社名を口に出した時、会社が産声を上げて誕生した。
こんにちは。ワカルク代表の石川です。
ワカルクという社名は、「ワークを、あかるく」の造語です。「働くことに夢中になれる環境をつくる。」というミッションを一言で言い換えて、
「働くことを、明るくする会社。」
↓
「ワークを、あかるく」
↓
「ワカルク」
です。
今日はこの社名の誕生秘話をご紹介します。
私であって私でない人(=法人)を生み、育てる
「私が言い出しっぺで会社を創るけど、私ではない人(=法人)として会社を育てていきたい。」
創業にあたって、私が一番最初に決めたことでした。
私は(こう見えて?)結構打たれ弱いので、これからいただくであろう、お客様やメンバーからの、良い、悪い含めた色々なご意見に素直に耳を傾け、慢心しないよう、頑固にならないよう、感情に左右されずに適切な判断をしていけるよう、私ではない人(=法人)として育てていくことをあえて明確な意思として自分の中におきました。
私から生まれたけど、私とは違う人(=法人)。
上手に社会と馴染んで、
上手に社会と会話をし、
多くの人のお役にたって、
多くの人から愛される。
そんな人(=法人)にどうやって育てていくか、子ども達に願うことと同じように、会社にそんな未来を創ってあげたいと願い、創業を決意しました。
名付け親は康生さん
会社創りのプロセスにおいても、「上手に社会と馴染んで、上手に社会と会話ができるようになるために」、色々な人の知恵を借りながら進めることにしました。
まずはこれから何千回、何万回と自分たちもお客様も口にする、会社の一番の顔、社名の開発を、仕事でお世話になっていた大先輩のコピーライター、佐藤康生さん(康生さん)にお願いすることにしました。
実は、康生さんに「社名を発注したいのですが」と連絡した時点で、事業内容もメンバーも何も決まっていませんでした。決まっていたことは、「ライフイベントや家族の変化に合わせて働き方、暮らし方をもっと柔軟に変化させられる社会にしたい。選択肢をもっと増やしたい。」というぼんやりとした目指したい社会イメージだけ。
私自身が数か月単位で状況が変わる子どもの成長や、夫の仕事の変化に合わせ、その都度自分の心地よい働き方、暮らし方は何だろうと模索してきたこの10年を振り返り、後に続く後輩たち、子ども達のために創りたい社会のイメージがこれでした。
社名には、ビジョン、ミッションを貫くストーリーが隠されている
そんな想いを持ちながら、康生さんとの打ち合わせ日を迎えるまで、必死で自分の目指したい社会をどうビジネスで実現させていくのか?
・目指したい社会イメージ(=ビジョン)の具体化
・問題意識の深堀り
・アプローチの仕方
を何度も何度も書いては直し、並行して仲間にも声をかけながら、少しずつ、少しずつ会社の骨格をつくっていきました。
康生さんは、私が言葉に詰まって上手く表現できないことも、
「それってこうなんじゃない?」と本質を見抜いて言葉にしてくれたり、
「どうお客さんとの関係性を紡いでいきたいの?」
「数ある会社の中から何で選んでもらうの?」
と、いくつもの問いかけをしてくれました。
私がタタキで作ったビジョン・ミッション・バリューのブラッシュアップをしながら、社名に繋がるストーリーを一緒に探す作業を何度か繰り返し、その結果見えてきたことがこの3つでした。
~私が会社を通じてやりたいこと~
●各企業において、価値を生み出せる人を増やし、活躍のステージを用意し続けられるように支援をすること
●より創造的な仕事、本質的な仕事にフォーカスできる人や組織を増やすことで、働く以外の人生の時間も充実させられる人を増やす支援をすること
●そして、それらを私たち自身の会社で体現すること
これらを盛り込んだ、ビジョン、ミッション、バリュー、サービスの完成版がこちらです。
ここまできたら、あとはこれらを一言で言い表す言葉を見つけ出す作業です。
ここからのプロセスは、康生さん視点からの解説が分かりやすいので、康生さんの記事をぜひご覧ください。
社名を口に出して会社に息を吹き込む
ワカルクと社名が決まってから、何回も自分で口に出したり、他の人からも呼んでもらうようになり、まるで風船を膨らませるかのように、会社に息を吹き込んで大きくしていくような不思議な感覚を持ちました。
きっと、社名が生まれた瞬間というのが、その会社の歴史がスタートした瞬間で、そこから何千回、何万回と呼ばれてその人格が出来上がっていくものなんだと思います。
さて、ワカルクはこれからどんな歴史を紡ぎ、どんな人格に育ってくれるのでしょうか?私だけでなく、お客様やメンバーと一緒に大切に育てていきたいと思います。