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斎藤吉久
2024年6月14日 16:02
陛下はおととい、最後の新嘗祭を親祭になられた。感慨もひとしおだったに違いないと拝察される。それは「最後」だからではない。「簡略」新嘗祭だったからだ。 報道によると、陛下は夕(よい)の儀の後半にお出ましになり、暁の儀にはお出ましにはならなかった。「健康上のリスク」への配慮とされる。 日本書紀の仏教公伝のくだりや養老律令の神祇令、あるいは順徳天皇の「禁秘抄」に書かれてあるように、祭祀は天皇第
2024年6月11日 04:04
(画像は昭和の大嘗宮。『昭和大礼要録』昭和6年から) 平成2年11月22日の夕刻から翌朝にかけて、平成の大嘗祭「大嘗宮の儀」が皇居・東御苑に設営された大嘗宮で斎行された。 テレビに映し出される幽玄な儀式の模様を多くの国民が見入ったのと同じころ、遠く秋田県の山間の町には人一倍深い感慨を抱きながら、画面を見つめる1人の篤農家がいた。 北秋田郡に位置し、真冬には2メートルもの雪が積もるという