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ガン患者の家族の闘病記

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#看護師

夫とのお別れ

夫とのお別れ

2016年8月。医療用麻薬を貼ると呼吸が停まってしまうから

やめてほしいとお願いする。

しかし、下咽頭癌の激痛は、普通の鎮痛剤では効かない。

そこで、看護師が「2枚貼らせてください」と言ってきた。

「2枚も貼ったら死んじゃうから、やめて欲しい」と一晩中お願いした。

「痛みを長時間止めておけるし、呼吸が停まったりしません」と何人もの看護師が言ってくる。

夜中、攻防戦が繰り広げられて、

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夫の退院

夫の退院

夫は仕事が好きだった。手術のために2週間くらい休むつもりが、

すでに、2ヶ月半も休職していた。

「有給がなくなっちゃう」と心配していた。

夫は職場に恵まれて、入院中もお給料は出ていたし、本当にありがたかった。

夫は心苦しかったのだと思う。

「一刻も早く会社に行きたい」

「ここにいたら、食事も食べたくないし、早く家に帰りたい」と言って

医師や看護師に退院を急かしていた。

担当の看護師

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HCUでの日々

夫が、ニ週間のICUから無事に戻ってきて、私は胸をなでおろしたのだが、

今度はナースステーションと直結の部屋に入れられた。

排液を捨てるため、看護師がものものしい恰好で入ってくる。

点滴の確認などを入れたら、
10〜15分おきに来る。だから夫は、看護師さんとなごやかにお話ししていたようだった。

夫は話も出来るようになってきたし、あまり私は心配していなかったが、あとで考えると重篤だったのだと

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手術翌日の長い一日

手術翌日の長い一日

手術の翌日。朝から夫に会いに行った。

夫は、車椅子に座っていたが、驚くくらいグッタリしていた。

看護師が、入れかわり立ちかわり
3分おきくらいに来たが、

誰も私には見向きもしなかった。

夫が車椅子からずり落ちそうだったので、ベッドに寝かせてもらったのだが、

それがいけなかったらしく

夫は苦しげに「酸素のつまみをいっぱい回してくれ」と言った。

あわてて看護師に頼んだら
「これで精一杯で

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