本当に必要な消費をえり抜く。
■ベトナム国内線航空運賃が引上げ。
・最近のベトナムNEWS(2023年11月30日付)、「ベトナム運輸省は航空燃料価格高騰で国家管理下の『国内線航空運賃』の上限、来年3月引上げ」。
・同省は上述を今年11月30日に通達(34/2023/TT-BGTVT)で公布している。
■国家管理下の『国内線航空運賃』。
・「ベトナムで流通する物品やサービスの価格は国家が直接管理していたが、1986年にドイモイ政策によって市場経済が導入されると、需要と供給のメカニズムにより価格が決定されるようになった。しかし、依然として価格の安定などを目的として国家による価格管理が一部で行われている」。
・「『2013年価格法第19条』では、航空サービスなどの国家が独占する分野の物品やサービスの価格は国家が決定する」としている。
・具体的にはベトナム国内線の空港運賃は以下の様に改定される予定で、以下価格にはVAT(消費税)、空港サービス料、保安サービス等は含まれていない。
・4年ぶりである国内線の航空運賃(エコノミークラス)引上げ上限は、飛行距離500km未満8,500円(据え置き)、500KM以上850KM未満11,250円(11,000円より引上げ/ハノイーダナン間が該当)、850KM以上1000KM未満14,450円(13,950円より引上げ)、1000KM以上1280KM未満17,000円(16,000円より引上げ)、1280KM以上の場合20,000円(18,750円より引上げ/ハノイーホーチミン間が該当)と据置もしくは引上げされる。
■洋服等のショッピングは後回し。
・COVID-19影響下でベトナム政府は企業支援策として、様々な公的価格の引上げが見送られていたが主に今年に入り、以下の引き上げが実施されている。『一般労働者向け最低賃金/2022年7月より引上げ(2年半ぶり)』、『電気料金/2023年5月より引上げ(4年ぶり)』、『公務員向け最低賃金/2023年7月より引上げ(4年ぶり)』、そして本報道の引上げが続く。
・私の『note』は2023年8月半ば頃から始めて、投稿したいくつかの記事では「ベトナム経済はコロナ禍前にまだ戻らない」事を記述してきた。度重なる情報となるが、人々は本当に必要な家族旅行や大切な人との食事などをメインに消費し、洋服やショッピング等は後回しとなるため小売業は我慢の時が続いている。人々のライフラインを供給する食品関連の小売業でさえも「大変に厳しい状態が続いている」と日系小売企業の方々の悩みが今も尚漏れ聞こえている。