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ギックリ腰の起源

復帰ふっき第1作、評判ひょうばんどうやね?」
『うん。好評だったみたい』
「そっか。ほな、よかったやん」
『ありがたいことだよ』

♡♡♡

こんにちは。フジミドリです。改めてnoteという媒体SNSの心地よさを感じました。

スキから発せられる、言葉をえた交流と申しますか。柔らかな気持ちになれたのです。

あるいは、コメントのうれしいお言葉で、また書いていこうか、沢山たくさんの元気を頂けました。

改めて、ごえんに感謝いたします。

誰もが気軽に情報発信できる時代。スモールコミュニティの愉快ゆかいな仲間。充実したライフスタイル。メタバース到来とうらいでしょうか。

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「そういや、吉祥寺きちじょうじの作家さんて何方どなた?」
こちらだよ
「ほぉ、なかなか大層ビッグな人や」
あとで知ってビックリさ』

「60年代の学生運動いうたら、うちの親はギリ社会人、わたしはバブルさかりに学生やったからな。もう歴史上の出来事やで」

『作家では、村上春樹むらかみはるきさんの世代かな。オレの周囲まわり残党ざんとうっていうか、過激ヤバめ連中やつらが結構いたりしてさ。埴谷さんは、吉本隆明双璧そうへきを成す思想家ってあつかいだったよ』

吉本ばななさんのお父さんやね」
『当時、娘が小説書くってウワサ、聞いたな』

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私の目論見もくろみは、作品のオススメではございません。若き日の熱い感動を、体験として共有シェアして頂けたら。そう考えたのです。

埴谷雄高はにやゆたかさんは、安部公房あべこうぼう初め数多くの作家を世に出し、『死霊しれい』は三島由紀夫みしまゆきおの絶賛で文学史に燦然さんぜんと輝いております。

しかし私は、そういった世間的な評価と離れたいち学生として、どのような交流があったのかを、お伝えしたかったわけです。

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「やれ賞ったの、売れっ子作家いう評価があって、友達二人は、そっちを求めるがわの代表キャラね。フジさんは対立キャラや」

『ああ。書いてるうちに改めて違うなって、再認識したよ。オレはさ、有名になるとか成功するとか、不問ふもんって方向性だからね』

道術どうじゅつと出会って、そうなったんやろか」
『いや。道術家になって確認できた』

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もちろん、有名人や成功者を否定するわけではございません。そういった境遇きょうぐう目指めざす方も、大いに結構であると考えます。

しかし私は、子供のころから、自分が進む方向はちがうだろうと感じておりました。

名をすことや成就達成じょうじゅたっせいは、意志の力や努力もえた領域にある。そうとらえたのです。

才能ギフトという特性に、尊重されるべき要素など大してない。与えられた条件に過ぎず、あくまで自然な営為いとなみであるという感覚でした。

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「けどフジさん、勉強できたりスポーツできたり、目立つこと、多かったんやないの」

『たーしかに確かに。でも、前世ぜんせで済ませてるって感覚が強かったんだよね。当時はもちろん、言語化ことばにできなかったけどさ』

「ほな、有名人やら成功者いうたら、済ませとらんいうことか。本当ほんまかいな。せやけど、道術家はそう理解しとるんやね」

『うん。それで、埴谷さんと話した時、この人は自分のうちなる宇宙の方が重要だなって、伝わってきたわけよ。有名人でもさ』

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さらに踏み込むなら、有名か無名、成功者か否かより、外の世界へ中真ちゅうしんあずけるか、内なる意識が重要かで分かれるのです。

埴谷さんのお言葉は、40年の時をえ、今も耳によみがえって参ります。真っ白な原稿用紙に向かって、新しい宇宙を創り出す──

人生の折々おりおり、この言葉を思い出し、あれこれ考えたものです。そして、今の私にとって新しい宇宙とは、内なる意識の世界です。

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「イラスト、漫画まんがチックで、すまんのぉ」
『とんでもない。最高ブラボーだよ!』
「宇宙の創造いう深いテーマやのに」
『いやいや~あの絵はサブテキストさ』

