L'abricot
杏、あんず、apricot、abricot
あんずのシーズンでもあります。
夕映えはあんず色 帰り道一人口笛吹いて
思わせる色ですね。「初恋」というタイトルは歌に名付けられやすいけど、暦が一回り目前の人間の中では、村下孝蔵さんの曲が浮かぶし歌える方が多いのでは。名曲を遺しましたね。
二番の出だし。一番は
五月雨は緑色 悲しくさせたよ一人の午後は
季節も二番と揃っていますね。丁度少し前から今頃でしょうか。五月雨は多分旧暦の五月ですね。
あんずも、個人的には長野県の思い出。みすず飴という昔からある透明な美しい色の甘いお菓子にも、あんず味がありますね。時々自他とも宛のお土産で手に取りました。飴だけどゼリー寒天系の食感も最高です。
ネクタリンと同じ場所で、今回はゲットした。数少なかったから、迷わずすかさずゲット。
あんずの生果肉は酸っぱいからそのままがぶりは困難。販売時のパッケージにも ”加工用” と記述があった。レモンとは違う酸味と香り。目にするとアクセント、特別感を、個人的には感じます。
干しあんずというのもよく見かけます。おぎのやの釜めしにも入っています。人によっては避けるパターンがあるようですが、ぜひ食べてもらいたいと、やはり個人の感想。甘さも酸味も控えめの梅干しのような存在。これも長野県の思い出。横川駅は群馬県ですが。
大昔、特急あさまがアプト式で横川ー軽井沢を運行していた時、横川駅でおぎのやの釜めしを横川駅ホームで売っていてよく買った思い出。焼き物の器を時々持って帰った思い出。干しあんず一つがそんな記憶を呼びだしてくれます。
特急あさまの中で食べて、お昼ごろに長野駅に到着して、お昼だからってその後長野の名店でざる蕎麦を食べます。若かったなあ。
今回のあんずは加工用なのでネット先生情報を参考に2パターン挑戦。
1つめ、半量を砂糖漬けに。湯剥きの要領でとあったけど、へたくそで手剥きだと皮側に実がいっぱいついてしまったので、二つくらいで包丁剥きに変更。きれいに仕上がってそれらを隠すように砂糖にうずめて冷蔵庫へ。
2つめ、もう半量はコンポートに。こちらは皮付きのままシロップをつくって沸騰させたら2分くらい軽く煮て、冷めたら保存容器に入れて冷蔵庫へ。思いのほか柔らかく取り出すとき取扱注意でした。
砂糖漬けは一晩以上置いてからだったので、さっそく食べたかった自分はコンポートが冷えた頃に試食。爽やかな香りと酸味。きれいな夕焼け色は応用範囲が多そうです。手間は要るけど高揚させるフルーツでした。
シロップは炭酸で割ってドリンクに。こちらも食べ終わったら試したいですね。これも大昔、現在もあるとは思いますが、”杏露酒” 流行ったころがありました。甘い味香りのお酒、時々飲んでいましたね。爽やかでした。梅酒に並ぶ人気メニューでした。囲んだテーブルがまた懐かしい思い出です。
桃系果実で一番きれいな、名づけると "済んだ夕焼け色" とでも申し上げましょうか。なんちて。
あんずで回顧と再発見。いいお買い物。大切な出会い。やさしく元気をもらえるフルーツでした。
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