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受験成功の鍵は「オール5人間」~波乱の年に一橋大学に現役合格した方法~

こんにちは!サカモトと申します。
人生をよりよくする「オール5人間」という生き方を発信しています。こちらの記事に私の自己紹介と、「オール5人間って何?」という話を書いているので、是非読んでみて下さい!

さて、本日ですがタイトルにある通り私の「大学受験」について話そうと思います。私は、地方公立高校から一橋大学に、塾なし現役、かつ滑り止め受験なしで合格しました。私がどういう方法で実現したのか、ということを「オール5人間」の観点から公開しようと思います。


第一章:一橋大学を目指した理由

ここは特に本編とは関係ないので、飛ばして読んでいただいても構いません。受験先を選ぶにあたっての背景に一応触れておきます。

1-1. なぜ一橋大学を受けたのか?

一橋大学といえば、「東京一工」で括られる有名大学の1つですが、私は恥ずかしい話、高校2年の終わりまで知りませんでした。なぜなら私はそれまで理系で、東京工業大学(現 東京科学大学)が第一志望だったからです。

私は純粋に理系学問の方が好きだったので理系志望だったのですが、高2の終わりに親から「就職先とか考えてるの?」と言われ、確かにメーカーの研究職にはそこまで興味がないな、と考えたのがきっかけでした。

当時の人気企業ランキングのトップには軒並み総合商社の名前が入っていて、そこで「商社っておもしろそうだな。工学部にけば工業系に就職できるみたいに、商学部に行けば商社に入れるのかな。じゃあ商学部でトップらしい一橋を目指そう」という、今考えたら笑ってしまうような理由で第一志望に決めました。

1-2. なぜ滑り止めを受けなかったのか?

こちらは大した理由があるわけではないのですが、地方から上京するとお金がかかるので私立大学は受験しませんでした。あとは、地方からの受験は受験するだけですごい時間を使う(飛行機で何泊か必要になる)ので、二次試験前にリズムが乱れるのを避けたかったというのもあります。

第二章:波乱が起きまくった受験

受験といえば毎年波乱がつきものですが、私の受験ではセンター・二次の両方でそれが起こりました。

2-1. センター試験(今でいう共通試験)

私が受験したのは2014年。この年は、国語が史上最高に難化した年でした。下記のグラフをご覧ください。

https://yobimemo.com より筆者作成

お分かりいただけるでしょうか。200点満点の国語で平均点が100を割っているのが2014年です。はっきり言って異常値と言ってよいと思います。5教科7科目総合点も、同様に難化傾向にあった2013年には劣りますが、全体でみるとかなり低く、全国で波乱が巻き起こったのが想像できると思います。

2-2. 二次試験

また、一橋の二次試験でも波乱が待ち受けていました。一橋は社会が特に難しいのが特徴です。私は世界史選択なのですが、その年の世界史は、「17世紀から21世紀までのスラブ系の民族の歴史」という、過去例を見ない難問に当たった年でした。

※一橋の世界史は中世ヨーロッパや東アジアについての良い意味での難問が多いのが特徴。その点この問題は受験界隈では奇問として有名となった。

2-3. なぜ「オール5人間」が受験に有利なのか

さて、ここからが本題なのですが、私の提唱する「オール5人間」が受験に有利な理由、それは前回の記事でお話ししたように、リスク回避の側面があるからです。

2-3-1. センター試験

国立大学受験者において、大学ごとの圧縮率に差はあれど、センター試験では5教科7科目の総合得点が重要となります。その意味において、いくつかの教科に特化した勉強はリスクが伴います。例えば国語のみを得点源としていた受験生(いるのか分からないですが・・・)は、2014年はなかなか苦しい受験シーズンとなったのではないかと思います。

その点私は、ずば抜けて得意な科目があったわけではないですが、どの教科もバランスよくそこそこ得点できていたため、模試も含めて安定して8割5分あたりを取ることができていました。

2-3-2. 二次試験

また、二次試験の世界史ですが、私は本番当日、事前に用意をしていた奇策を取りました。実は一橋の社会では、前社会科目が1冊の問題冊子に同封されており、当日好きな科目を選ぶことが可能です。

幸い私は、世界史を主としつつも超難問が出た場合に他教科に対応できるよう、試験の1/3の時間を使って世界史・それ以外の両方を解き、筋の良い方を選択するという戦略を事前に仕込んでおきました。(まさか実行することになるとは思いませんでしたが…)

「オール5人間」とは、いわば最強のジェネラリスト。そこに至るためには、すべての項目(受験の場合「科目」)で「5」をたたき出せるような方法を考える戦略家でなければいけません。ある程度入念な準備が求められますが、それらはすべて、ここ一番の時のリスクヘッジになっています。

第三章: 「オール5人間」になるための勉強方法

ここでは、私が考える「オール5人間」になるために重要な方法をご紹介します。今回私がお伝えするのは各教科の勉強法、ではなく、あくまで最強のジェネラリストになるうえで重要な共通原理になります。

3-1. 総合順位に快感を覚えること

「オール5人間」にまず必要なのは、枝葉ではなく木全体を見るクセをつけることです。例えば受験では、各教科ではなく、総合の点数・順位を自分の価値だと考え、それを高めていくことに快感を覚えることが重要です。

