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【研究メモ】番頭さんが関わることで、”経営者変更の揺らぎ”による影響を最小化する~下野(2009)「尾道酢の経営学-老舗企業の番頭経営-」からの学び

下野(2009)「尾道酢の経営学-老舗企業の番頭経営-」では、かつて生産量が全国トップクラスだった尾道酢の製造老舗企業に注目し、同業他社が廃業に追い込まれていく中で、事業継承のためにどのような事業展開や番頭経営を行ってきたのかという課題について考察を行っています。

尾道酢造に対する事例調査を行い、番頭が経営に深く関与することによる、メリット・デメリットを明らかにしました。


本研究の発見事項として、尾道酢造の事業承継/ 番頭経営の状況を整理すると・・・

番頭が存在することで、経営者の状況によらず、経営陣の中に、業務内容を深く理解し、従業員と信頼関係を有したメンバーがいてくれることは、”経営陣の安定感”という意味でもとても大事なことのように感じます。


また、本文の注釈に日本と海外の相続の考え方の差異についてまとめた面白い記述がありました。


海外の論文を読んでいて、違和感を感じる場面もあったのですが、相続に対するそもそもの考え方が違うとわかり、理解が深まりました。

ファミリービジネス、単に経営の話だけでなく、家族の関係や財産の相続の仕方などえ、各国の伝統や文化の話も色濃く出てくるので、そうしたところからの影響への感度も高めておく必要があるなと改めて感じました!

しばらく、番頭さんについて深めていきたいと思います。

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