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#107 【アドバイス動画】 ロマン派の美しい曲にもアナリーゼが必要?〜ショパンのバラード第4番〜
こんにちは!さいりえです。
今日のレッスンnoteは、アドバイス動画のご紹介です。
曲はショパンの「バラード第4番」。
今回、冒頭の数十小節の演奏動画を送っていただき、それに対するアドバイスとなります。
今回のポイントは、「ロマン派の曲もアナリーゼして弾こう!」というお話です。
▼このnoteは次の買い切りマガジンにも含まれています。
ロマン派の美しい曲にもアナリーゼが必要?
今回は、
・とても美しい音色でよく歌って弾いておられる
・自然に弾けない、しっくりこないというご本人様からのご相談
という状況でした。
ロマン派で表情や雰囲気が素晴らしい作品(部分)は、ピアニストの演奏を聴くととっても美しくてなめらかで、ロマンティックな世界に誘われるのですが、
いざ弾いてみると…
なんだかしっくりこない
どう弾いたらいいのかわからない
ということがありませんか?
これは私も本当によく感じることです。
そんなとき、
・曲の背景や、曲に込められたものをもっと知って理解して深めていくこと
・世界観を実現できるような音色やフレージング、音楽づくりを工夫すること
など、音楽の世界観から近づいて深めていくことはとても重要ですが、
実は
〈作品をもう一度しっかりアナリーゼする〉
ということも、同じくらい大切です。
特にショパンのノクターンとか、シューマンの夢見るような小品とか、リストのきらびやかな音たちの連続とか…
一聴すると「カッチリしているわけではない」ような曲だと、アナリーゼの重要性を後回しにしてしまいがちですよね。
それに、アナリーゼありきで「スッキリカッチリ、わかりやすい演奏になりました!」という演奏もそれはそれでちょっと違いますし…
それでも、
・全体の構造
・主題、モチーフの展開
・和声の動き、繋がり
・調性の移行
・各声部の動き、対位法的な絡み
など、しっかりした分析をすることで、演奏の道筋が立ちやすくなります。
そしてそれを土台として、ますます
・ロマンティックに音楽を進めていったり
・夢のような瞬間が生まれたり
・怒涛のような盛り上がりを実現したり
する助けになるのです。
特に今回お送りいただいた演奏は、ロマン派らしい美しい音色やしっとりした表現がとても素敵でしたので、本アドバイス動画ではアナリーゼにポイントをあててお話しました。
動画で触れているのはバラード4番の冒頭2〜3ページです。また、今回はお話も比較的長めになっています。
他の曲にも生かせる内容だと思いますので、ぜひじっくりご覧いただければと思います!
※逆に、ショパンなのに音楽が硬くなる、古典派みたいに弾いてしまう、頭で弾いている…という場合は別の観点からの練習をお勧めします。人によって今必要なことは異なりますので、ご了解の上ご覧になっていただければと思います。
アドバイス動画はこちら
それでは、ご覧ください。2本に分けてお話・実演しています。
動画① 演奏の全体、冒頭の序奏について(11分)
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