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歴史に思いを馳せる読書の秋

どうも、積読消化を志したわりに爆買いをかまし、日々増え続ける積読に恐れ慄いている、私です。

10月に入ってから、メルカリ依存が止められずに、塩野七生氏の『ローマ人の物語』(単行本全15巻+別巻)を始めとする作品群を購入したり、池波正太郎氏の『剣客商売全集』(全9巻)を購入したりと、もはや積読祭り状態となっております。

やばい。マジでやばい。

と、言いつつ、まだ欲しい作品がありまくりでもうどうしようもない。誰か止めてくれ。

こりゃ〜もう読むしかないわ。片っ端から読んで読んで読みまくって、もう二度と読まない本はどんどん売って、そしてまた買う。これしかない。(?)

と、いうことで、最近読んだ本を紹介します。

まずはこちらをようやく読み終わりました。


『翔ぶが如く(六)(七)』
司馬遼太郎

これにて翔ぶが如く、完結でございます。いやぁ~さすがに面白かったぁ〜〜。

この『翔ぶが如く』は維新後の西郷隆盛を中心に、どのような経緯で西南戦争に至ったかがとても丁寧に描かれていまして、非常に興味の幅が広がりました。

この作品のせいで、私は中村彰彦氏の『鬼官兵衛烈風録』、『山川家の兄弟』、星亮一氏の『斗南藩』、池波正太郎氏の『西郷隆盛』、横田庄一郎氏の『大久保利通の肖像』を新たに積読メンバーとして迎えることになりました。なんでやねん。

『翔ぶが如く』を読んで多くの人物を知ることができて、個人的には桐野利秋はあまり好きではないなぁ〜と思ったのですが、(敗戦続きでも明るさや希望を失わなかったのはすごいけれど、この小説の桐野利秋は戦略を持たず、ただ西郷隆盛を神格化して突っ走るのが幼稚に思われた)

じゃあ、他の小説の桐野利秋はどう描かれてるのか?と気になり始め、本棚の奥から引っ張り出して読み始めたのが、こちらになります。


『人斬り半次郎』
池波正太郎

半次郎、とは桐野利秋の幕末時代の名前である、中村半次郎のことです。歴史好きにとっては有名人ですが、どちらかというと敵対勢力だった新選組側の小説ばかり読んできたので私はあまりこの人物を詳しくは知らなかったのです。(もちろん、めちゃくちゃ強いということだけは知ってましたが)

この『人斬り半次郎』、読み始めてすぐに「うわっ!めちゃくちゃ読みやすい!そしてめちゃくちゃ面白い!」と思いました。とにかく人物がとてもイキイキと描かれていて、魅力的でした。特に西郷隆盛が人望を集めた理由がよくわかるなぁと思いましたね。

そして肝心の桐野利秋はと言いますと、池波正太郎氏版の桐野利秋も好きじゃないという結論に至りました。前半の中村半次郎時代は、努力家なところが好ましく思っていたのですが、だんだんと自信をつけていってからはなんだか…思慮が浅いうえに強引なので、厄介な人物といった印象でした。

むしろこの『人斬り半次郎』に出てくる大久保利通が結構好きでした。親友の西郷隆盛との決別のシーンは胸にくるものがありました。この作品はとても面白いし、歴史小説の中ではかなり読みやすい部類だと思うので、幕末や維新、西南戦争に興味がある方におすすめです。


他にもまだ読んだ本があるのですが、長くなりそうなので今回はこの辺にしておきます。久しぶりに日本史にどっぷりハマっております。やっぱり、歴史はロマンがありますねぇ……。

気になる積読の総数は350に迫る勢い(というか下手したら超えたかも…)なので、もう怒涛の勢いで読んでいかなければ。(そして破竹の勢いで増えていく……)

もはや自分が怖い!


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