ビジネスは見切り発車。
■アマゾンはベトナム撤退。
・最近のベトナムNEWS、「『アマゾン・プライム・ビデオ』は、10月末にベトナムから撤退」。
・2016年からサービスを開始したアマゾンは、撤退理由を公式発表していないが、関係者曰く「ベトナムの規制が一因である」との見解を示す。
・「ベトナムは国際的な有料放送サービスにライセンスの取得を義務付けている」がアマゾンはレギュレーションの要件を満たす意向がないようだ。
◾️アリババの攻勢。
・一方、中国は杭州に拠点を置くアリババはアマゾンやマイクロソフトに追いつこうとする。
・AI活用で企業顧客をターゲットにし企業経営支援を行ったり、ベトナムの商品を世界に広めるためベトナムのサプライヤー向け『オンライン展示会/Vietnam Sourcing Expo』を今年10月に開催し世界中のバイヤーとのマッチングを促進した。
・賛否両論あるかもしれないが、中国企業が異国の地で母国語が異なる経営陣や企業に寄り添いながらビジネスを拡大する姿勢もさることながら、ビジネスにおけるスピードの速さは流石中国、といったところだろう。
◾️考えすぎて動きが遅い、見切り発車で動きが速い。
・私の『note(2023年8月21日付)』で書いたが、以前私が日本で仕事をしていた時、国際会議/『アフリカ開発会議』に携わった経験があり、日本、中国、世界各国の政府関係者が開催地の横浜に集結した。その時、私は関係者からこんな話を聞いた事がある、
・「アフリカ開発における日本の議論はビジネスの枠組み、ルールづくり等から話がスタートしお金の話はもっと後になってから打合せをする。しかし、中国は大体こんな感じのビジネススキームならコストはこの位、と最初の段階で金額を明示してくる」との事。
・世界を見据えたビジネス、「全体像を100%把握してからでないと動けない、石橋を叩いて叩いて叩きすぎて動きが遅いもしくは壊して、その先へ中々渡れない国」と、「全体像が見えなくても5、60%見えてきたらゴーサインを出し、以降は走りながら考える国」、国際社会の世界では後者がプレゼンスを高められる事は明白だろう。
・日本のように全体像を把握し疑問点がない状態でようやく物事がスタートするが、ベトナムは見切り発車で走りながら考える、問題が発生したらその時対処する、そんな部分は中国と似ているのかもしれない。
・どの国が優れているとか劣っているとか、そう言う事を書きたいのではない。中国、ベトナムのやり方でも実際ビジネスが生まれ、経済が動き始め、人々がお金を手にし、世の中が回り、私たち日本人と同じ普通に起きて、通勤し、食事をするように彼らの営みは立派に続いているのだ。