就活イベントって学生は「何しに」きてる?
こんにちは! マイナビ採用コミュニケーションらぼです。
ここ数年、大学1~2年生などの低年次層の学生を対象に「インターンシップ・仕事体験」「オープン・カンパニー」といったイベントを実施する企業が増えてきました。
先日、産学協議会によって「インターンシップは学生が企業の業務を必ず体験するもの」と新たに定義※されました。学生が将来のことを考えるために必要なキャリア形成の一環として、インターンシップは新たな価値が見出されているのです。
※引用:産学で変えるこれからのインターンシップ/
採用と大学教育の未来に関する産学協議会
実際に2025年卒予定の学生にアンケートを取ったところ、2023年6月時点で半数近く、47%の学生が「現在までにキャリア形成活動(業界・企業による説明会やイベントを含む体験)の経験がある」と回答しました。※
また同アンケート回答者のうち8割近くの学生が「将来的には採用選考に直結するインターンシッププログラムに参加したい」と答えており、今後もインターンシップ・仕事体験コンテンツへ参加する学生は増加傾向にあることが予想されます。
しかしこれは「全ての学生がインターンシップで就職先を決める」ということではありません。例えば就活年次の8月や9月に動いている就活生(大学4年生や院2年生など)も多く、2023年9月現在でもさまざまな企業と24卒予定の学生がマッチングしています。
(早め早めに動こう……と思いつつ、何事もうまくいかないのはわたし達社会人でも“あるある”ですよね……笑)
就活生と企業の出会いの場として多く活用されているうちの1つが「就活イベント(合同企業説明会)」。
そこで今回は、就活年次の夏から秋にかけて、また3月以降の就職活動解禁後の学生がどのように考え、行動しているかについて追っていきます。
学生の考え方を推測するにあたり、昨年9月にマイナビが開催したイベント「就職EXPO 秋の陣 東京会場」で回収したアンケート※をベースに学生の行動を考えていきます。
※「2022年9月3日開催 就職EXPO 秋の陣 東京会場」学生アンケート/
対象:296名
Q.イベントに参加した理由・目的を教えてください。(複数回答可)
イベントに参加しアンケートに回答した学生のうち、およそ3割はこれから就職活動を始めようとしていることが分かります。
合わせて40%以上の学生がこれから新たな企業との出会いを模索しているという結果も出ており、就活生は人によってスタート時期が大きく異なるということが見えてきます。
ちなみに……イベント当日に話を聞いた企業の数も聞いてみたところ、一番多かった回答が「8社」、次いで「5社」でした。今まで知らなかった企業を訪れた学生は89.7%で、訪れた学生の多くが希望先以外の複数の企業から意見を聞き、活発に動いていることがわかります。
Q.イベント全体を通して聞いてみたい内容はなんですか?(複数回答可)
次に就活生がイベントで企業に説明を求めていることについて。
学生がイベント会場でやや物足りない、もう少し聞きたかったと感じていることは仕事内容についてが上位、続いて業界全体について、社員の働き方についてと続きます。
このアンケート結果は10月から12月にかけて開催されたイベントにおいて(多少比率は異なりますが)同じ結果が出ており、インターンシップ・仕事体験を実施する時期に比べ「知らない業界について学びたい」よりも「仕事・業界に対する具体的な深掘り」を求めていると考えられます。
事実、参加した就活生に「印象に残っている企業の様子」を聞いてみたところ、以下のような声が目立ちました。
視野に入れていない業界だったが、配布資料の内容を拝見し、その業界でも自分が興味を持てる仕事があると知った。説明会の後、参加者一人ひとりが気になる業務について納得がいくまで説明してくれたのも有難かった
実際に業務で使っているツールを見せて頂きながら普段の業務について説明して頂けたためイメージが沸きました
配布資料が大変読みやすい上に、説明会の内容から普段の社員同士の交流が活発であることを窺い知ることができたためその場で応募しようと思いました
この時期の就活生は特に企業の一員として働く自分を強く意識していることもあり、もし自分が働くとしたらどうなるのか? を意識しながら話を聞いているであろうことが伺えます。
今回参考にしたのはイベント会場で集計したアンケートでしたが、基本的には自社で開催する企業説明会でも同じことが言えます。
就活生が「就活イベント」で企業に説明を求めていること
配属されるとしたらどのような仕事に携わるのか
業界は現在どのような状況に置かれ、新卒社員はどのように活躍することを求められているのか
先輩社員はどのように働き、ひいては将来自分はどんな働き方ができるのか
説明会ではこれらの情報にプラスして、就活生から届く生の質問に答えられる現場の社員がいることや、就活生の話を聞く時間を設けることなどが満足度を高めるコツ。
特に後半に開催するイベント・説明会は参加から選考までがかなりスピーディーに進行するので、インターンシップ・仕事体験期間よりも「就活生1人ずつに向き合う」という意識を強く持つ必要がありそうです。
マイナビでは毎年3月から、就職活動が本格化した学生向けのイベント「就職EXPO」「就職セミナー」を実施しています。
「就活生が知りたい内容は分かったけど具体的にどんな話をすればいいか」「業界の話、と言われても何から言えば良いのかわからない」という企業の方は、ぜひ一度気軽にご相談ください。
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