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コルセットにご用心

最近よくジムでコルセット(ウエストシェイパー)をつけている女性を見かけるようになりました。

つけることでウエスト周りの筋肉が無駄に発達することを防ぎ、胸やお尻に肉が流れるようにする。肋骨も締められるからウエストが細くなる。

そして砂時計のようなくびれたシルエットが実現する。とのこと

で、ギュウギュウに絞ったその上からトレーニングベルトを巻いて、あせもやかゆみに耐えながらトレーニングをしているようです。

ウエストが細いのは結構なことですが、長時間にわたり物理的に締め付けることに対しては健康面では心配があります。

このエリアに骨がないのは、可動域を確保するためだったり、腸がしっかり動いてその役割を果たせるようになどといった理由があります。

そこを無理矢理締めればさまざまな弊害が出ることは容易に予想できます。
腸閉塞や失神で倒れる危険性がありますし、実際そういった被害も出ています。

コルセットで肋骨から骨盤付近までギュウギュウに締め付けたエリアからは、免疫や思考までをも司る大切な腸が潰されてはみ出ています。

締められた肋骨は明らかに肝臓や心臓を圧迫し、呼吸の妨げとなっています。

コルセットをして、さらにベルトを巻いてトレーニングしていて腹膜から腸が飛び出たという恐ろしい話も聞きます。

トレーニングに腹圧を掛けるのは大切なことですが、コルセットで外から締め付け、中で強い腹圧ををかけたら、最悪だと内臓が破裂してしまいます。

ウエストは細い方が一見見た目はいいように思えますが、明らかに他とのバランスがおかしければそれは不健康ですし美しくもありません。

まして、コルセットをつけた時とつけていない時では別人のようにウエストの太さが違い、少しも鍛えられていないので姿勢がますます悪くなります。
これを美しさへの努力と言うのなら、もう価値観の違いとしか言いようがありません。

腸は動かしてなんぼです。
綺麗なシルエットをつくるのは、普段の姿勢や歩き方です。
どちらも外から締めるのではなく、フルに機能を発揮できるよう働かせましょう。

コルセット筋と呼ばれるお腹周りの筋肉は、普段の姿勢を整えたり綺麗に歩くことで肥大させず鍛えられます。

コルセットは買うのでなく、自分の筋肉で。

※腹圧を高めるのに効果的なトレーニングベルトも、巻きっぱなしではなく必要な種目に絞り、インターバルごとに緩めることをお勧めします。

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