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#小説
「『腕が一本増えた物語』を書くとしたら、『腕が一本増えた原因』を書いてはいけない」というレイモンド・チャンドラーの言葉に衝撃を受けた。
先日、書いた「藪の中」のオマージュ「洞窟の中」について、「凄く怖かった」と言ってもらえた。嬉しい。
「藪の中≒未解決事件っぽいブラックボックス的な創作」が大好きなので、「この作品が面白かった」「書いたぞ」という人がいたら良かったら教えてください。
※自分のオススメ。↓
閑話休題。
ずっと前にも、何作か小説を書いてみたことがある。
だがその時は人に読んでもらう以前に、自分で読んでも「面
コーマック・マッカーシーの文章を読むと、「物語において必要な情報への感覚」が変わる。
いま「ノー・カントリー・フォー・オールド・メン」(以下「ノーカントリー」)を読んでいる。
めたくそ面白い。
ハードボイルドのような余計なものを切り詰めた端的な文章が好きなので、マッカーシーの文章も好きだ。
「ノーカントリー」はマッカーシーの他の作品と比べても、「そこを削る」という感覚がなかった部分まで削られている。
「ここまで削るのか」と驚いた。
例えば殺し屋のシガーが、ホテルで対立
世界が存在することを確認するためにテロを起こす話・「パルチザン伝説」の感想の続き。
読んでいるあいだ、「何かに似ている」と思っていたけれど、読み終わった後で世界観が美里さんの作品に似ていると気付いた。(美里さんは、自分が好きなカクヨムの作家さんだ)
二作目の「兄貴の本命」について「主人公の夏来が唯一認識出来る『現実』(世界)が、自分を〇す兄なのでは(意訳)」という感想を読んで「なるほど」と思ったことがある。
「パルチザン伝説」も「兄貴の本命」と同じ造りだ。
主人公から兄