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インセプション(Inception)【ぐすたふ】のシネマ徒然草子.Chapter8

明けましておめでとうございます。

年明け一発目の投稿は、映画感想でいきましょう。

この映画は、10年前に映画館で見ていて「おもしろいな〜」と思っていました。
今回、Netflixで配信されているのを見つけて再鑑賞。
当時はわからなかった部分も見えてきました。
この映画は2回鑑賞するのがベターかもですね。

それでは、れっつごーです。

※記事の中にはネタバレも含まれますので、これから映画を見ようと思っている方は作品概要以降、ご自身の判断で読んでいただけますと幸いです


1.作品概要

 邦題:インセプション(原題:Inception)
 監督: クリストファー・ノーラン
 主演: レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット他
 制作国、日本公開年:アメリカ、2010年

 ※画像はNetflixより、お借りいたしました

 ストーリー概要:
 夢に潜り込み人のアイディアを盗む産業スパイを生業とする主人公コヴ。
 ある日、仕事のターゲットであったサイトーからアイディアを盗むことに失敗したコヴ。
 依頼主から逃げる途中、逆にサイトーから仕事を依頼される。
 サイトーの依頼とは【Inception-インセプション-】=ターゲットの夢の中に潜り込み、無意識のうちに思考を植え付けることであった。
 サイトーは、自身の会社の競合相手が破滅するよう、この【インセプション-】を利用できないか、とコヴに依頼してきたのだ。
 見返りとして、国際使命手配されているコヴの犯罪歴を抹消し、母国の家族に会えるようにしてやる、と言う。

 コヴはこの依頼を受けることを決め、ターゲットに【インセプション】するための準備・仲間集めを始める。


2.ぐすたふの「ここを見て!」

 今回の作品は、ここを見て!のピックアップがとても難しいものでした。
 何せ全てのシーンがこの作品のコマであり、それらが組み合わさることでこの壮大な世界観が作られているので、みんな平等に役割を持った場面なんです。

 強いて言うのであれば、重力が反転するホテルでの戦闘シーンでしょうか。
(この話の中では、夢の中で眠ることでさらに深い夢に潜り込む、という夢の階層構造がストーリーの肝になっているのですが、身体自体は現実世界にありますので、夢の世界は現実世界の自分の身体の状態に左右されて天地逆転したりするんですね…。これは言葉で説明するのは難しい…。ノーラン先生〜!!)

ストーリーのインパクトというよりは「どうやって撮ってるの!?」という衝撃。
撮影テクニックはもちろんですが、役者さんたちの演技も素晴らしい。
彼らの一挙手一投足から、本当に無重力空間にいるかのように感じられました。 

なにより、ジョセフ・ゴードン=レヴィットがかっこいい。
スマートなスーツ姿。ピンチにも変わらないクールな表情。
彼が大活躍するこのシーンは、アメリカの映画業界のクリエイティビティの素晴らしさを感じるワンシーンです。


3.ぐすたふのひとりごと

私はどちらかというと、目に見えたものをありのままに受け入れてしまうタイプです。
その奥底や中身がどのようになっているかについては、興味はあれど、追求するまでの熱量はあまりないようです。

そんな私とは正反対に感じられるのが、この作品の監督のクリストファー・ノーランの思考。
彼はあらゆるものについて、こうなのではないか?こうだったら面白い!という疑問と想像を常に繰り返しているのだろうと思います。
よくそれで脳が持ちますよね…。
ちなみにこの作品の構想には、約20年かけているそうです。

そりゃあ、一つの世界を辻褄のズレなく創造するのは、とてつもない労力と時間がかかる作業なはずです。
作品に垣間見える彼のクリエイティビティ(映画)への情熱や絶え間ない努力に、頭が下がります。

それらが詰め込まれているクリストファー・ノーランの作品は、結構私の好みなんですね。インター・ステラーしかり、メメントしかり。

世界や宇宙などに興味はあるが、あえて自説を作り上げようという熱量や知識、経験もない私にとって、代わりにこんなに面白い世界を作りあげ公開してくれる監督、本当に本当にありがとう、と感謝の気持ちさえ生まれてくるのです。

海も越えた異国の地に住む赤の他人にそう思わせるなんて、本当にすごいですよね。

今、世の中にあるものは、自分ではない誰かが生み出してくれたものなのだということに気づき、彼らの創造物とそれらに費やされた全てに乾杯を。

と、最後はこんなノーラン万歳!創造物万歳!のひとりごとになってしまいましたが。笑

は!もしや、これはノーラン監督に【インセプション】されたのか!!?