#マンガ感想文
「信頼のできない語り手」の支配と検閲をかいくぐって物語を読む。
少し前に読んだこの話が面白かった。
自分は「信頼のできない語り手」&独裁国家(※)として読んだが、なぜそう思ったか、どこでそう感じたかについて話したい。
※造語。詳しくは過去記事を参照。
「見えないばけもの」は「作品の暴力性」という「見えないばけもの」に自覚的だったら、そうとう面白かったと思う。
先日読んだ「見えない化けもの」について。
名端がこう言っているように、この話のメインの言及ターゲットは「男社会」である。
だが指摘が多く見られるように、描かれている「男社会」にリアリティがない。
その感覚が正しいかどうかはともかく(問題ではなく)『男社会』に言及することがメインに関わらず、その『男社会』にリアリティを感じなければ話に入り込めない。
かと言って、「ざまあ」のような「藁人
「スキップとローファー」は悪性に満ちた物語である。
※タイトル通りの内容なので、「スキップとローファー」を「青春期特有の感情の機微を繊細に描くストーリーとして好き」という人は回避推奨。
どうしようかなと思っていたが、やはり自分の感想を書いておきたいので書くことにした。
自分がこの話を読んで思ったことを全部書いて、この話のことは忘れるのでこれで終わりとしたい。
「スキップとローファー」は一見すると、高校生たちの青春、日常に経験する悩みや人間