部活動って必要なの?
こんばんは。
運動不足すぎて身体に亀裂が入ってきた、
Saka.先生です。
今回は、部活動について考えていきます。
①部活動の定義
学習指導要領には、部活動はどう定義されているのでしょうか。
つまり、大前提として、
部活動は生徒の自主的・自発的な参加により行われる
学校教育が目指す資質・能力の育成に資する(=役立つ)ものである
学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるように留意すべきものである
地域の人々や他団体と連携しながら行ってもよい
ということです。
また、部活動という業務について、文部科学省は次のように示しています。
つまり、部活動というのは教師が必ずしもしなければならない業務ではないのです。
②部活動の現状
<メリット>
部活動を行うことで、学習意欲の向上や、責任感・連帯感を養うことができると定義されていました。
実際に、「部活動が楽しいから学校に来る」という生徒も多いですし、仲間とともに活動することで得られるものも大きいはずです。
学生時代にしか経験できない部活動という思い出が、人生の糧となることも多いでしょう。
「部活動で努力できたから、今ももう少しやってみよう」
「活動をともにした仲間は一生の宝物になった」
という人もたくさんいるはずです。
研究によると、部活動によってレジリエンス(精神的回復力)やストレス対処能力を養うことができるとも言われています。
以上より、部活動は教育上効果的なものだと言えます。
<デメリット>
やはり、教師の負担という面が一番のデメリットになってきています。
本来、生徒の自主的な参加によるものなのに、教師の拘束時間が長くなってしまっています。
以下は、中学校と高校の、土日の部活動の活動状況です。
これを見ると、土日に原則毎週活動している部活動も多いです。
つまり、そのぶん教師も休日を返上して指導しているわけです。
こんな資料もあります。
特に文化部は、顧問1人で指導を担うことが多いようです。
また、経験がない部活の顧問をすることも日常茶飯事となっています。
他にも、
勝利至上主義から、体罰の問題が起こること
部活動に専念して疲れてしまい、勉強に集中できなくなってしまう生徒が出ること
などがデメリットとして挙げられます。
③部活動のこれから
部活動の定義と現状を簡単に確認してきましたが、ではどうすればよいのでしょうか。
生徒の成長に効果的だから、部活動は必要だ
教師の負担が重すぎるから、部活動の在り方は考えないといけない
どちらの立場も考えられます。
私は、テニス部と硬式野球部の顧問をしていたことがあるのですが、土日も平気で指導をし、私生活がほとんどなくなっていました。
部活で出会った生徒たちとはかけがえのない関係になれましたし、生徒の成長を応援することは本当に楽しかったです。
しかし、「このままでは本当にプライベートを疎かにしたまま仕事をしなければならない」という怖さもありました。
また、私は「教師は授業力が第一」と考えていますので、授業準備は手を抜きたくありませんでした。
部活に拘束され、授業準備を妥協しなければならない場面も出てきて、苦しくなりました。
この記事で具体的な解決策を提示することはできませんが、
生徒の成長のために部活動は必要不可欠
教師も自分の生活があるから、負担軽減は必須
外部指導者や地域移行を積極的に考えていかなければならない
という視点で、これからの部活動がよりよいものになってほしいと願います。
まとめると
部活動は生徒のために効果的だけど、教師の負担も心配。
教育の本質である授業をないがしろにせず、部活動も楽しめるように工夫したい。
教師間での意識の乖離をなくし、生徒も教師も快適に過ごせるように変わっていかなければならない。
「部活動は教師が指導をして当たり前」という風潮を変え、積極的に外部委託をしていくべき。
でした。
皆さんは、部活動に対してどのようなイメージをもっていますか?
Saka.先生
*なんだかんだ部活は楽しかったですが、それ以上の負担が大きすぎたので、潰れかけましたね…。*
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