「なんやそれ」
『文章化できないテーマだね』
「ははぁ、行間ぎょうかんを読むいうことか」
『あ。スビバセン。つい』

横文字エイゴ使うと、それらしいからな」
格好カッコつけてんのよ、オレ』
「はいはい。サブテキストね」
『テヘ(^_^;)』

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書きながら、少し重苦しい雰囲気ふんいきだったのでしょう。 揺さんのイラストを、下絵したえで見せて頂いた時、思わず爆笑ワハハしておりました。

肩の力が抜けたのです。抜けてみて初めて、りきんでいたことに気づけました。復帰第一作で文学を扱う。気負きおいがあったのです。

こうして振り返るなら、実に滑稽こっけい所作しょさですが、渦中かちゅうであれば自分を見失う。道術では、中真をはずすと申しております。

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「回想場面の最後でフジさん、友達二人の服装を描写したやろ。わたし、あれ読んでね、象徴的メタファーやなぁ思うたのよ」

『え。そうなんだ。へぇ~驚いたな。言われてみれば、何で服装を書いたのか、オレにもよくわかんない。スッと浮かんで書いた』

「二人の服装は、鮮明せんめいに覚えてるんやけど、自分の服装は忘れてしもうた。完全に自分をモブ相対化しとるわけや。俯瞰ふかんできとるな」

『あ。そういうことか。つまりオレ、ゼロになっていたわけね。だから、埴谷さんの話と一体感が取れた。驚いたな~いま気づいたよ』

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作家が細部までを熟慮じゅくりょして書く。そのような物語もあるでしょう。しかし私は、この場面を、ただ中真感覚に従って書いたのです。

外の自分=頭脳の私は、なぜ服装を描写するのか、わかっておりませんでした。

ようさんが、行間に流れる波動を感じ取ることにより、私の理解も深まったのです。

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「これも決まってたんか。フジさんよく、自分がこの世を映し出しとる言うもんな」

『そう。科学的な説明だと、光が物体で反射して、網膜もうまくに像を結び、脳へ伝わるっていう手順だよね。外から内の方向性ベクトル

「せやけど、道術は逆の理解なんやろ。眼が映写機みたいに映し出しとる。この世界は、立体映画のスクリーンいうわけや」

『うん。より正確に言えば、仙骨が映写機なんだけどね。内から外へ向かっていくの』

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実は私、物語がうまく書けません。どうしても、プロットやキャラクターを先に考える。

あるいは、テーマにえて、プロットやキャラを作り出そうとするのです。

一方いっぽう揺さんは、まさに直感型。物語がりてくるのです。彼女こそかた末裔まつえいだなぁ。

うらやましくなります。
あこがれるのです。

もちろん、物語に限らず、直感型でなければという決まりなどございません。私のような作為さくい的に物語るタイプもありでしょう。

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「プロ作家でも、おるんやないの」
『推理小説なんか多いね。特に男性作家』
「確かに。女性の方がリンクち、多いな」
『そのリンク持ちって、憧れるんだよ』

「フジさん、話しとるとつながるやろ」
『え。ホント?』
「わたしは、そう感じるよ」
『マジですか。ひゃっほ~嬉しいな』

「わたしかて、降りてきたものイジるよ。前後の流れ、キャラの整合性、そろえるいうか」

『まぁ、中真感覚で浮かんだら、頭脳の知識でととのえればいいんだけどさ』

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とはいえ、どうしても不自然さがともなってしまう。そこで私は、事実として起こった出来事をプロットにしようと考えました。

これまで、私が物語を創作すると、主人公に対してあまくなる。あるいは、ご都合つごう主義的なプロット展開となったものです。

実際の出来事ならば、考えるまでもございません。主人公は自分だから、キャラも決まっています。後は、テーマをどうするか。

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『ハリウッド映画の脚本シナリオ作りだと、プロットが思考でキャラは心って教えるらしいね』

