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27歳にとって「普通の人が、理想の恋人?」

バスに乗るとき、運転手さんに「お願いします」と挨拶するのが、あたりまえに育った。

そんな
自分にとっての「あたりまえ」が、
自分にとっての「ふつう」が、
他人と交わることなんて、滅多にないものだ。

アラサーになれば、
そんなことくらい、重々承知で生きている。

自分にとっての、あたりまえは
他人にとって、あたりまえとは限らない。

あなたにとっての普通は、私にとっては特殊だ。

都内でバスに乗るとき、大抵の人は無言乗車。
わりと、それが、あたりまえだったりする。

それでも、私は
お願いします!を言い
オシャレすることは、あたりまえだし
真面目に働くことも、あたりまえで。

そんな、
変えることができない自分の生き方を、


自分で理解してあげることって、


意外と忘れていたりする。

スタイルがいい恋人がほしいとか
自慢できる仕事をしている恋人がいいとか

表面的なもの、だけではなく

自分の生き方と合うのか?が、
一番、大事なはずなのに。

そんな大事なことを、忘れて
イケメンや美女に、目を奪われたりするのだ。


19歳の私は、ひとまわり上で、華やかな仕事をしている大人に、惹かれたことがあった。

いわゆる、憧れから好きになるような、自分自身が見えていない、盲目のやつである。

案の定うまくいかなかったけれど、
わたしの人生に、なくてはならない心の傷。

傷を治すために、学んだことは計り知れない。


24歳、
仕事も恋愛も、精神的にいろいろと経験した私は、知らぬ間に、大人の階段を登っていた。



なんとなく惹かれて、本気になるのではなく、
この人と付き合って、その先が見えるのか?



と、考えてから付き合うようになった。


「いつか結婚するかもしれない」を視野に入れつつ、デートをしていたとき、

相手の「そういう部分」を見ていた。

自分にとっての【あたりまえ】が、通用する人なのかどうかだ。

分かりやすい例えだと、
店員さんへの態度とか、道路を歩くときの気遣いとか、友人や職場の人への接し方とか。言葉遣いだとか。

食事デートなら、箸の持ち方が綺麗か、くちゃくちゃ音をたてないだろうか、ストローは噛まない人であってほしいだとか。笑

ある程度、オシャレな人であってほしいだとか。
(いいや、オシャレな人であれ!)

自分の中で、あたりまえなことが、全く通用しない場合、生活する上で「ストレス」になる。


「全然タイプじゃない夫と結婚して、寝顔見るだけでムカつくときある」なんて話も、聞いたことがあるけれど。。

そんな、無駄なストレスは、私の人生に必要ない。

タイプの顔の人が隣にいる「あたりまえ」がいい。
金銭感覚が近くて、気遣いがあって、ある程度ユーモアがあり、おしゃれであるという、私にとっての「あたりまえ」を持っている人がいいのだ。


些細なケンカは、寝てしまえば「おはよう♪」と、ケロっと通常運転に戻る私にとって、引きずる性格の人とは、一緒に暮らせないだろうと、自分で理解していた。

独り身のクリスマス、とりあえずデートくらいしておこうと、去年クリスマスに誘われて断った人に、今年も誘ってもらったので、なんとなくデートに行くことにした。

なんとなく会うなんて、なんて失礼なんだ、そして、なんでこの人とデートしたのだろう?と、色んな自問自答に溢れたあの日。

やっぱり、ひとりで過ごそうと

カフェでお茶だけして、颯爽と帰ろうとしたら、彼からナニカを渡された。

「去年渡そうと思ってたんだけど、会えなかったから、去年買ったやつ、今日持ってきたんだ!」


、、、寒気がした。

どう考えても、引きずる性格で、粘着質な性格の持ち主。
私とは、違う人種なことを再確認。

その他、
花柄のシャツで現れた経営者や、ニット帽で現れた経営者、ずっとニヤニヤしているSE、話していてもツボが合わない教師、自分の話が大好きなモデル、女友達を気楽に自宅に呼んでしまう美容師など。

2度と、会うことはなかった。

付き合った人しか、自宅に入れたくない私にとって、家に女友達が自由に遊びに来る人は、理解ができない。

私にとっては、彼が特殊だったにすぎない。

彼の感覚が、普通の人もいるだろう。


27歳、春。

たいてい、1回目のデートで「はい終了」と、見切りが早い私でも、惹かれる人が現れた。

スーツが似合い、爽やかな、向井理のような人。


食事の仕方は綺麗だし、他人への接し方に配慮があり、金銭感覚や、対人距離、お互いを気遣える感覚が似ていて、とても居心地が良かった。

一緒に過ごすたびに、フィーリングが合うと感じた。


根本は、お互いの「あたりまえ」が似ていたのだろう。

彼は、引越し業者さんに「ありがとうございました!依頼して、本当に良かったです!」と伝えられる人。

「おいしいご飯を、ありがとう!今日も幸せ!」と、毎日言う人。

バスに乗るとき「お願いします」と、運転手さんに伝える人。


あたりまえが同じ人と、恋愛し、結婚した。

彼のお義母さんと、私の母は、どこか似ている。


育った環境が近い人は、あたりまえ(自分にとって普通)が、重なりやすい傾向にあるようだ。


一緒に生きる人を探すとき、
自分のあたりまえを、
改めて考えてみてはどうだろう。

あなたにとっての普通は、
私にとって特殊なのだから。


最後の婚活のはじめかた アラサーすず*

「だれかに役立ちますように」と時間をかけて書いています。 あなたのサポートは、めぐりめぐって誰かのために...♪ ぐるぐる、まわる。