに
山の中でママビパーク主催のフェスとかで
テキーラ呑んで千鳥足で踊りたいなー!


やっぱり神輿は担いでナンボだ。

明日も楽しみ。


遅れた青い春
季節は夏となり
咲ききれなかったあの時の花

それぞれの想いは
大輪となり
太陽に向かって咲く

(最後かっこつけるのは癖です。)
(最後括弧つけてオチつけるのは恥ずかしいからです。)

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