その時間が宝物みたいだ:白神
君は一緒に過ごしているのに
携帯ばっかりいじっている
それでも君と一緒にいると
それだけで幸せだと思う
何をするわけでもないこの時間が
ずっと一生つづけば良いのに
それが無理なのはわかっているから
君の背中の広さと寝癖の位置くらいは
ずっと憶えておこうと決めた
お疲れ様です!!
逆撫でロマンスのベース担当、キャラメル文庫の白神です!!
今日のnoteは私です!!
お暇でしたら読んでいただけると嬉しいです!!
逆撫でロマンス、現在二曲目を製作途中なのですが、みんなで曲を作るのって本当に楽しいです!!
「ついこの間、楽器を弾き始めた人間が何を言ってるんだ」
自分でもそう思いますが、みんなで曲を作ることは本当に楽しいんです!!
読んでくださっている皆様にもぜひやってみてほしいくらい!!
私は高校生の時、演劇部の舞台監督で部長でした。
演劇部にいる間、ずっと裏方。
めちゃくちゃ、舞台に立ちたかったけど、ずっと裏方。
それは、一年生の時に嘘をついたことが原因でした。
入部してからの最初のお芝居で、一年生全員参加でそのお芝居に出る役者のオーディションがあった。
根拠も無く、私は自信があった。何となく、自分は芝居が上手いような気がしていた。
だけど、落ちた。
良いと思った一年生に、上級生が票を入れるシステム。私に入った票は0。
話にならなかった。
私は自分のプライドを守るために、咄嗟に嘘をついた。
「落ちて良かったです。私、裏方しかやりたくないんで。」
その嘘を本当に見せるために、私はずっと裏方をやり続けた。
すごくやりたい役のオーディションがあっても、興味が無いフリをして、裏方を希望した。
めちゃくちゃ一生懸命、裏方をやった。
舞台セットの道具の買い出しには積極的に参加したし、照明のフィルターの番号も必死に覚えようとしたし、音響装置の使い方も一番に覚えようとした。
本当に裏方をやりたくて入部したんだと思わせるために、必死に努力をした。
高校二年生の時に、部長に指名された。
嘘を本当に見せるための頑張りが評価されたらしい。皮肉なものだ。
部長になってからの私は暴君になった。
役者の部員には、何もわからないクセに演技のダメ出しを延々としていた。完全にやつあたりだ。
裏方の部員がミスをしたら、かなり厳しく注意したりした。『裏方をやりたくない人間がこんなに頑張ってるんだから、本当に裏方やりたいならもっと頑張れよ』と身勝手でしかない考えを抱いていた。
高校三年生になると同時に、私は急に学校に行けなくなった。
六月にある、地区の演劇部が参加する発表会。これは三年生の引退公演で、うちの学校では毎年その代の部長が台本を書くしきたりになっていた。
といっても、私は学校に行っていない。もちろん部活にも出ていない。
部活の顧問の先生がどうするか電話してきた。
私は“伝統を壊した奴”というレッテルを貼られるのが嫌で、「台本は書きます。練習には参加できないですけど。」と答えた。
台本を書くことにしたは良いものの、最悪の台本ができた。
学校に行けない焦り、将来への不安など、その時の精神状態が反映されたかなり胸糞の悪い台本になってしまった。バッドエンドもバッドエンド。
流石にこれはまずいと思って、救いのある結末にしようと試行錯誤したが、良い案は思いつかない。
締め切りをかなり過ぎて、結局どうにもならないまま、顧問にメールで提出すると、「結末が救いが無さすぎて、このままの上演は厳しい」という答えが返ってきた。正論。
「部活に来て、部員で案を出し合おうか」という提案もあった。
けれど私は、“あんなに偉そうにしていたくせに、部員に迷惑をかけて、締め切りを過ぎたくせにあんな酷い台本しか書けなかったこと” が恥ずかしすぎて、部員に合わせる顔がなかった。
「勝手に部員で手を入れてくれて構わないので、そちらで良い台本にしてください」
私はそう返信した。
自分が書いた台本がどうなったのか気になったので、発表会のゲネプロ(本番と同じ衣装、音響、照明、舞台装置で行う最終リハーサル)を見に行った。
すごかった。すごく良い劇になっていた。
私が書いた台詞をほぼ変えずに、演技、音響、照明、小道具、舞台装置の見せ方で、全く違う劇になっていた。救いが無かったラストシーンが、救いのあるものになっていた。
私が書いたものをなるべく変えないように、それでも良い劇にできるように、部員全員が意見を出し合って、必死に頑張ってくれたのが見てとれた。
有難いのと同時に悔しかった。
自分がどうにもできなかったものを、こんな風に変えた部員達に劣等感しか無かった。この劇を完成させる過程に立ち会えなかったことが悔しくて仕方なかった。立ち会おうとしなかった自分が憎くて仕方なかった。
ゲネプロ後、部員達に久しぶりに会った。
感謝なのか謝罪なのか、何を伝えたら良いのか言葉に迷っていると、同期が「本番、音響やってよ!」と言ってきて、私が本番での音響を担当することになった。
本番の音響。
私はミスった。
大事な場面でミスった。
かなり目立つミスをした。
途中で、本来音響をやるはずだった後輩に変わってもらった。
終演後、形だけの謝罪をした。
自分でも意味がわからないのだけど、軽く「ごめん」と一言しか言えなかった。
そんな私を、部員達は責めず、「アンケート見てください!!めちゃくちゃ褒められてますよ!!この劇!!」と励ましてくれた。
確かに褒められていた。「良い劇だ」「見れて良かった」など沢山書かれていた。
でも、私に対する言葉ではなかった。この劇を作ったのは私じゃなかった。台本を書いたのは私だけど、私じゃない。私以外の部員達がこの台本を良い劇にしようとして、みんなで意見を出し、必死にもがいてくれた結果だ。
褒められてるのは私以外の部員達であって、決して私ではない。
高校での部活動は私にとって苦い思い出だ。後悔しかない。
バンドで曲をみんなで作っている時に思う。
「みんなで何かを作るのってすごく楽しい」
全員で意見を出しながら、曲を作る。
自分では思いつきもしないメロディ、歌詞、意見が出る。何も無いところから形ができていく。何かが生まれていく。その場に私がいる。立ち会えている。それってすごく楽しい。
このメンバーじゃないと生まれなかったものが生まれる。それって本当にすごいことだと思う。
その出来が拙かろうが何だろうが、作っているその時間は宝物みたいに価値があると思う。
私は高校の部活で、その宝物みたいな時間から逃げてしまったから、後悔しているのだと思う。
高校時代の分、このバンドで取り戻すぞぉ!!
最後まで読んでいただいて本当に有難うございました!!
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それでは失礼いたします!!
いつも有難うございます!!
皆様に良いことが沢山ありますように!!
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