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【論文メモ】事業承継プロセス全般において、シェアド・リーダーシップの開発・実践に影響を与える要因は何か?~Cater & Justis(2010) 多世代に渡り存続するファミリー企業における、シェアド・リーダーシップの開発と実践 からの学び vol.02

前回に続き、Cater & Justis(2010) 多世代に渡り存続するファミリー企業における、シェアド・リーダーシップの開発と実践 からの学びの紹介です。


今回は、4社の事例分析を踏まえて見いだされた、ファミリービジネス企業において、シェアド・リーダーシップの開発・実践に影響を与えると考えられる要因や条件について、全8つの内の4つを個別に紹介していきたいと思います。

①~③は、事業承継期間の全てのフェーズにおいて、影響を発揮し、④は、最初と第2段階において影響を発揮すると考えられています。



①~④で提示されている命題と簡単な説明を抜粋してみました。


ファミリービジネス企業の特性がうまく抽出された命題の様に感じました。
個人的には、特に、④の「承継計画」の項目が、実践が難しいポイントでもあるようにも思いますが、”経営の次世代への移行”を進めていくためには、とっても大事な観点であるかなとも思いました。

現経営者⇒後継者と、経営の主な担い手が、スパっと、移り変わることに、不安を感じる現経営者の方も多いと思います。承継を意識し出す数年前から、後継者や経営幹部(番頭さん)を交えて、経営の意思決定をともに担うチーム(Top Management Team)を組成して、意思決定の基準や考えていることの背景を伝えていくことで、代替わりがあっても、経営の意思決定に大きなブレが少なくなるような気がします(先代の意思決定基準に強く影響される過ぎると、新しい取り組みがしにくくなるので、デメリットもあるかもしれませんが・・・)。

少なくとも、特に、創業者が持っていたカリスマ的な経営スタイルを踏襲することが難しい場合に、経営チームを作ることは有効な気がします。どうすれば、先代経営者がそういうチームを作ることに前向きになるのか、どうすればそのチームがうまく機能しやすくなるのかについて、学びを深めたいところです!

次回は、後半の命題⑤~⑧についてご紹介します!

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