映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」感想

「このように、黒人は野蛮な人種なのだから、彼らの言うことは聞きましょう」

作中の最後に流れるキング牧師やマルコムXのお言葉の代わりに、このような文言があったのなら、私は納得し、わざわざこのように文章化することもなかっただろう。

私と同世代、30代の日本人に黒人を差別し侮蔑してきた人間などいるのだろうか。むしろ私は、特に音楽、運動競技などにおいて優れているは黒人であり、能力の高い人種なのだと思っている。

しかし、真面目に営業をしてるイタリア系アメリカ人を困らせる黒人達の怠慢さや傍若無人さは、人種差別云々ではなく人として許容できないものであり、2022年にこの1990年の作品を間に受けた私は人生の半ばで初めて黒人に対して不信感を抱いている。

自らも黒人である監督は、何を訴えたかったのか。
街中や店の中で自前のラジカセから大音量の音楽を撒き散らす権利は誰にでもあり、誰もがそれを受け入れるべきで、イタリア系本場のピッツア屋の店内には黒人の写真を飾るべきだと本気で思っているのだろうか。

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