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アパレル店舗に長蛇の列。

■ベトナムの勢い。
・最近のニュース、「『海外直接投資(FDI)好調』が要因、2024年ベトナムGDP成長率は東南アジア諸国連合(ASEAN)で最も高い水準への到達が予測される」。
・先日HSBCは「ベトナムは2024年のGDP成長率は7%に達しASEAN内で最も高い成長を遂げると予測し、これはベトナム経済成長は海外直接投資(FDI)を積極的に受け入れる政策によるもの」とされている。

■各国異なるFDIの内容。
・2024年1月以降の9ヶ月間「FDIの流入額は約3.7兆円に達し前年同期比11.6%増加。実際FDI実行額も約2.6兆円超えで約9%の増加」を示し、また「自由貿易協定の多さ、労働力の充実、電力供給の安定性、そして物流インフラの改善を理由にベトナムはFDI誘致において他国と比較して際立つ存在である」とした。
・しかし専門家は「ベトナムにはインフラ整備の重要性が必須、財政管理の強化、環境配慮、特定産業への優遇措置等を推奨」する。例えば「タイは自動車産業の依存度が高く電気自動車関連のFDIを多く受け入れる。バングラデシュは主に繊維産業に焦点を当て、ベトナムFDIは主に輸出向けの製造業に集中している」事からFDIの内容についてもバランスが求められている。

■ホーチミンに『MAISON KITSUNE』オープン。
・余談、世界的な貿易の動きが減速傾向であり、国内消費の成長が今後ベトナム経済の重要な原動力、キーとなる事は自明で製造国に留まらず消費国としての表情が既に見え始めているのが現在のベトナムだ。
・今夏、ホーチミン髙島屋に世界的なフランスの人気アパレルブランド『MAISON KITSUNE』がオープンした。昔から私は洋服が好きで自身のファッション感度が鈍らぬよう、余裕があれば市場調査を心掛ける、調査と書けば堅苦しいがこれは私の趣味なのだ。
・「日本ほど知られていないブランドだし開店から日も経ち空いているだろう」と今月初旬に様子を見に行った、すると私の予想は見事に覆されたのだ。髙島屋メインスペースの吹き抜けには『MAISON KITSUNE』の大型広告が二つ天井から吊るされ、Tシャツ一枚数万円の価格設定なのに店舗前には入場制限をかけベトナム人が長蛇の列を作っている。以前私の『note(製造国プラスα)』でも書き留めたが、ベトナムをもはや『製造国』というキーワードだけでは捉え切れない現状が目の前に広がっていた。

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