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南北統一鉄道の車窓から。

■投資総額9.8兆円。
・最近のニュース、「投資総額9.8兆円を国家予算で賄い『ベトナム南北高速鉄道/全長1541km』は2027年着工、2035年の全区間開通目指す」。
・チン首相は「南北高速鉄道プロジェクトを含む国家重点案件の実施について、関連機関や建設企業などを招いて会合を主催。また、この席で『交通運輸省』は同プロジェクトについて全長1541kmで、20省・市を通過してハノイ市タインチー郡ゴックホイ村からホーチミン市直轄トゥードゥック市トゥーティエム街区までを結ぶ」と発表。

■ベトナムの国家プロジェクト。
・「設計時速は350km、軌間1435mmの標準軌となり、旅客駅23か所、貨物駅5か所を設置する予定」。なお「党と政府は『債務のワナ』に陥らないよう、同プロジェクトを国家予算で賄う方針で12年に亘り資金配分し1年当たり約8200億円を拠出する」と示す。
・国家予算で資金を十分に確保できない場合は「国内外向けの国債発行を行う可能性もあるが、海外から資金調達する場合はベトナムへの技術移転を必須条件とする」事も述べた。

■世界の車窓から。
・余談、上述の数字を基に全長1541kmを時速350km仮にノンストップで走った場合、ハノイ-ホーチミン間を4.4時間で走り抜ける事になる。以前私の『note(想いを叶えるための柔軟性)』で書き留めたが、現在の『南北統一鉄道』は同区間を時速50km所要時間約33時間となる。
・ちなみに同鉄道の正式名称は『南北線』とされるが、ベトナムはかつて南北に分断された歴史があるため、『南北鉄道』とか『南北統一鉄道』等と親しみを込めて呼ばれるようになった。また車両のデザインがトリコロールカラー(赤、青、白)なのはフランス植民地時代の影響を大きく受けている。
・本投稿を書くため本報道以外の資料等を読む中で知ったのだが、「『南北統一鉄道』のフエ-ダナン間/ハイヴァン駅前後のハイヴァン峠付近からの車窓の風景は同鉄道随一の景色として名高くテレビ番組『世界の車窓から』にも頻出している」との事。私は幼少の頃から同番組のファンであり、溝口肇氏が作曲・演奏する本番組のテーマ曲『世界の車窓から』をケータイの着信音にしていたほどだ。いつか『南北統一鉄道』に揺られ『世界の車窓から』を聴きハイヴァン峠付近の景色を眺められる日を楽しみにしている。

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