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命名権をもっとクリエイティブに⁉︎

9月3日・4日と田原俊彦さんの東京公演が行われました。
7月20日の和光市での初日から、群馬、神戸、名古屋、広島、仙台ときての7ヶ所目。
ステージも熟してきまして、ステージと客席が一体となった素晴らしい時間が生まれていました。
この公演、行われた場所は「LINE CUBE SHIBUYA」。
そう、昔の「渋谷公会堂」です。
ステージトークで田原さんも話していましたが、日本テレビの音楽番組「ザ・トップテン」が毎週月曜ここから生放送されていたことをはじめ、ミュージシャンにとっては、武道館と同様、憧れのコンサートホールです。「渋公」の愛称が懐かしい!
ご存知の通り「渋公」、ネーミングライツの販売により、名称が変わりました。
確か最初は「CC Lemonホール」だった記憶が。
そして、今は「LINE CUBE SHIBUYA」。
この名称になってしばらく経ちますから、若い人には「渋公」の方が通じないかもしれませんね。

ネーミングライツビジネスは1990年代後半に誕生

昔からスポーツイベントなどでスポンサー名を冠につけるというのはよくあったのですが、施設への命名権をビジネスとして展開し始めたのは、1990年代のアメリカだそうです(ウィキ情報)。
当時、野球のスタジアムが次々と建てられ、そこに企業の名前をつけたら、ブランディング/プロモーションの効果がとても良かったそうで、瞬く間にこのビジネスが広がったとのこと。
ちなみに、日本では2000年代に、赤字の公共施設管理運営費を埋め合わせる手段の一つとして始まったと言われています。

命名権とは名前をつける権利

ライツビジネスにおいて「名前」は最も基本とも言えるものです。
エンターテイメントの世界では芸能人はもちろん、映画や番組やコミックなどなど、その「名前(タイトル)」を使用すること/させることがビジネスの核となります。
これは「使用」に関する話で、命名権となると名前を「つける」権利ですから、よく考えてみると、これはなかなか大きな?話です。
施設ですから人間とは違いますが、人間でしたら名前を誰につけてもらうのか、誰が名付け親になるのか?その名前に込められた意味は?などなど、大変な話です。
そう、マフィアで言えば「ゴッドファーザー」なレベルの話ですから、人生かかっちゃってます、です。
それを「ライツ」として「ビジネス商材」に仕立て上げてしまうところに、ライツビジネス大国・アメリカの底力?を感じますね。

折角名前をつけられるのに・・・

月日は経ち、現在、ネーミングライツは一般的なものになりました。
新たな施設を建てる時には、費用回収施策項目の中に当たり前のように入っています。
ここからは、勝手な私見。
企業がお金を出して命名権を買うので、自社や自社商品のプロモーションのために、というのは当たり前なのですが、単純に企業名や商品名が付けられるだけなのは、なんかつまらないなと。
人間の場合、名付け親となったら責任重大です。
生半可な気持ちで名前をつけることはできません。
だから、対象が施設だったとしても、名付け親としてひと捻りしてくれたらと(ひと捻りすること自体が良いのかどうかはさておき)。
どういう名前が良いのかどうかは私も全く分かりませんが、何かしらのメッセージを含んだネーム/フレーズにした方が、結果的にブランディングやプロモーションにおいて効果があるのでは?と思うのです。
例えば、肉まん屋さんがネーミングライツを買ったのなら、自社名は付けずに、ほかほかドームとかね。
どうでしょうか?


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