「それ、わかりやすいなぁ。心いうたら感情やね。キャラは感情で動くもんな」

『やっぱ系統けいとう立てたテキストっていうか、その点は、西欧文化に学ぶことが多いよ』

「ほなテーマは何やねん」
ソウルだってさ』
「なるほど。たましいかいな」

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西洋文明にける魂と、私の理解する魂は、恐らく定義が異なることでしょう。

道術は、永遠不滅決して死なないの魂が理解を重ねていくと捉えます。ならば、何をどう理解するかが、私物語ミーナラティブのテーマとなるのではないか。

頭脳の考えや心の思いではなく、人生の出来事を、魂からたらどう映るのか──

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「次は、どないな題材ネタやねん」
『やっぱ健康でしょ』
「そうやな。人間まずは、からだ資本もとでや」
『ギックリ腰になりました』

「あれ、いつやった」
『2月9日だな』
「よぉ覚えとるね。ははぁ、さては」
『テヘ。バレテーラ( ̄▽ ̄;)』

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なった瞬間、書くぞと考えて、カレンダーをにらんだものです。なかなか強者つわものですね。

さらに、しまったギックリ腰だと思った時、全治2週間と数値が浮かびました。そして実際、その通りに治ったのです。

2月23日、天皇誕生日でした。

♡♡♡

「それで、日づけまで覚えとるわけか」
『いやホント、2週間つらかった』
「ちょっとした動作、できんなるからなぁ」
『立ってダメ座ってダメ寝返り打てない』

堪忍かんにんしてぇな、いう感じやで」
『あ。揺さんもなったことあるよね』
「そのせつは、えらいお世話になりました」
『とにかく治ってよかったけどさ』

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プロットは、ギックリ腰になって治る、ただそれだけです。ご経験おありの方もいらっしゃる。どなたにも起こりる未来です。

私というキャラは、嫌気いやけがさして嘆くグチる冗談ジョーダンじゃない。いい加減にしてくれ。なんでオレばっか。もうやってらんない──

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「で、ようは何が言いたいんや」
『うぅ。それをかれると』
「カオスやなぁ」
『はい。スビバセン』

「人の手が及ばん領域はある、かな」
『おお~それいいねぇ。テーマになるよ』
本当ほんまでっか」
細胞からだの声をくって感じだね』

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私たち地球人は、論理的思考を信奉もうしんし、法治ほうち国家に従って言いなり参りました。知識と心をり所として、ここまで進めてきたのです。

しかしながら、いまだに全人類が幸福とはなれません。情報で振り回され、ウィルスにおびやかされ、とうとう戦争まで始まりました。

一体、何を間違まちがえたのでしょう。どこで道を踏み外したのか。全人類に共通する細胞の声をないがしろにしたからではないか。

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権威者えらいひというても、なんでそうなるかわからへん。人間を創ったんは人間やないからな」

『医師や研究者は、二つに分かれると思う。専門家おれさまだから、わかったつもりになって、偉そうに解説する人がいるけどさ』

「あるな。言葉づかいやら物腰ものごしやら、柔らかやけど、本音はらぐろけとるよ。人間の浅知恵あさぢえで、自然を制覇せいはしたいうおごりや」

むずかしいことをわかりやすい言葉で説明するって、本当はウソついてるわけなんだけど、だまされちゃう人って多いよね』

♡♡♡

いくら考えても、良い方法が見つからない。 どんなに心をかよわせようとしても、調和ちょうわすることができないでいる。

人類の歴史を紐解ひもといてみれば、そろそろ見極みきわめるべき時が来たのではないか。そう感じます。本当は何が起こっているのでしょう。

まことの原因がつかめていません。それでは、対処たいしょのしようがないのでございます。

さて、私が腰痛になった真因とは──

♡♡♡

私物語は3月27日午後3時です。
こちらの次回が、翌28日午後6時。
お待ち致しております。


ではまた💚



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