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ぴもみ
2024年7月6日 15:55
2016年8月。医療用麻薬を貼ると呼吸が停まってしまうからやめてほしいとお願いする。しかし、下咽頭癌の激痛は、普通の鎮痛剤では効かない。そこで、看護師が「2枚貼らせてください」と言ってきた。「2枚も貼ったら死んじゃうから、やめて欲しい」と一晩中お願いした。「痛みを長時間止めておけるし、呼吸が停まったりしません」と何人もの看護師が言ってくる。夜中、攻防戦が繰り広げられて、
2024年6月23日 15:01
夫は仕事が好きだった。手術のために2週間くらい休むつもりが、すでに、2ヶ月半も休職していた。「有給がなくなっちゃう」と心配していた。夫は職場に恵まれて、入院中もお給料は出ていたし、本当にありがたかった。夫は心苦しかったのだと思う。「一刻も早く会社に行きたい」「ここにいたら、食事も食べたくないし、早く家に帰りたい」と言って医師や看護師に退院を急かしていた。担当の看護師
2024年6月19日 18:36
夫が、ニ週間のICUから無事に戻ってきて、私は胸をなでおろしたのだが、今度はナースステーションと直結の部屋に入れられた。排液を捨てるため、看護師がものものしい恰好で入ってくる。点滴の確認などを入れたら、10〜15分おきに来る。だから夫は、看護師さんとなごやかにお話ししていたようだった。夫は話も出来るようになってきたし、あまり私は心配していなかったが、あとで考えると重篤だったのだと
2024年6月16日 21:56
手術の翌日。朝から夫に会いに行った。夫は、車椅子に座っていたが、驚くくらいグッタリしていた。看護師が、入れかわり立ちかわり3分おきくらいに来たが、誰も私には見向きもしなかった。夫が車椅子からずり落ちそうだったので、ベッドに寝かせてもらったのだが、それがいけなかったらしく夫は苦しげに「酸素のつまみをいっぱい回してくれ」と言った。あわてて看護師に頼んだら「これで精一杯で