【メモ】大番頭の最大の仕事は次世代経営者の育成!番頭も含めた事業承継システムの重要性とは!?~楢崎(2016)偶然・曖昧のマネジメント:中小企業 43 社の事例にみる,「番頭型マネジャー」 と 「PDCA サイクル」 によるマネジメントの考察 からの学び [後編]
楢崎(2016)は、事業を円滑に進めるための存在として「番頭型マネジャー」という役割を提起しました。そして、中小企業43社に対して、分析を行い、番頭型マネジャーが、特に担う、重要な行動を明らかにしました。
番頭型マネジャーの定義やイメージは下記にまとめてあります。
「番頭型マネジャー」とは、「番頭精神」と「親方気質」の両方を兼ね備えた存在であると定義されています。
また、番頭型マネジャーは、役割の違いから「大番頭」と「小番頭」に分類されます。それぞれが果たす役割としては・・・
加えて、大番頭は、次の時代の経営者を育成することが最大の仕事、ともいわれています。大番頭が、長いビジネス経験の中で培ったビジネススキルや関係性を、後継者に引き継いでいく。親族だけでなく、番頭も含めたシステムの中での事業承継を考えるしては、重要ですね!
江戸時代にはじまる番頭制度がある日本ならではという気もします。長寿企業が多い理由の一端がここにもあるような気がしました。
ただ、現在もどこまでこれが妥当しているのか?長寿企業の中には、システムとして次世代経営人材の育成プロセスが埋め込まれているのかも知れませんね。
改めて、ファミリービジネスにおける次世代経営人材の育成って、欧米だとどうなってるんだろうと疑問が。先行研究を読んでいる限りだと、割と”先代経営者からの薫陶”みたいな話が多く出ている気がしますが、改めて感度を高めてみようと思います。
本論では、番頭型マネジャーの存在が、組織の事業運営に大きな役割を果たすものの、その育成については、容易ではないとのことです。定義を見ていると、主家に対する高い忠誠心が強調されており、現代の文脈でこの感覚を育成するのは容易ではないような気がします。このレベルに達するためには、どういう方法があるのでしょう・・・
「番頭型マネジャー」が確認された会社では、どの様に育成されていたのか? ビジネスのスキルやマインドとともに、会社への”忠誠心”も含めて、どの様に醸成されるのか? 番頭さんのお話を伺ってみたいところです。
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