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「ホワイト企業」かどうかは、自分の心が決める。
ホワイト企業に行きたい。
これは多くの人の希望だし、僕も会社員に戻れるなら「ホワイト」な会社に行きたい。
でも、これまでタイプのちがう会社をいくつか経験してきた中で思うのは、ホワイトって、会社の「潔白さ」を言うんじゃなく、自分の心が「真っ白な状態」でいられるか、のことなんじゃないのかなと。
たとえば大企業はホワイト、とも言われるけど、年功序列が色濃く残る古い体質や、理不尽な慣習を前にして、心が暗くなっていく人は少なくない。現に僕も、1社目は老舗の大手企業に入社したけど、上の命令が絶対の環境のなか、不幸なことにもパワハラ上司に目をつけられ、メンタルを潰された経験がある。
あの時の感情を色にたとえるなら、まさに「黒」。休職中のベッドの中で、「オレの人生、終わった…」と本気で考えた。そう、心の中が"真っ黒"だったんだよね。
一方で3社目の会社は、自分にとってはホワイトだった。派遣として働いてた、ってのも関係してるけど、心は常に平穏。寝て起きたら心がまっさらな状態なので、大きなストレスは感じなかった。
ちなみに正社員は残業が常態化しているような環境だったので、誰もが認めるホワイト企業、という感じではなかったけど、僕にとっては完全にホワイト。それは、心が真っ白な状態でいられたから。
そもそも、会社に求めるものは人それぞれ違う。
上下関係がしっかりしている環境のほうが居心地が良い人にとっては、その環境はホワイトかもしれない。心に影ひとつ落とさないから、きっとメンタルも正常運転のままだろう。
逆に、僕みたいなメンタル弱者にとっては、どんなに周りからホワイトだと言われてる会社でも、心に影が落ちてしまえばそれはホワイトとは呼べない。そして、まるで墨汁が真っ白な紙に染みていくように、ストレスが心に滴り落ちていくと、やがて"真っ黒な心"ができあがる。
このとき、その黒い心から覗くと、その会社は"ブラック"に見えるはずだ。
会社のカラーを決めるのは、その会社の規模感とか、社会的信用度とか、残業の少なさとか、福利厚生の手厚さとか、ではない。
あくまで、自分の心を通して見たその会社の色が、本当のカラー。
そして、会社がグレーがかって見えてきたときは、要注意。
心が真っ黒になる前に、そこからすぐに飛び出たほうが良いかもしれない。