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【研究メモ】シェアド・リーダーシップの発達を促すのは、内省を通じた”チーム認知”の向上?~ van Knippenberg, Pearce, & van Ginkel(2024) 「シェアド・リーダーシップ-チームにおける垂直型リーダーシップとのダイナミクス」 からの学び [おかわり]

前回の van Knippenberg, Pearce, & van Ginkel(2024) 「シェアド・リーダーシップ-チームにおける垂直型リーダーシップとのダイナミクス」 からの学び [おかわり] です。

前回で、論文の概要と、提案されていた理論的命題を紹介できたので、別の論文に行ってもいいかなと思ったのですが、読んでいて、重要だな & 覚えておきたいと感じたポイントがあったので、そちらのご紹介です。

命題3は、シェアド・リーダーシップ実践の経験についてのチームでの内省が、シェアド・リーダーシップに正の影響をもたらすという内容でした。

そう提唱される背景をもう少し見ていきたいと思います。


ここでいう、「チーム認知」とは・・・

お互いの強みを活かしながら、場面場面で流動的にリーダーシップの発揮主体/ フォロワーが変わっていく、シェアド・リーダーシップにおいては、それぞれが考えるリーダーシップの発揮の仕方が、チームとして望ましいものだったのか、振り返り(内省)を通じて、お互いの認識(チーム認知)を共有し、より望ましいものに調整していくプロセスが非常に重要になります。

その際には、垂直型のリーダーシップを発揮し、内省のプロセスを促していくことが重要だという、著者のメッセージが、命題3に繋がっていると理解しました。

こうした、”やる必要があることを、きっちりと取り組んでいく”というようなステップは、役職としてのリーダーが音頭を取って進めて行く方が、より効率的かも知れませんね。

日本の企業の中でも、シェアド・リーダーシップの重要性に対する認知は広まりつつありますが、導入時には、実践後の内省のプロセスまで含めて、サポートできるとより実効性が高まるなと感じました!

シェアド・リーダーシップにおいても、内省によるチーム学習が重要、チーム認知というお互いへの期待を表す概念に触れられて、学びが多かったです!

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