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『九段線』入り地図。

■行政違反の処分を受けた女性。
・最近のニュース、「ベトナム・ハノイ市情報通信局は、『九段線入り地図』をSNS投稿した女性に行政違反で17.6万円の罰金を科す」。
・同局は「国家主権を完全に反映していない地図画像をインターネット上で提供した個人に対して(上述の)罰金を科す処分を下し、法的に問題があることが確認されたため直ちに調査を開始」した。ちなみに『九段線』とは「中国が勝手に地図上に引いた中国の領海を示す9つの線」と言われる。

■誰にでも起こり得る出来事。
・本報道の問題点として、「(投稿、拡散された)地図には中国が南シナ海で主張する『九段線』が含まれている」事であり、「政府の規定に基づき今回の処分は政令に従って実施された」。
・該当女性は「当局の調査に対し、問題の地図をインターネット上から無意識に収集しそのまま自身のSNSに投稿した。九段線が含まれていることに気づかずに使用、意図的な行為ではないと釈明」した。またその後彼女は「ソーシャルメディア上で謝罪文を掲載し自身の行為に悪意や他の目的はなかった」と述べた。

■ベトナムは社会主義共和国。
・余談、私が『note』を始めて間もない頃、日本に暮らす家族から「(私のnoteの)投稿を読んでるよ!といってもベトナムは社会主義共和国、内容には十分気を付けて」との気遣いを頂いた。確かに投稿内容によっては私もいつの間にか上述のようなニュースで取り上げられてしまう可能性はゼロではない。
・投稿の多くはベトナムに関するニュースを糸口として、暮らしの中で感じた事や出来事等を綴っている。私は家族が心配するほどの感覚を持ち合わせていなかったのは、ベトナムで長年生活する中でお陰様で事件や事故を起こしたり巻き込まれる事なく今日を迎えている事がその理由だろう。
・また投稿する際、「書きたい事を書く」を基本にしているが、私は意識的にベトナム人が読んでも不快で、悲しく、淋しい思い等をしないように心掛けてきたつもりだ。ベトナムの暗い部分、理不尽な出来事等は今日迄見聞きし経験してきたが、これはどこの国でも当然「光と影」は存在する。本報道を読みながら「ベトナムに、ベトナム人に活かされている」事を改めて私自身に伝えた。

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