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15/【フリーランスは優遇される】悪魔の「接待交際費」を使いこなそう
●接待と聞くとワルの匂いがしちゃう人!はーい!
私が勘定科目の中で一番「うさんくさいなぁ……」と思ったのが「接待交際費」です。
会社の偉い人が取引先の偉い人を連れて食事をしたりキャバクラに入ったりして「いいの、いいの!接待費で落とすから!」みたいなことを言っているテレビドラマのシーンを見たような見ていないような……。
そんなわけで接待交際費というのは我々フリーランスの人間からしたら「ズルしているお金」のようなイメージがありますよね。でも、実はこの「接待交際費」ってフリーランスでも経費として落とすことができるんです。
いや!むしろ接待費に関しては、会社員よりもフリーランスの方がとても有利な立場にあるんです。
会社の場合は「接待交際費」のうち、飲食に当ててよいのは50%まで。のこりの50%は、プレゼントや、お中元といった贈り物に使われていることが多いようです。
さらに中小企業では会社全体で800万円以内という制限があります。
でもフリーランスに関しては限度額がありません!
もちろんフリーランスとして年間800万円を超える接待をするようなことは現実離れしているため、もしそんな経費が確定申告で出てきたら税務署のチェックもかなり厳しくなるでしょう。ただ、収入に見合った程度の接待交際費であれば法律上は認められるものなのです。
●接待とは?交際とは?
では接待交際費にあたるのはどんなケースでしょうか。
仕事に関連する相手との飲食。
仕事に関係する相手への贈答品。
仕事に関係する相手とのレジャーや旅行まで含まれます。
テレビドラマなどで、悪そうな重役が取引先の相手をゴルフに誘っているシーンなど見たことはあるのでは?あれは、決して裏技を使っていたり、違法なごまかしをしているわけではありません。真っ当な接待交際なのです。「仕事上の付き合いで参加しなければならなくなった宴会」の費用はもちろん、仕事上の冠婚葬祭のご祝儀、香典もそのひとつです。
私たちは交際費に関してズルをしているイメージを持っているため、同業者では意外と使わないようにしている人も多いようです。でも仕事に関係する交際費であるならば遠慮する必要はありません。
また、資料費、研究費の時と同じく「直接仕事に関係する交際」だけではなく、「将来的に仕事に関係するもの」「仕事の情報を得るためのもの」に関しても交際費として経費にすることができます。これは使い勝手がいいんです。
「仕事の情報が得られる友人との会食」はもちろん、「仕事相手を紹介してもらうための旅行」「仕事に繋がりそうな相手を誘ってのレジャー」など、それが「泊りがけの温泉旅行であっても交際費に含めて良い」のです。
●税務署につっこまれないライン
使い勝手は良くても、仕事そっちのけで「接待」「交際」をしているとみなされるのは税務署からの印象が悪くなりますので、金額面ではある程度のボーダーラインを設けましょう。年収500万円のフリーランスが100万円を接待交際費に使っているなど、額があまりに大きすぎると、税務署の人の目が厳しくなってしまうというケースはあると思います。
ただ総収入の5%を超えない程度(年収500万円なら25万円程度)であれば咎められることもないでしょう。念のため「領収書」と一緒に、「飲食の日時や場所、相手の名前、所属などの記録」をとっておくことをおすすめします。
収入が順調でお財布に余裕がある場合は、一緒に仕事をしている人たちを食事に誘ってみることも立派な節税対策といえます。せっかく一般的に認められている勘定科目です。「接待交際費」をうまく使って、楽しい仕事に役立てましょう。
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