見出し画像

割り算の答えとはなにか、子どもにきちんと説明する必要がある、信濃の民話「池に浮かんだ琵琶」と福音書、あまりこういう事は考えたくない他

未来社刊「日本の民話」シリーズ第1巻「信濃の民話」に出てくる「池に浮かんだ琵琶」は、悲しいお話です。

琵琶法師の琵琶の音が美しいと褒めてくれた池の主の龍は、「明日、いざよいの夜には、この池を荒らして大洪水を起こす。早くこの地を立ち去るがよい。しかし、この事を他に洩らせばお前の命はないぞ」と、秘密を明かします。

琵琶法師は、洪水が起きれば村が押し流されると知って、

「もしワシがあの秘密を教えずにここを立ち去れば、村中の人は死んでしまうのだ。しかし、秘密を教えれば、ワシは死なねばならぬ。ワシが死ねば村の人は助かる。ああ、ワシはどうすればよいのじゃ」

と悩みます。

そして、「生きたい、生きたい、ワシは死ぬのは嫌じゃ」と「夢中で走り出しました。」

しかし、曲がり角のお地蔵にぶつかって、道端に放り出されます。

倒れた琵琶法師は村人に助けられ、「まあ、法師様、どうしなしただ、わしのところには何もないが、さ、よっておくんなさい。まあず疲れたようだ」、「そうともよ、この村でゆっくり足腰伸ばしてわしらに琵琶をきかせておくんなさい」と

「口々にいたわられ」ます。

ここで法師は、泣き出してしまい、

「許してくだされ、わしは、人間の心を失うところじゃった。

皆の衆、こうしてはおられぬ。今宵山の池が荒れて大洪水が起こりますじゃ。早う逃げてくだされ」と龍から聞いた秘密を明かしてしまいます。

こうして、人々は避難することができますが、琵琶法師は龍の黒雲にさらわれてしまいます。人々が見たのは池に浮かぶ琵琶だけでした。

新約聖書のヨハネ福音書では、

イエス・キリストが

「一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる。」とか、

「人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。」

語ったと書かれています。

これは自殺を勧めているわけでも、何か自己犠牲に陶酔せよと言っているわけでもありません。

マルコ福音書には、十字架にかかる前にイエス・キリストが「父よ、あなたは何でもお出来になります。この杯を私から取り除けて下さい。しかし、私が願うことではなく、御心にかなうことが行われますように」と祈ったとあります。

この時、イエス・キリストは「ひどく恐れてもだえ始めた。(弟子達に)『私は死ぬばかりに悲しい。』」と伝え、「出来ることなら、この苦しみの時が自分から過ぎ去るように」と祈ったと書かれています。

琵琶法師も自分だけが助かろうとして「お地蔵様」につまづくわけです。琵琶法師のお話と福音書の共通点は、「自分は死にたくない、苦しみたくない、助かりたい」と言う切なる気持ちと、「では、他人はどうなってもよいのか」と言う時、「お地蔵様」や「天の父なる神様」の御心が示される事があると言う点です。

もちろん、僕自身もそういう苦しみには会いたくないですし、その手の「御心」は示されたくないのですが・・・。

さて、先日、ポーカーチップ算数体験会をやってみて、割り算の答えを言う時、子どもたちは躊躇していた事に気づきました。

27÷3と言う時、27個のチップを3列に並べ替えると、1列9個になります。

この1列9個であると言うことが、割り算の「答え」になるわけです。

前に「算数でつまづいている」子どもに、碁石を並べ替えてもらった時も、「並べ替え」が出来るようになると見違えるほど、計算力がアップしました。

碁石やポーカーチップを並べ替えてもらう時の様子を見ていて、

子どもが割り算でつまづくのは、

1)どういう操作を行っているのか?

2)何が答えなのか?

の二点がわかりにくいからだと感じました。

この2点は別個の問題ですが、割り算の式を与えられた子どもの中では、二つの問題が絡み合ったままになっていて、先に進めなくなってしまっているように思います。

ポーカーチップを使うと言うことは、子どもに、その計算において「どういう操作をしているのか」と言うことをわかってもらうとともに、

指導者の側に対しても、子どもがどこで思考停止しているかを「見える化」する効果があると思います。

ポーカーチップを並べ替えた時に、これが「割り算の答えだよ」と言う説明をすることによって、

「操作(計算)」と「答え」の関係を伝えていく、

ここが重要なのではと思いました。

昨日は、雨はあまり降らないと予報されていたのが、突如、雨雲が「居座る」展開となりました。

気温が下がり、ソメイヨシノの花が散るのが遅れ、お花見期間が伸びる効果があったとの事です。

畑では、例年になく早くニラが育ち、春ニラが収穫できそうです。また春ホウレンソウの生育も早いです。

反面、例年になく早くもネギの花芽がついてきました。

全般に春の展開が早いと感じます。

今週末は晴れか曇り、4/2に雨が降って気温が下がり、以後最高気温は20℃前後で維持されるとの見通しです。

4月中下旬には、「例年なみ」になっていくのか、それとも例年より高めの水準で推移していくのか注目されます。

先週木曜日に種まきしたリーキやネギは早くも発芽しようとしています。

今週は、シュンギクの種まきをしようと思っています。

いいなと思ったら応援しよう!