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Findy主催 プロダクトマネージャーLT Night イベントレポート/セーフィーVPoP植松が登壇!

こんにちは!セーフィーでプロダクトマネージャーを務めている佐藤です。

2024年10月25日、ファインディ株式会社主催の「プロダクトマネージャーLT Night」が開催され、セーフィー株式会社 執行役員 企画本部副本部長 兼 VPoP(Vice President of Product)の植松裕美が、株式会社LayerX 飯沼広基氏、PIVOT株式会社 蜂須賀大貴氏、株式会社タイミー 山口徹氏とともに、パネルディスカッションに登壇しました。

今回は私佐藤が、各社が扱うプロダクトの性質やフェーズの違いから、多様な視点や戦略が語られ、非常に刺激を受けたイベント当日の様子をメインに、弊社の植松が語り切れなかった部分も本記事にプラスしてレポートします!

実は本イベント、驚くことに今回で7回目を迎え、過去最大の参加者数となったそうです!登壇企業も今を時めく企業様揃いということもあり、会場の熱気からも、今回のイベントへの関心の高さが伝わってきました。
「ビジネスアウトカムを高めるプロダクトデリバリーとは?」のテーマのもと、リリース後、顧客までどう届けるか?エンゲージメントをどう高めるか?などに関する議論が交わされました。


【デリバリー効率】リリースの〆切を定めるか?理想と現実について

平日にもかかわらず多くの参加者でいっぱいの会場

まずはプロダクトリリースにおけるスケジューリングの最重要ポイント、
〆切について議論しました。〆切を定める派が多いものの、中にはリリースすることではなく顧客課題と不確実性に向きあうことを重視し〆切をあえて定めない、タイミーさんのような企業もいらっしゃいました。
セーフィーでは定常的に改善する必要があるプロダクトは毎月リリース日を決めて、そこに合わせて定期リリースしています。一方で、新規の場合は〆切を定めて顧客とも握って、そこに合わせてリリースするようなやり方を取るケースもあります。

植松は、〆切を守りすぎてPMFしていないものをリリースしてしまって初期リリース時は全く売れなかった、みたいなことがあるので、今はバランスを大事にしていると過去の失敗経験を交えて語りました。
それでも初動に課題が残ることもあるがそういう場合の対処法は?など、議論が膨らみ、この課題は改めて明確な解決策が見出しにくく各社が試行錯誤している様子が伺えました。


【デリバリー効率】リリーススコープ・MVP設計について

つづいて前段のリリース締め切りの話の流れから、優先度の決め方のディスカッションへ移り変わります。
各社特徴がありますが、例えば優先度はユーザのことをPMが一番知っている状態にした上でPMが自発的に決めている会社、PM評価指標を定義した上で優先度設計は各PMに任せている会社、顧客をどのような状態にしたいかという定性・どうなったらそれが達成されたか?と定量両方の観点で見ている会社と、こちらも各社各様でした。

セーフィーでは優先度設計は各プロダクトで2年間のトータル売り上げ見込み(ハードウェア+ソフトウェアのリカーリング)で定義しています。
また植松からは登壇時、優先度の話に加えてMVP設計についても少し触れました。セーフィーはハードウェアを扱っている関係上、ソフトウェアのように早く回すMVP設計が難しく、まだチャレンジ途上といったところが実情です。
現在取り組んでいる形としては、これまで既存プロダクト+SW変更のみでPoCにトライしていたところ、今後は少量ロット生産ができるベンダさんと協力してスピーディーにハードウェアMVPプロダクトを実現していきたいと考えています。


【デリバリーOps】リリース前後のBizサイドとの連携について

左からLayerX飯沼さん、セーフィー植松、PIVOT蜂須賀さん、タイミー山口さん

こちらのパートではリリース前段の他部門との連携を焦点に議論しました。セーフィーもそうですが、LayerXさんでは複数のプロダクトを保有しており、営業先も多岐にわたる企業向けのソリューションを提供されています。このため、社内での顧客コミュニケーションの設計が課題となっていたそうです。
そのためにプロダクトオペレーション組織を組成し始め、さらにユーザセグメントごとにマーケティングロードマップを作られているとのことでした。

セーフィーでは、新規プロダクトの開発において、ビジネスプラン策定の初期段階から、営業やカスタマーサポートの部門にも参画してもらい、早い段階からいろんなステークホルダーを巻き込むことでスムーズな連携体制の構築を目指しています。そうすることで、部門間の連携やオペレーションの構築が複雑化しやすいという、リリース後の課題を最小限に抑えることができると考えています。


【デリバリーOps】リリース後のマーケットデリバリーについて

最後に、リリース後のマーケットデリバリーでの取り組みは各社どうしているのか?という観点でディスカッションしました。
タイミーさんでは営業・PR・広報・マーケティングに対してPMMが中心となっており、特にマーケティング戦略のハブとして機能させているとのこと。LayerXさんは様々な変遷を経て、現在はPMMを置き、兼務も含めた2人体制を取り、PMMは事業責任者的に売り上げなどを責任範囲にしている、とのことでした。
PIVOTさんではPRや広報というポジションは置かず、社員全員が広報をやっているというメディア企業の特性を活かした珍しい体制で驚きました。プレスリリースは各PM自身が書いており、リリース後の数値も全員でダッシュボードを見られる環境にすることで個々人が責任を持って数値を追いかけるようにしているそうです。

セーフィーでは、PMMは過去置いていたものの、業務範囲の明確化が難しく、あえてそのポジションを置くことを見送っています。現状ではPMが1人でカバーする範囲がとても広いので、改めてPMMを置くならば営業サイドにより寄っていき顧客課題を深掘りするポジションと、より開発に近くPMと協力してプロダクト創りをしていけるTech PMのようなポジションの両輪が必要だと考えています。
リリース後のユーザへの訴求力や届け方、その後のグロース施策についてはまだまだ発展途上と認識しており、改めてプロダクトマネジメント機能の強化に取り組みたいと植松も話していました。


各社のプロダクトマネジメントの取り組みや課題を聞いていると、
「あるある!」と思わず頷いてしまう場面や、新たな気づきを得る瞬間がたくさんあり 、非常に有意義な時間となりました。
これからも、日本のプロダクトマネジメントがますます発展していくことを願いつつ、次回のイベントも楽しみにしています。ありがとうございました!

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