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3rd season; ヒマラヤ便り

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The diary of my cinematic ordinary life in northern India village.インドのお祭りや風習、日常。インドくるるん滞在…
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#シヴァ神

ヒマラヤ便り37号 猛毒ハラーハラ

ナマスカール!ボンシャンカール!苗字でも使われる「シャンカール」は、サンスクリット「シャンカ 幸福を与える」が語源です。また、シヴァの別名「シャンカラ」は、「幸福を与える者」という意味です。シヴァだけでなくヒンドゥの神々は「サハスラナーマ (サハス=千の、ナーマ=名前)と呼ぶ別名をたくさん持っています。頭頂のチャクラ「サハスラーラ」は、千の花弁を持つ蓮で表されます。「サハス」1000は、たくさんのって意味もありそうですね。 さて、「偉大なシヴァの夜」のお便りでもお約束したと

ヒマラヤ便り36号 Kurukulla-Red Tara

私のニックネームは「くる」。前にも話したかもしれないけど 、私が高校生の時に、2番目の姉、ゆんちゃんが「くるったくるちゃん」と命名した。自己紹介が必要な時、この由来を話すと、掴みはオッケーみんな食いついてくる。「見た目はそんなにくるってなさそう。」という人が数人。紹介する時に「くるってるから、くるちゃんなんだよ。」と代わりに言ってくれる人もいる。インドに来ても、「クル」はキャッチーな名前で、クル渓谷に行ったときは、「クル渓谷へようこそ、クル!」と言ってもらった。 そんなわけ

ヒマラヤ便り35号 色のお祭り Holi

ナマステ~! 今日は、ヒンドゥのお祭りホーリーです。ホーリーは、春の訪れを祝い、色粉や色水をかけあう楽しいお祭りです。私は、かけられないように、子供たちと目を合わせないようこっそり参加しました。天然資源の色水や色粉なら喜んでかけてもらうのですが、どうやら、最近は化学的な色粉や絵具を使っているのでね。 色のお祭り ホーリー ホーリーは、ヒンドゥー教の暦においてディワリに次いで二番目に大きな祭りと考えられています。 ホーリー祭は色の祭りとしても知られています。 ほとんどの地

ヒマラヤ便り34号 偉大なシヴァの夜

ハッピーシヴァラトリ!だいぶ寒いですが、寒さを楽しんでいますか?寒さの頂点に俗世に降り立ち、標高800メートルで思春期を過ごした私は、寒いのが好き。雪も好き。ワクワクするじゃんね。体を動かすのが一番温まることも知っている。毎日、高低差700メートル近くを車で上り下りし、三半規管と肺が鍛えられた。 グレゴリオ暦に換算した私の誕生日は、ヒンドゥ暦のマハーシヴァラトリの日に当たることがあり、パールヴァティ渓谷でマハーシヴァラトリと共に自分の誕生日を祝いそのあとにクル渓谷、ウッタラ

ヒマラヤ便り33号 光の祭典 Diwali

ナマステ!ディワーリーは、サンスクリットで「光の列、一連の光」を意味するDipavali (Dipa 光る、輝く、照らす、知識 avali 列、一連、実践)に由来する、ヒンドゥで重要な宗教祭のひとつです。 収穫後の初秋、ヒンドゥ暦の最も暗い夜、朔(アマヴァスヤ)を頂点にした前後5日間で祝います。 北インドで採用されているプールニマンタ方式では、カールティッカ月(第8マーサ=太陰月)クリシュナパクシャ(黒分=望の翌日から朔までの15ティティ=太陰日)のトラヨダシ(13日目)

ヒマラヤ便り27号 Ganesh Chaturthi

ハッピーガネーシャチャトゥルティ! シヴァとパールヴァティの息子ガネーシャは、パドラパダ月のシュクラパクシャ(白分)チャトゥルティ(4日目)がお誕生日です。 (日本時間:2023年は9月19日、2024年は9月7日!2025年8月27日(水)、 2026年 9月14日(月)Don't miss it!!!) ガネーシャ生誕祭は10日間祝われます。祭りの間ガネーシャ像を祀り、障害除去を祈念します。10日後のチャトルダシ(朔のあと14日目)に、像を近くの水域に浸し厄除けを祈願

ヒマラヤ便り23号 マントラの乱用

ナマステ!ヘッダーの写真は、部屋の窓から見える風景。鳥と雪山。 ヒマ(雪)と アラーヤ(住処)でヒマラヤ。『雪の住処』 女神パールヴァティ(烏摩妃)は、「山の娘」という意味で、単に山は「パルヴァット」。ヒンディは、女性を指すとき、語尾が『い』になるのが多いようです。シヴァ神の住処、聖山カイラッシュには、『ヤマ』(閻魔)が居て、ヤマの双子の妹、ヤムナー川の女神は『ヤミー』。「ヤクシャ夜叉」=「ヤクシニー」。「ダッカ」=「ダーキニー荼枳尼」など。 パールヴァティとガンガー(

ヒマラヤ便り10号 マニカラン アタック

ナマステ! 今日は、バスに乗ってマニカランに行きます。                マニカランは、ヒンドゥとシークの巡礼の聖地で、シヴァ、ヴィシュヌ、クリシュナ、ラーマのヒンドゥ寺院とグルドワラ(シークのお寺)が点在し、標高は1760m ほど、温泉があります。マニカランは水晶の産出地としても有名です。聖地で産出されるこの水晶は、マニカラン水晶と呼ばれ、浄化効果とエネルギーを高める効果が特に強いそうです。おじさんは、この山自体が水晶だと言っていましたっけ。 野良牛さん達が

ヒマラヤ便り11号 潜入!女人禁制!火の祭り

女人禁制!満月の夜の秘祭 ヤグナに女の私くるちゃんがのこのこ行ってみた。 ナマステ! 村の青年ダベジーが、「今夜、ローカルのお祭りがあるから見においで。」   と誘ってくれたので、インド人女子のナヴィに一緒に行こうと言ったら、   「女は行っちゃ行けないお祭りだから私は行かない。」と断られた。     「一応私も女なんだけど、行っても大丈夫なのかな?」と聞くと、      「ダベが来ていいって言ったなら大丈夫なんじゃない?」ってことで、     村のイベント程度に思って、

ヒマラヤ便り3号 Entrance to Freedom

ヘッダーの写真は、自由への入り口。                    インド人アーティスト、スマイが描いたシヴァとパールバティ。ヒンドゥのシャクティ信仰の象徴であるアルダーナリーシュバラ。 のっけから道がそれましたが、本道に戻りましょう。 ひたすら道なりに。道一本だから、間違えようがないのでご安心下さい。 この可愛いお家が見えたら、もう少し! 道の途中で、ラクリ(薪)を割っている。なんと、その中にデヴを発見!    前回お世話になった時、着火用に使う油を多く含んだ