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「教育は人生の最大の投資だ」

写真の女性は、アフガニスタン指導者学院(SOLA)の共同創立者であるシャバナ・バシージラシーフ氏。

タリバンに政権を掌握され混乱するアフガニスタン。同勢力が権力を握っていた過去を振り返れば、現在この国における女子教育の未来は果てしなく暗い。

バシージラシーフ氏のツイートによると、アフガニスタン唯一の私立全寮制女子校の生徒らが継続的に教育を受けるため、250人近い生徒、教員、職員、および家族らが首都カブールを出発し、カタール経由でアフリカのルワンダに向かっている事が分かったという。

遠く離れたルワンダの地で「我が校の全生徒のために海外での学期をスタートさせるつもりだ」と投稿した後、バシージラシーフ氏は「状況次第でアフガンに帰国したい」ともツイートしている。

アフガニスタンが再び希望のある国に戻るのであれば、母国に帰国する考えがあるという。感慨深い。

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遠く離れたイスラムの国では、日本の常識は常識ではない。学校へ行くことも、女子が教育を受ける権利も保障されていない。アメリカ軍が撤退した今、協力者は命の保障すらも無くなってしまった。

現地の人々の壮絶な絶望感、喪失感は、平和ボケした日本人には到底想像できやしない。同じ地球上で起こっていることだというのに。

同氏は投稿の数日前に、生徒の家族を守るため、生徒らの記録を焼却したことも公表している。命を守るために自らの手で教え子たちの記録を消し去る、差し迫るタイムリミット、希望のない母国、自ら歩んだ荊の時代が再び訪れようとしている。胸が張り裂ける思いだったことだろう。

このCNNの記事によると、タリバンが前回政権を握っていた当時、まだ幼かったバシージラシーフ氏は両親の勧めで教育を受けるための秘密の教室ネットワークに登録されたと述懐。タリバンに殺されたくなくてやめたかったが、両親から背中を押されたとあった。

「父は、持っている物はすべて失い、お金も盗まれるかもしれないが、おまえの中に存在するものは常にここにあると話した。頭を指さして『教育は人生の最大の投資だ。それを後悔してはいけない』というのが口ぐせだった」

と語った。こうした経験が学校の立ち上げにつながったという。

ルワンダで再び勉学に励む生徒たちは、きっとバシージラシーフ氏の熱意や想いを引き継ぐことだろう。

現実は決して甘くはないだろうが、彼女たちに再び安心して帰国できる日がやってくることを願いたい。


楽しそうにオンライン授業を受ける娘の姿を見ながら、そんな事を願った日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。📖


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