3-2. 適切に計画を立てること

私の経験から考える良い計画の要素は以下です。計画を立てる際の順番でもあるので重要です。

  1. 中長期スパンでの今の立ち位置が見えること

  2. 1日の流れが30分単位でわかること

  3. 途中で修正可能であること

1については、例えば「ある参考書を1日どれぐらいやったら何日で完了する」「ある試験まであと何日」といった日割り計画になります。これは、月のはじめなどに設定できれば大丈夫です。

2は、勉強する日は毎日設定することになります。大変ですが、これをやらないと、人は絶対にダラダラします。限られた時間で人より多くの事をこなすことが、「オール5人間」になる必須条件になります。

3について、1・2で一応計画は立てるのですが、基本的にうまくいかない前提で考えておくほうが後で楽です。人は失敗するとやる気をなくす生き物だからです。

いろいろ書きましたが、どれも、できていない状態から最初から完璧を目指すと確実に失敗します。(特に2) まずはゆるい条件で初めて見て、継続することを重視する方がベターです。

3-3. 目標を書き出して貼ること

「オール5人間」は、目標となる対象が多くなる分、自分の中の高い熱量を維持し続けなければいけません。その点においてかなり効果を感じたのは、自分なりの目標を書き出して、見えるところに貼ることです。

実際に、目標を貼った方が達成率が上がることは科学的にも明らかになってきているようです。

第四章:常に自分の100%を出す訓練

4-0. 「オール5人間」はイレギュラーに乱されてはいけない

さて、前章では勉強を進めるうえでの方法論について説明しましたが、いくら事前の勉強をしっかりやったとしても、それを本番で出せなければ意味がありません。ここでは、当日に起こるあらゆるイレギュラーに打ち勝つための方法をお教えします。

4-1. 勉強の環境を工夫する(高地トレーニング)

さて、みなさんは自分の最も集中できる勉強場所にどこを選びますか?自宅・図書館・塾など静かな場所を選ぶ方や、カフェなどでイヤホンをつけながらの方が多いと思います。もちろん勉強の大半(特に暗記系)はそういった場所でやる方が良いのですが、私はあえて次のことを実践していました。

それは、あえてノイズの多い場所で集中する練習をするということです。例えば、マクドナルドでわざわざ大きい声でしゃべっている人の隣で練習問題を解いたりしていました。これはいわば高地トレーニングのようなもので、普段過酷な環境で練習をすると通常が楽に感じるという訓練です。

実際に、一橋大学の二次試験では、隣の受験生がずっと貧乏ゆすりをしていたり鼻をすすったりしていたのですが、集中力を持続させることができました。受験などの緊張する状況において他人のペースに巻き込まれると一気にパフォーマンスが落ちるので、日ごろから意識して取り組むことが大切です。

4-2. 試験前のルーティンを作る

人は緊張したとき、ついいらない心配をあれこれしてしまうものです。そんな時に、自分なりのルーティンがあると、始まるまでの集中力を保つことができます。これについては人それぞれいろんなやり方があると思いますが、以下が私の例です。

まず、朝食ルーティンです。私は、高校2年の時から、試験の日には朝食にパン屋のボックスサンドイッチを食べるのがルーティンでした。メニューは何でもいいと思うのですが、これを繰り返すことで、朝食が試験日のスイッチとなります。また、ルーティンにより、大事な試験の日も模試の日と同じようなリラックスした精神状態で臨むことができました。

続いて、音楽ルーティンです。音楽を聴くことで他の情報をシャットアウトすることができ、より深い集中状態に入ることができます。気合を入れたければアップテンポな曲、集中したければクラシック、誰かに背中を押されたければ好きな歌手、など、選曲は自分に合うもので良いです。私は試験会場に向かう途中で聴くことにしていました。
※試験直前すぎると試験中ループしてしまうので注意

4-3. 試験日は孤独であれ

上の2つは、試験前・試験中についてでしたが、ここでは試験の合間、つまり「休憩中」の過ごし方についてです。試験会場には、たまたま自分の友人やがいることもあるでしょう。自分の知り合いがいなかったとしても、教室や廊下でつるんでいる集団は必ず発生します。そこに大きな危険が潜んでいます。

試験の休憩中に人が集まって話すことは1つしかりません。前の教科の答え合わせです。ここで自分のミスに気づけば、間違いなく次の科目に響きます。そうならないために、次のように過ごすことをオススメします。

ある科目が終わったら、次の科目の参考書を手に取り、一目散にトイレに向かいます。そうすることで、話しかけてくる友人とのエンカウントを避けることができます。トイレをすませたら、教室の外の誰もいないところで参考書に集中します。こうすることで、雑念を除き、高いパフォーマンスを発揮することができます。


さいごに

ここまで長文を読んでくださった方、ありがとうございます。今回はこれまで私が受験にあたって実践し、効果があったノウハウをお話してきました。これらはまだほんの一部にすぎないですが、受験以外でも実際に成果が出ている方法です。他にも、スマホ依存から脱却する方法塾に頼らずに勉強する方法など、今後発信したいと思っています。

今回の記事が、これから受験を控える方々の役に少しでも立てばいいなと思っています。多くの受験生に幸あれ!!

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私のこれまでの経験や考えを還元できるように頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!

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